ウメ太郎物語
二代目の「花子」はこちらをご覧ください
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「ウメ太郎」は南外輪山の原野に捨てられていたウサギです。
久木野村から清水峠を越えると清和村の原野が広がります。純白の「ウメバチ草」が可憐に咲いていました。
                        
目 次
11/9 ウメ太郎との出会い お父さん叱られる 2/2 ひどい僕のおじさん 2/6 またイタズラしました。
11/10  救出作戦 ここは何処?不安がいっぱい 3/6 寒波の襲来 雪ウサギ
11/11.13 別荘とお友達が出来ました。 4/5 春です。僕の自家用篭    4/20 大脱走に成功
12/18 子供と楽しく 4/21 自然の庭を満喫  4/23 おじさんのお手伝い
11/20 頼もしいお姉さんとの出会い 早速アドバイス。 5/8 カラスが来た!  5/12 テレビに出るよ
11/21.22 ウメ太郎と牧草。 5/15 猿ではない ウサギだ!
11/25 ペットショップと健康管理 12/9 ウサギとニンジン 5/17 いつまでもおじさんと喧嘩はしません。
12/31  里帰り(年末帰省) 5/22 特訓が始まりました。
H.17/1/28 慢性下痢? ラビットフード 5/30 「るり色の砂時計」のビデオ撮りをしました。


(画像はクリックすると拡大表示します)
2004年11月9日 ウメ太郎との出会い 
 平成16年11月6日 晴れた秋の空のもと、高森町〜清和村仏原間の「県道319号線」の南外輪山に登りました。霜枯れの原野には可憐に「りんどう」「ウメバチ草」が咲いています。枯れススキの間から顔を出している放牧の牛を見つけました。車を止めて、写真を撮ろうとカメラを構えていますと、何と足元に白ウサギが伏せてじっとしています。野ウサギではありません。
見つけた時のウサギ
 枯れ草を差し出すと食べました。明らかに捨てられたウサギです。そのうちウサギを見つけた牛達も寄ってきました。四つ足同志には興味があるんですね。しばらく匂ったりなめたりしていましたがウサギは驚くようでもなく、しばら牛の相手をしていました。
帰りにでも連れて帰ろうと思いながら、元居た所に戻ってくると姿は見えませんでした。気になりながら帰宅。

 父さん叱られる
単身赴任の身、夜一杯飲みながら子供達に「今日はこんな事があったよ」と画像付きのメールを送りました。
娘からの緊急携帯メール.......「どうして連れて帰らかったの。ウサギは独りにしたら死ぬのよ
 その後息子からも同じダブルパンチ
トホホ......その夜は気になって眠れず。
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11月10日 救出に出動!!

 早朝外はシトシト雨が降っています。ますます気になりました。カッパを着て長靴を履き、車に段ボール箱を積んでエンジンを掛けましたら、何と燃料はゼロです。清水峠の往復には不安。午前6時前に村の唯一私設のスタンドに行きましたら、横の自宅は灯りが付いていました。「救急の用です。すみませんが給油をお願いします」とおそるおそるお願いしましたら、歯磨き途中の屈強なおじさんは無口でしたが快く給油OK

 給油所から清水峠まで約20分程の道のりを16分で突破しました。昨日の場所に着くとウサギの姿は見えません。小雨の中で相変わらず牛さんは草を食べています。「昨日のウサギは何処に行った〜?」とたずねても「今日はモウ知らんバイ」とつれない返事。     画像はクリックすると拡大表示します

小雨の原野
 濡れた茅の中を探し、上の杉山に避難しているかもと、約50m四方を懸命に探しました。枯れた原野には「白」は目立つはずですが皆無です。キツネか野犬に引かれたかと不安が横切りました。汗ビッショリになり、もう一度昨日最後に見た場所に戻って周囲を見渡しましたが、襲われたような形跡はありません。よく確認すると、すぐ2m程横に茅の茂みがありました。もしかしてと、その中にかけ分けて探しました。何とポツンと白いものを確認。雨を避けてうずくまるウサギです。夢中で飛びつきました。ウサギはビックリ。背中をギュットつかんで、段ボール箱に入れました。
救出現場

