上が欠けた月の下
コンビニの袋の中にはウ−ロン茶と牛丼弁当
俺だって月に向かって問いかける時がある
答えなんか帰ってくるはずもないが
聞いてみたくてみたくてたまらない時があるんだ
まだ俺、
生きていくんですかって
いつまで生きていくんですかって
俺、愛してくれる人がいないんですが、
いつ、愛されるようになるんですか?
俺、夕飯一人で弁当食うんですが、
いつ、誰かと食べれるんですか?
月入りとか月出とか新聞に出てますけど
俺、いつ死ぬんですか?
いつまで何のために生きてるんですか?
俺、テレビ見るために生まれてきたんですか?
俺、マスタ−ベ−ションするために
生まれてきたんですか?
何のためなんですか?
明日、何かあるから今日死ななかったんですか?
答えてくれるはずもないけど
聞いてみたい時がある
上が欠けた月の下
知らない家の窓に人影が見える
大きな乾いた声が夜道に響く
どうしてなんだろう
どうして俺、
ひとりで月を見ているんだろう