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日本のスズメバチ事情 |
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スズメバチの仲間は日本に3属17種が生息しています.内訳はスズメバチ属 Vespa が8種,クロスズメバチ属 Vespula が5種,ホオナガスズメバチ属 Dolicovespula が4種で,分布する地域は種により大きく異なっています. 最も多い北海道や本州の山岳地帯では14種が確認されており,南下するに従って種数は減少する傾向にあります.最も少ない沖縄本島では2種が生息するのみとなっています. 大型のスズメバチ属は,分布の北限種となるチャイロスズメバチやキイロスズメバチ(ケブカスズメバチ)の他,熱帯の種であるヒメスズメバチやツマグロスズメバチが生息するなど,南北に長い日本列島の気候を反映して,多様な種が生息しています. 北海道にはヒメスズメバチを除く5種が生息しています.本州の西南暖地にはオオスズメバチ,キイロスズメバチ,コガタスズメバチ,モンスズメバチ,ヒメスズメバチ,チャイロスズメバチの6種が同所的に生息しています.ただし, 沖縄県にはコガタスズメバチ,ヒメスズメバチ,ツマグロスズメバチの3種が生息していますが,ツマグロスズメバチは宮古島以南の先島諸島のみに生息しています. クロスズメバチ属は分布の中心が北に偏っています.北海道には5種全てが生息していますが,南下するにつれて生息する種数が減少します.分布の南限は鹿児島県の奄美大島で,これより南の島々,沖縄県には全く生息していません.クロスズメバチとシダクロスズメバチは本州の低地にも生息していますが,他の3種は他は山岳地帯を中心に見られます. ホオナガスズメバチ属はさらに北に偏って分布しており,北海道には4種全てが生息していますが,北海道以外では全て山地性です.中国・四国地方の山岳地帯が生息の南限となっており,九州には生息していません. |
2012年に,長崎県対馬でツマアカスズメバチの成虫が初めて捕獲され,翌2013年には多数の巣が見つかって駆除されました.しかし,2014年に入ってさらに分布を拡げ,多数の巣が見つかっていることから,既に定着したものと考えられます.営巣規模が大きく,高所に営巣するため駆除も難しいことから根絶は困難と思われます.詳しい生態などは下記サイトを参考にしてください. |
地方別のスズメバチの分布状況