イベントつぶしの


L君は、あるパブのお客さんです。

そのパブは、店の人とお客さんの仲がよく、

いろんなイベントをよくやります。

しかし、その中で、L君は少々浮いた存在で、

彼の人柄のせいで、みんなにあまり好かれていません。

どちらかと言うと嫌われています。

しかし本人はそれがわかっていないようです。

ある年、その店で泊りがけで

県外のペンションに行く企画を立てました。

そして、参加者を募るために、ポスターを書いて、

その下に参加希望者に名前を書いてもらうための紙を貼り、

鉛筆をぶら下げておきました。

そしてポスターを貼った直後にやって来たL君が、

そのポスターを見つけ、店長に

「あれ・・・ペンションに行くの?」

と聞いてきました。

店長はイヤ〜な予感がしましたが、一応お客さんですから

「そうだよ・・・」

と答えました。

「ふ〜ん・・・楽しそうだなあ・・・」

と言うとL君は、やおら立ち上がってポスターの前に行き、

鉛筆を持つと、まだ何も書き込まれていない記名用紙の一番上に

自分の名前を書き込みました。

・・・・・・・(−−;)・・・・・・・

それから数日後・・・・

その店に来たお客さんは、ポスターを見て、

ペンション行きに興味を示し、何人も

「行きたいな・・・」と、記名しにポスター前まで行くのですが、

一番上に書いてあるL君の名前を発見すると、

何事も無かったかのように、鉛筆すら手にせずに

無言で戻ってくるのでした。

誰も彼も・・・

そして数日後、ペンション行きは中止になりました。

と言うより店長が中止にしたのでした。

なぜなら、L君の名を見た人が、参加表明するという事は

絶対にありえないという確信と共に、

L君と二人だけでペンションに行くと言う事など

考えたくない店長の当然の決断があったからです。

その話しを聞いた私は、

「オレでもそうするな・・・」

と密かに思ったりしたのでした。