ここは何処? 不安がいっぱい。でも安心できそうです。
   無事連れて帰りましたが、いつまでも段ボール箱の中では可哀想です。
 以前飼っていた子犬用のサークルを引っぱり出し、ひとまず東屋の軒下に組み立て、その中に段ボール箱を横にして放しました。ウサギはじっとして動きません。飼育は子供の頃で、経験が無いわけでもありませんでしたが、久しぶりですので知識は皆無に近く、こちらが不安になりました。

 まず小屋を作らねばなりません。昔ながらのリンゴ箱があれば簡単なのですが、急々の事でどうしたものかと思案の末、目についたのが倉庫の前に物入れ代わりに使っていた廃品の冷蔵庫でした。

冷蔵庫の小屋
下は野菜庫の引き出しですから。床に棚を利用してその上に藁を敷きました。藁は田舎では何処にでもあります。
娘の携帯に無事救出のメール送信
 
返信メール Re : 連れて帰ってきたの??良かったぁ〜☆安心しました(^-^)可愛がってあげて下さい♪


11月11日 別荘ができました 目次へ
 翌日、庭の藤棚の下にサークルを置いて別に小屋を作りました。てんきが良い日は本宅から出してここで遊ばせます。喜んではね回ります。
 環境は整いましたが、はて?ウサギの食べ物はニンジン野菜?、習性もよく知りません。動植物園に電話で聞いたりインターネットで調べたり。四苦八苦です。
おじさん頑張って!
Re : ウメ子の写真見ましたよ☆結構大きいね!今日はウメ子は元気でしたか?
もうお父さん一人でも淋しくないね(^-^)

11月13日 お友達が出来たよ
 時々、お隣のエイちゃんがおばあちゃんと一緒に遊びに来ます。ウメ太郎を見て大喜び。今日はニンジンを持っていとこのアオイちゃんと一緒に遊びに来てくれました
おじさんがウサギについて勉強した事。
・寒さには以外と強い・耳は敏感 鼻はやや 目は鈍感・自分のウンチを食べる・食べ物は干し草 わら 野草類(限定) 野菜類(限定)だけでも充分・体臭ウンチの匂いは無いがオシッコは匂う・抱くときは背中を握ってお尻を支える・夜行性なので夕食は多めに・ものは云わずだが頭はいい・買い主の言葉を覚える?・ペレット(ウサギ用に市販された食べ物=ラビットフード)なるものがあり、部屋の中で飼うペットのウサギの存在を初めて知る〜等々
ウメ太郎のお友達
 昨日夕方から熊本市内の自宅に帰って、次の昼頃帰ってきました。ウメ太郎は本宅にジッと座って待っていました。手を差し伸べるとすぐ寄ってきて指をアマ噛みしました。その夜は食欲旺盛。

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11月20日 頼もしいお姉さんに出会いました。
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 僕のおじさんが餌を模索し、一生懸命インターネットで検索。出会ったのがなんと、お山の向こうの「お姉さん」でした。久木野村から眺める山並の向こうは阿蘇谷です。阿蘇町一の宮町が広がります。
← おじさんのお友達は、親子で牧場を営む「かおりお姉さん」です。
  是非お訪ね下さい。
クリックしてね
早速アドバイスをいただきました。
 ウメ太郎くんは、ちょっと肥りすぎ?かな。まずは、ウメ太郎くんの健康のために、ダイエットをさせてみてください。野菜や、今の時期に生えている雑草や、サツマイモなどはカロリーが高いですので、餌付け的な使い方、一日一回などおやつ的な使い方で。あとは、牧草は飽食で。
 草は、乾草を与えてください。生草は少量で。生草は、水分量が多いので、あまりよくありません。
生草を与える際は、乾草とあわせて、水分調節を個体でするようにしてください。
生草の場合は、野草(原野の草)は水分含有量が低いので、野草であれば生草のみも可能かなとは思います。

