ドラゴンバスター
さあ、この剣を取るが良い! いにしえより伝わる このエクスカリバーを!! 禍をもたらす精霊をしりぞけ 邪悪なる魔竜を討ち果たさんとするのなら 愛と勇気のこめられし その鋒が 冥府の闇を斬り裂くとき 王国にふたたび光みちあふれ 人々は汝をドラゴンバスターと称えるであろう |
平和な王国に、ドラゴンの魔の手がのびる! |
まだ森や湖の精霊たちが人間と共存していた頃のお話です。 ローレンス王国という美しい国に1人の若者がおりました。名をクロービスといいます。彼は王国の親衛隊長の息子でありながら乱暴者で、ケンカがたえませんでした。父親はそんなクロービスを見るに見かねて勘当してしまいました。帰る家も友人も失ったクロービスは、ひとり放浪の旅に出るのでした。 さて、ローレンス王国からほど近い山の中、1匹のドラゴンがおりました。元々は神の使いでしたが、自分の力を過信したドラゴンは謀反をくわだて、神の国を追放されたのです。 ところがドラゴンは反省するどころか、今度は人間界を支配しようと考えました。世界で最も美しい国、ローレンス王国がねらいです。ドラゴンは王国にせめこみ、王女セリアを人質にして、自分を新しい王にするよう要求したのです。 この話を風のたよりに聞いたクロービス。セリアの美しさと優しさに秘かな想いをよせていた彼にとってもつらいことでした。クロービスはセリアと故郷を守るため、打倒ドラゴンを決意します。長く厳しかった旅は、クロービスを強く優しい若者へと変えていたのです。そしてクロービスは再び旅立ちます。そう、「ドラゴンバスター」の旅に! |