ヒヨドリの子育て

平成19年8月3日〜8月31日

8月3日 台風明けに、庭を低空飛行でフワフワ横切るヒヨドリがいます。雛の巣立ちかと思いましたが親鳥でした。
午後、ロッジの玄関の横の「はなずおう」の木に巣を発見。一生懸命巣作りをしていました。
春、実ったサクランボを全部食ってしまったのはヒヨドリでした。頭に来ていたのですが、まあ許してあげましょう。

 
 他の小鳥よりも遅く、5月中旬頃から8月に林や公園で繁殖します。樹上に枯れ草やビニールの紐で巣を作り、3〜5個の卵を生みます。抱卵は雌だけで、約14日でふ化し雌雄で雛に餌を与えて約10日ほどで巣立ちます。雛はその後も数十日は親に付いてまわって餌をもらいます。同じつがいで年に2〜3回繁殖することもあるそうです。

ヒヨドリ「スズメ目ヒヨドリ科」

8月4日 巣作り
先日は、お隣のホオジロでしたが、今度はロッジ「ほんにゃら山荘」のすぐ横です。玄関から3m窓から2m地上2.5m程です。
あまりにも近すぎるので落ち着いて抱卵出来るのか心配ですが、毎日観察できるのでたのしみです。
8月8日 卵を二個産みました。
8月10日 卵は四個でした。
最近は、私を含め観察する人達を信用してくれたのか、安心して卵を抱いています。
時々身体を浮かせて温度を調整しているようです..

KSN会員堀内正治さん撮影。
KSN会員時枝敬さん撮影。
残暑きびしい中、母鳥は一生懸命卵を温めました。

13日目に 雛が誕生しました。

8月21日 
母鳥が卵をくわえて庭を横切りました。
???...やがて雛がかえるというのに。

 涼しいところに引っ越しているのだろうかとガッカリしましたが。すぐ留守中の巣を覗いてみましたら、なんと雛が生まれているではないですか。
 まだ声は出ませんが物音に気づいたのか、口を一杯開けて餌を待っていました。まだ卵は三つ残っています。明日は何個孵化するのでしょうか。楽しみです。母鳥が加えていた
卵は孵化後の殻の卵でした。外敵に気付かれないように遠くに捨てたのでしょうね。 

 母鳥は小さな餌をくわえて、しばらく優しく鳴いていました。父鳥に「雛の誕生を知らせているのか、雛に母鳥の存在を知らせているのか」は定かではありませんが、そのうちに夫婦揃って餌を運ぶ姿が見られそうです。

 次の日は、オス鳥も近くに居ました。餌を運ぶときは、一気に巣に行くのでなく、周りを確認しながら、徐々に近づいてきます。

8月22日
 次の卵が孵化しました。
お父さんお母さんは忙しくなりました。
お腹空いたよ〜 餌ちょうだ〜い!
生まれたてはグロテスクです。
目は開いていませんが聴覚だけは敏感です。
母鳥の留守中にソ〜と覗いても、わずかな物音に、親と思ってこのように口を大きく開けます。
食用旺盛です。

まだ鳴けません。



8月26日 今日も食欲旺盛
タコみたいに産毛もなかった雛も、少し毛が生えてきました。親鳥が餌を与えて飛び立った後で満腹です。
ビクともしないで寝ていました。残りの卵は無精卵だったようです。
8月28日 目が開きました。
8月30日 午前 
目が開くと成長も早いようです。時々毛繕いをしていました。巣立ちの準備?

8月30日 午後
巣立ちを促す親鳥の行動は、餌をくわえて巣の近くでひなに見せびらかします。
この日は小さなカマキリをくわえて巣の周りをとびまわっていました。

毛繕いを始めています。
気が付くと一羽、巣を飛び出てました。フェンスの下に居ました。
先に巣立ったのは最初に孵化したお兄ちゃん?です。
後のひなは一日遅れで孵化しましたので、まだ足、羽がしっかりしていません。
「僕も連れて行ってよ〜」それでも何とか巣を出ました。
木の枝に止まってもふらふらしています。
しばらくして、お兄ちゃんの方はフワフワとお隣の栗畑の方に飛び立ちました。
何処からともなく親鳥が来て後を追いました。やはり側にいたのですね。
後のひなは、私が気付いた時には枝には居ませんでした。
もしかしたら枝から落ちたのかも知れません。
周囲の草むらを探しましたが見つかりませんでした。
親を追って無事飛び立ったのでしょうか。

その夜は久しぶりに激しい雨が降りました。
ひなは無事避難しているのでしょうか。心配でした。