小鳥の水場をつくりました。  狸の水場荒らし

 平成11年の春にこの地を求めてやがて10年目を迎えます。
荒れ果てた民家を解体整地し、小さな雑木を植え、自然風の庭造りを始めました。
コナラ、紅葉、カエデ、山桜、カマツカ、マユミ、馬酔木、コブシ、シャラ、ヤマボウシ、
オオヤマレンゲ、シャクナゲ、岩ツツジ、曙ツツジ、ドウダンツツジ、シラカシ、
ネズミモチ、ウメモドキ等々です。
今では成長した木々に、数年前から小鳥が集まるようになりました。

ジョウビタキ
メジロ
 最低気温を更新した2月の寒波の朝、池の止水栓の根元と見られる箇所から水漏れを発見しました。水は4mほど流れて排水溝に流れ込んでいます。にじみ出る水を数日眺めていましたが、やや窪地になっていますので、そのまま利用して「小鳥のための水場」を作ることにしました。水道代は地下水を汲み上げていますので気になりません。
 小鳥に水の存在を気付かせる為には、の動きが必要です。水量を増すために横の池から水を引くことにしました。ややこしい工事になりそうです。
← 早速近くの枯れ谷から石を集め、小さな土手を作り、湧水池から採ってきたセリを流れの横に植え付けました。しかし水漏れの水量では、たいして水面も動きません。
水場→
 石の間をはつるか、オーバーフローさせるか考えましたが、一番簡単な方法はサイフォンの原理を応用することに気が付きました。ホースの本数で水量も調整できます。
サイフォンの原理
 水深は、小さな小鳥で1〜2cmほどで、大きい小鳥は5〜7cmは必要ということで、仕上げは砂利と平石で深さを調整しました。
 完成した日の夕方早速小鳥が水浴びをしていました。二階の居間の窓から水場が見えますので時々覗きます。午前中はイカルやツグミなどの大きめの小鳥が利用していますが、終わると何処からともなくホオジロやカワラヒワなどの小鳥がやって来ます。
 小鳥たちにとって水は飲用としても、水浴び用としても欠かせないものです。
 水浴びは暑いときの体温の調整は勿論の事、身体を清潔に保つ為や、翼や羽毛がいつでも素早く活動できるように常に調整しておく必要があるという事を学びました。

シジュウガラ
イカル
シロハラ
カワラヒワ
水浴にきた小鳥たちです
ツグミ
ホオジロ
ヒヨ
エナガ
モズ
コゲラ
水場は毎日可愛い小鳥たちでにぎわっています。
ウグイス

今日はメジロ押しです。

やっとメジロを確認。夕方の水浴びです。
今年は例年になくメジロをよく見かけます。メジロの水浴びを見たいものと、時々水場を確認していましたが、
ある日メジロの集団でやって来ました。カエデの木に止まったかと思うとそのまま水場へ。
「ワイワイガヤガヤ」中には頭を突っ込んでいるのもいます。
小鳥にとって水浴びは
一番害敵に襲われやすい状態ですので長居はしません。
きょろきょろしながらの水浴びですが、それでも嬉しそうでした。



水浴びの後は毛づくろい。
水浴びが済むと、安全な横の柿木でゆっくり毛づくろいをします。

ウサギも水を飲みます
庭で遊んでいたウサギ(ロップイヤー種)の花子も水を飲みに寄りました。

  
ウサギは昔から水を与えてはいけないと教えられていましたが、最近の飼育は
乾燥したペレットフードと時々生野菜の食事ですので、水はよく飲みます。
いつもハウス内にぶら下げている「給水器」の先端をペロペロなめているのですが、今日は美味しそうに飲んでいました。
 


この神聖な水場に最近タヌキが糞をしに訪れます。困ったものです。


昨年暮れの出来事
 水を飲むだけなら何ら差しつかえはないのですが、必ずお土産の糞をたれて去ります。
有刺鉄線で水場を囲いました。昨年12月24日、狸は自ら墓穴を掘ったようです。
囲いの鉄線に絡んでもがいていました。水場はめちゃくちゃでした。

雪が舞う寒い日、何とか石を寄せて修復しましたが、小鳥にとっては欠かせない羽の手入れをする水場です。

今年の仕事はじめは水場の仕上げです。
1月7日 雪が舞う寒い日に仕上げました。

玉砂利を敷き、まわりに近くの田んぼから採ってきた、水田の「タゼリ」を植えました。
鳥にとっては寒い日でも、羽の手入れの水浴びは欠かせません。時々、回りの岩に水しぶきのあとが確認できます。

最近思った事。「狸にとってはやっと見つけた格好の水場。そこに縄張りを示すマーキングをするのではないか」と。

しかし固形の はダメです。

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