大貝獣物語
ストーリー提供:不沈艦さん
シェルドラドの伝説 |
遠い歴史の彼方の出来事。シェルドラドは、暗黒の闇から甦った大 魔王ファットバジャーの手により、恐怖という名の黒い霧に飲み込 まれようとしていた。その危機を救ったのは、シェルドラドの守り 貝である火、水、大地、大気の4つの貝をたたえた4人の勇者たち である。彼らは果敢にも大魔王に戦いを挑み、死闘の末、ついにフ ァットバジャーをオーラの玉に封印することに成功する。そしてオ ーラの玉は、ファットバジャーが二度と復活する事のないよう、 シェルドラドの中心にあるドラドシティの地の底深くへと沈められ たのだった。 平和の光を取り戻したシェルドラドにとって唯一の気がかりは、守 り貝のひとつ、火の貝が時空の果てへと飛ばされてしまい、それを 失ってしまったこと。やがてこの不安は、長きの時を経て、不幸に も的中してしまうことになる。 すべての始まりは、巨大な隕石がシェルドラドに落下したことだっ た。その凄まじい衝撃に大きな地殻変動が起こり、美しき大陸シェ ルドラドの風景は一変してしまったのだ。と同時に、巻き起こった 大津波に3つの守り貝がさらわれるという不吉な出来事も発生した。 悪夢の再来を予感した貝獣島の長老、貝獣仙人は、3人の貝獣たち を呼び寄せ、守り貝を見つけるべく旅立たせた。しかし、それを嘲 笑うかのように、さらに恐ろしい事件がシェルドラドを襲う。3人 の貝獣が旅立った夜、闇を裂くまばゆい光とともに、地の底深く沈 めたはずのオーラの玉が貝獣島に降ってきたのだ。ファットバジャ ー復活の前ぶれか――。事態の悪化を感じた貝獣仙人は、ついに、 最後の望みを託して天に祈りを捧げ、儀式を行った。 いま、貝獣島にひとりの少年が降り立った。彼こそが儀式によって 呼び寄せられた伝説の「火の貝の勇者」。この地に再び平和の火を 灯すことのできる唯一の存在である。 |