プ−ルのブレンバスタ−






     水面のブレンバスタ−
     入ってもないでと祈っても
     鼻から突っ込んだプ−ルの水は
     目まで突き抜ける

     水中へバックドロップ
     自分がどんな顔をしているかと思うと、
     つらかった
     鼻からプ−ル臭い水が出る
     鼻水も出てるだろう
     プ−ルサイドにいるはずの人を眼で追った

     スリ−パ−ホ−ルド
     口へザブザブ水は流れる
     飲み込む寸前に吐き出す

     目に映るものは
     いつもより青い真夏の空
     何かを掴もうとする俺の手
     先生の笑顔


     いつのまにか大嫌いになった
     プ−ルの時間
     空が青くなると
     水中に何度も沈められたことと
     鼻から入ってくるプ−ルの水と
     どうしようもなく惨めに思った自分と
     若くかわいい先生の笑顔が
     繰り返し
     繰り返し、蘇るのです



   苦しかったんだよ
   殺されると思ってたんだよ

   どうして笑ってたの?
   先生




NEXT      TOP