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さしがね使い さしがね表目裏目 尺単位の換算表 さしがね勾配と度数換算表
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さしがねの使い方勉強、指金の表目と裏目の目盛刻みの見方、意味、角度の見方、角度換算表

さしがねとは
(さしがね)指矩 指金 尺金 差し金 指がね 指しがね さし金 サシガネ(かねじゃく)曲尺 かね尺 金尺 など呼び名や書き方が地方によって異なり多くの名称があります。ここでは主に昔から使っている尺目盛付きの指矩の説明になります。
大工にとって絶対の必需品ですが、さしがね使いの極意は非常に奥くが深くさしがね術、
規矩術(きくじゅつ)と言われる奥の深い秘伝をマスターする事はプロの大工と言えども至難の技なのです。さしがね1本で三角形、寸法割り出し、曲尺の裏目などを用いて構成部材の複数勾配が交わる角度、割付、墨だし寸法だしなどを求める為の高度な技術、技法です。特に指金の裏目を覚える事が重要です。規矩術の一部は勾殳玄(勾股弦)サイトで説明しています。
私も、大工入門から四十数年経ちますが、さしがねの使い方についてはほんの、かじり程度の知識しか無く間違いありましたら、ご容赦ください。
※一級技能検定試験(又は二級技能検定試験)を受験する際には、この技法をある程度マスターする
必要があります。

差し金作者
昔、中国に魯班(ろはん)という伝説的な工匠がいたそうです(魯般とも言うそうです)魯班は鋸を始めさまざまの道具を作ったと伝えています。
※さしがね、裏には吉凶を占うの魯班尺とか門尺が刻み込まれています。私は唐尺言っていましたが由来にはいろんな説があるようです

聖徳太子
10人の訴えを同時に聞き分けたと言われる有名な伝説で知られる。聖徳太子が日本に持ち込んだそうです(仏教や政治など外交面にも大きな活躍した人の様です)

永六輔が差し金を残した功績
メートル法の(尺貫法廃止)法律改正の時この「さしがね」残すために,ラジオを通して全国的運動を展開されました。
その活躍、運動が実り、現在に至る迄日本の建築文化が消えず、現在も「尺目盛のさしがね」が残され日本中の大工さん達が現在でも尺目盛り付き差し金が使うことができるのです、感謝したいものです。

三種の神器(さんしゅのじんき)
@さしがね、A墨壺(すみつぼ)、Bチョウナを言います(又@はさしがね、A墨壺、B槍カンナとも言います)

材質
現在の「さしがね」は殆どがステンレス製です、18-8製では無く磁石はくっ付くものが多いので作業現場では便利な面があります。
断面の形状は中央が凹んでいて優れた反復力があり、軽量、目盛が見易いなど工夫されています。又、墨付けには図のように曲げたりしてして使うことが多いので弾力性も非常に優れています。
見かけは単純形状/構造のようですが素晴らしく優れものなのです。
さしがねには優れた弾力性がある
さしがね使いの名称
長い方を「長手/長腕/長枝」などと呼びます・・・短い方を「短手/妻手」などと呼びます。
※直角に曲がった角の直角の部分を「矩の手」とか「かね」言います又、直角を計るため用に作られた小型のサシガネ形状ものでスコヤとか巻きがねと言った道具もあります。

さしがね使い
寸法を測る、原寸を書く 直角を計る、円周の寸法だし、√でみる寸法、角度の割り出し、計算尺として、勾配を出す、、墨勾配などの複数勾配、鬼門を計るなど様々な使い方ができる重宝物です。
私も未熟ゆえ解る範囲の説明で勘弁下さい。


さしがね表目(指金おもてめ)

差し金には表目と裏目があり、裏と表は違った目盛りが刻まれています。ココでは裏目、表目の関係を少し説明しています。
長手と短手(妻手)とも寸目盛が刻んで有ります メートル換算表
一般には長手1尺5寸8分、短手7寸5分迄の目盛が刻んであり下図のように裏目の5寸と1尺の目盛が刻込まれてれている。

長手5寸までと短手3寸までは5厘刻みの目盛がありそれ以外は1分刻みの目盛になっており1寸毎にわかり易いよう引きとおし線や数字が記されている

矩の手とは、一般的に直角の意味を指します「現場用語では矩(かね)を出す、矩を見るなど・・・」

指金の表目の図解と各部名称


さしがね裏目(指金うらめ)

長手A面
「角目と言う」直角正四角形の対角の寸法が刻込まれてまれている(√2倍の寸目が裏目1尺まで刻んである)
※正四角形の対角寸法は√計算しなくてもこの目盛で簡単に計る事ができ45度の部材の、入母屋、寄せ棟などの墨付けなどに便利に出来ています。画像のように表目の5寸/1尺/1尺5寸のポイントが裏目にも記されている

