不法投棄〜廃棄物とは

 廃棄物とは、人間の活動によって発生するもので、ゴミなどの汚物や自分で利用したり、
他人に売却出来ない為に不要になったすべての液体又は固体状のものをいい、
この廃棄物の発生から処理までを規制する法律が「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(通称「廃棄物処理法」という)で、
その法において廃棄物とは「ゴミ、粗大ゴミ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、
動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のものをいう」と定義されています。

この廃棄物の不法投棄のパトロールを半年間やってみる事にしました。

熊本県の某所轄保健所管内です。一級河川あり山間部ありですが、国道、県道、市町村道、農道、林道、里道と
何処までも続く道路沿いが私達の主な監視区域です。
4人でローテーションを組み、週に2日ですが、一日平均120km以上は走り回って定点監視、巡回監視を行います。

警備会社の担当者と打ち合わせ。
(私を含め右3人が隊員です)

業務に携わる前の大切な研修会です。 警備法も含め、
県の廃棄物対策課指導員による研修を3日間受けました。

9月17日から業務開始です。

 産業廃棄物の不法投棄で一番懸念されるのが地下水の汚染、河川の汚染です
人間が生きていく上で欠かせない水が飲めなくなったら、とは全く想像はできないでしょう。しかし強いては私達、また子孫の生命までも脅かす行為であると云うことを認識しなくてはなりません。産業廃棄物に限らず、身近な一般ゴミの投棄も塵も積もれば山となります。 
 平成12年の冬も監視を経験しましたが、静かな山村の谷間に流れる湧水に浸かった廃棄物の不法投棄は、信じられない光景でした。
 投棄の場所は、人里離れた静かな山間部が多く、それもほとんどが谷間(窪地)です。その谷間の近くには少なからず、岩清水あるは清らかな湧水が確認されます。
 田舎に残された、日本の素晴らしい原風景の中を巡回監視しますが、このページでは、その中で裏腹な一面も報告しなければなりませんが、現実は現実としてとらえ、無意識のうちに行うのであろう愚かな人間の行為を認識し、猛省するきっかけになれば幸いです。

・  9月の巡回報告
・ 10月の巡回報告
・ 11月の巡回報告
・ 12月の巡回報告
・  1月の巡回報告(平成15年)
  ・ついに現場を押さえました
  ・ホッと一息つきます交流会館
・  2月の巡回報告
・  3月の巡回報告 

パトロールのほか、私のもう一つの楽しみは、
山村や田舎の風景とそこで生活されている人々に接する事が出来る事です。
このページでは、美しい日本の風景を交えながら、
廃棄物の不法投棄の現実を報告したいと思います。