しゃちの生まれた町に、湖があります。
その湖には、伝説があって、
ちょっぴり神秘的なのです。。。



しゃちが、幼い頃。

お父さんが、話を聞かせてくれました。


「この湖には、白蛇姫の伝説があるんだよ。」


幼心に、興味を持ち、なんだか、ドキドキしたのを覚えています。



ずっとずっと、昔。
アイヌの人たちが住んでいました。
二つの大きな山は、仲良くならんでいるので、
「めおと山」と呼ばれていました。
(今も、そう呼ばれています。)

自然に恵まれ、幸せに暮らしていたアイヌの人々。
でも、ある年、春になっても、夏になっても寒さが続き、
食料もとれず、アイヌの人々は困り果てました。

「神に祈ろう。」そうして、人々は毎日祭壇の前で神に祈ったのです。

祈りを始めてから7日後のこと。。。

とうとう、疲れ果てて人々は眠ってしまいました。
そうすると、夢の中に女神様が現れたのです。

「食物もなく、それでいて他の人々と争うことをせず、
ひたすら神に祈るお前達の心をみとめてあげましょう。」

「明日の朝、お前達が目をさました時、お前達の前に白蛇を見るであろう。
これは、私の使いである。この白蛇の後をついて行くがよい」

そう言葉を残して女神の姿は消えました。

翌朝、目の前に真っ白な体に真っ赤な目をした蛇が現れました。

人々は、十人の若者を蛇についていかせました。

何日も歩き続けたその時。

目の前に水が見えてきたのです。

「こんな山の中に沼がある。」

そう思った場所は、湖でした。

体に赤い斑点のある魚がたくさん。

ぼーっと見つめる若者達を女神と白蛇が見下ろしていました。

「この魚はオショロコマと呼び、この湖にしか住まぬ魚である。
これから後、凶作の時のみ食するがよい。
いたずらにこの魚をとることは、白然の恵みに反し、
人の心を失うことになることを忘れてはならぬ」

そう、言い残して女神様と蛇は消えてしまったのです。

若者達は、魚を持って帰り、人々は飢えをしのぐことが出来ました。




しゃちは、このお話を聞いてから、
湖に行くと、白蛇を思い出します。


今でも、はくじゃ姫の伝説として、お祭りがあります。

そして、湖にすんでいる魚は天然記念物に指定され、
大切に保護されています。

今もかわらず、山は湖を見下ろしているのです。




自然いっぱいの町に生まれて、
良かったなぁ。。。って思うことがあります。




幼い頃に聞いた、ちょっと不思議で神秘的なお話でした(^-^)





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