長手B面
矩の手内側から1尺2寸まで刻み込まれている。
この面には「財、病、難、義、官、劫、害、吉」の8文字が書かれ吉凶を占うのに使ったといわれます。
門尺ともいいます唐尺(からじゃく)と言っていますが魯班尺とか門尺とも言うそうですす

この唐尺は1尺2寸を8に割り(1区割り1寸5分)4文字は吉あと4文字は凶となり、良い区割りの文字内に収まる様に鬼門を占うようです。昨今、一般住宅で唐尺など使う風習は神社仏閣建築以外は無いようです

「財」・・・吉-福穂・財宝・天富星
この寸法の中に入れば、幸せよく、財宝を得る、建築では棟木や大黒柱の寸法に用いる。
「病」・・・凶-絶命・病気・天疾星
この寸法の中に入れば、家内一同が病気多く、悪き事多し。

「離」
・・・凶-禍害・離散・天逃星
この寸法の中に入れば、早く親と別れ、子供とも離れ、すべてのこと悪し。

「義」・・・吉-游年・義侠・天願星
この寸法の中に入れば、すべてのこと良く、幸せで思い通りになる。

「官」・・・吉-天屋・官進・天爵星
この寸法の中に入れば、家の者出世して、すべての者、長生きができる。

「劫」・・・凶-遊離・盗難・天刃星
この寸法の中に入れば、家の者に非義、非道が生まれ、散財、盗難のおそれがある。

「害」
・・・凶-絶対・災害・天破星
この寸法の中に入れば、家の者、死人多く、災難も多く、不吉の寸法である。

「吉」・・・吉-生家・名誉・天祥星
(中国では本)この寸法に入れば、すべてのこと望み通りになり、なすことすべて発展する。

短手(妻手とも言う)C面
表目と同じ7寸5分までの寸目盛が刻まれている。

短手(つまて)D面
「丸目と言う」細かい目盛が刻まれていますが3分強が1寸の目盛となります。
20目盛刻まれているので2尺円周迄計ることが出来ます。
この面は円形の直径を計るだけで=円周の寸法が出るのです。(円の直径を計るだけで、その寸法が円の外周の寸法になるので、原木丸太など切り小口を計ります)

丸目と角材の取り方

下図は3寸5分角を取る=丸太の円周比を参考例として書いた図です。(画像は3寸5分角を取る為の最小円周です。実際は余裕を持った太さの原木から角材を取ります)又裏目Aで計ると表目5寸程度以上の丸太の必要性が解る。
※一般的に丸太小口は末口で計ります、原木に曲がりがあったり、長方形材を取ったりする場合があり部材、骨材の取り方や板目取り、柾目取りなど様々な製材方法があり、その辺は製材士の感と腕によります。

差し金裏目の図解、丸目、魯班尺、門尺


表目長手と短手
センチメートルの目盛が刻まれて、50Cmの長さになっています。
裏目長手
寸のサシガネと同じ、直角正四角形1辺の対角寸法の目盛1尺
(裏目1尺と言う)まで刻込まれている。
正四角形の対角寸法は√計算しなくてもこの裏目盛で一発で計れます。

裏目短手

センチメートルの目盛が刻まれています。
※センチメートルの差し金を使うには10Cを3倍程度、倍率を拡大して使わないと正確さに欠けます。このような、さしがね術の勉強に使うには尺目盛り差し金でなけれ無理です。

さしがね・・・メートル目盛

メートル目盛りさしがね

縮尺図、絵が下手で申し訳ないですが、さしがねの当て方(10対4=4寸勾配と言う理論)を解って下さい。

屋根勾配の計り方

指金勾配と度数(分度器などで見る角度数)換算表

※図は4寸勾配の例で説明しています(4寸勾配は21°48′05″※表空色段参照)
※私は指金を使っての勾配や角度を出しています。度数表については詳しなく他から転用しています。

分数表(比率) 勾配(単位:尺/寸/分) 角度(角度数)
12/10 1尺2寸 50°11′40″
11/10 1尺1寸 47°43′35″
10/10 1尺 45°
9.5/10 9寸5分 43°31′52″
9/10 9寸 41°59′14″
8.5/10 8寸5分 40°21′52″
8/10 8寸 38°39′35″
7.5/10 7寸5分 36°52′12″
7/10 7寸 34°59′31″
6.5/10 6寸5分 33°01′26″
6/10 6寸 30°57′49″
5.774/10 約5寸7分 30°
5.5/10 5寸5分 28°48′39″
5/10 5寸 26°33′54″
4.5/10 4寸5分 24°13′40″
4/10 4寸 ※図の説明例 21°48′05″
3.5/10 3寸5分 19°17′24″
3/10 3寸 16°41′57″
2.5/10 2寸5分 14°02′11″
2/10 2寸 11°18′36″
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