適切なアドバイスをいただきました。有り難うございました。


11月21日 牧草を探しあてました。
 乾草、牧草は何処にあるのだろう。藁は周りにたくさんあるけどそれでいいのかな。枯れ草も周りにたくさんあるけど乾草と枯れ草は違うよね。昨日仕事の合間に「グリーンピア南阿蘇」の裏の原野に行ってみましたが「藁こずみ」一つ見当たりません。

 ふと思い出しのが、これまた時々思い出したようにお世話になる今村さんです。確か牛を飼っていらっしゃったはず。「ご無沙汰しています。実はこれこれしかじかです。」との電話で「乾燥した牧草があるよ。すぐ取りにおいで。」と有り難いご返事。早速伺うと、一梱包用意してありました。「ウサギの餌ですから少しで良いです」「何の何の一年分持って行きナッセ」

 「おじさんも大変ね。この牧草おいしいよ。たくさん食べさせてあげて。ウメ太郎君によろしく」とモー君とポニーのポニ君が見送ってくれました。
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11月22日 牧草とウメ太郎
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 ド〜ン!と干し草が届きました。サークルの中に入れるとビックリしていましたが、しばらく鼻をヒクヒクさせて匂っていました。勿論小分けしてあげますが、興味はあるようで、横にくわえてモグモグ噛んでいますが食べてる様子でもない。

 お姉さんは、「ウサギの健康の為には牧草が一番です」と云ってくれたのですが、この子は今まで何を食べていたのでしょうね。ラビットフードかもしれません。生野菜の大根葉やニンジン葉はよく食べます。水分が多すぎて気になります。

11月25日 ペットショップをのぞいてみました。
 熊本市内に行った帰り、ペットショップに寄りました。ウサギ用の食器や餌入れ、トイレまであります。お姉さんは、子牛用の柔らかい牧草が良いかも知れないということでしたので、一番刈り入れ草の乾燥牧草を少し買って帰りました。餌入れは自分で作れそうです。
 仕事の合間に、花瓶が入れてあった桐の箱を利用して餌入れを作りました。本宅用と別荘用の2個です。買ってきた牧草とニンジン葉を混ぜて与えましたが、相変わらずニンジンの葉を食べます。ウメ太郎くんは、おそらくちゃんとした健康管理はされていなかった可能性がありますので、出来るだけ牧草を食べるよう気長に付き合ってあげてください。とのアドバイスでした。
 
ペットショップにはいろんなラビットフードがあります。ウサギの健康面に充分配慮して選びましょう。
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12月9日 ウサギとニンジン。
 相変わらず買ってきた牧草は食べません。「ウメの為に云ってるんだ。牧草を食べろ!」と牧草を差し出しても、匂っただけで「フン!と横を向いて」見向きもしません。「では今夜は食事抜きだ!」と云って、その夜、ソッと寝小屋を覗くと、すぐ私に気づいて鼻をピクピク。牧草は食べていません。腹が減ってるんですね。ニンジンを少し離れた所で手にしただけで鼻をピクピクします。可哀想と思ってニンジンをやりますと、可愛い歯で美味しそうに「ポリポリ」と音を立てて食べます。
 明日は絶食?。何としても牧草を食べさせるぞ〜。
「覚悟しろよ!」
12月13日 お友達が出来ました。 12月18日
 子供が好きなウメ太郎です。この日も大根の葉っぱをもらっていました。  今日は、久しぶりに里帰りした、お隣のエイちゃんとアオイちゃんがニンジンを持って遊びに来ました。

 ウメ太郎大喜び

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12月31日 お正月前に熊本の自宅に帰りました。
 移動兼自宅用の小屋を作ってもらいました。今日は車で熊本市に行き、お正月を迎えます。僕を「救って!」と云ってくれたお姉ちゃんとお兄ちゃんに会えるので、楽しみです。  →
初めての対面に「ウメ太郎」は、ちょっと照れました。
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