SUPERヴァリス 赤き月の乙女

神の怒りに触れし魔幻衆 

はるかな太古……。神の意思に従い、平穏を守っていたこの世界は『ガイア』という名で呼ばれていた。魔幻衆の王アスファーも、神の意思に従う者のひとりであった。だが、その息子ガルギアは胸中に世界征服の野望を芽吹かせていた。父王から王位を継承し、無限の力を秘めるタイタンの指輪を得た新王ガルギアは、即刻侵略を開始。この行為は神の逆鱗に触れ、魔幻衆は水晶柱グラードに封じられ、海底深くに沈められた。

邪悪の復活

太平洋の海面が轟きとともに2つに裂け、突如として巨大な水晶柱グラードが、天に向かって浮上した。邪王ガルギアの率いる魔幻衆が、幾千年の時を経て復活したのだ。魔幻衆の侵略は凄まじく、またたく間に勢力を広げていった。そして、王女ヴァルナの治める夢幻界も、攻防むなしく陥落。全世界はついにガルギアの手中に落ちた。ヴァリスの戦士・優子が天に去った今、邪悪の力を阻止できる者はいないのか………。

正義のもとに戦う者たち

ガルギア王に反乱の意思を示す者たちは、鬼族の娘チャムのもとに集まり、レジスタンスとして魔幻衆打倒の時を狙っていた。ガルギア王は、反抗の意思を挫くため、王女ヴァルナの処刑を決定。その情報を得たチャムたちであったが、敵はあまりにも強大すぎる。

「私に助けに行かせてください」

決意に満ちた声でそう言ったのは、レジスタンスの中でも最強の力を誇る戦士・レナであった。

天より女神の声が響く…

レジスタンスのリーダー・チャムは迷っていた。いくら最強の戦士・レナであっても、魔幻衆にたったひとりで立ち向かうには危険が多すぎる。

「チャム、レナに行かせなさい………」

そのとき、天からの声が響いた。それは、女神となった優子の声であった。優子の声に導かれ、魔幻衆の砦となった夢幻界・ヴァニティー城に向かうレナ。今、新たなるヴァリスの戦士が、誕生しようとしている。

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