「気まぐれな」


気まぐれな風に吹き飛ばされて

見たこともない場所へ行ってみたい

風は気まぐれだから

いつ、また飛ばされるかわからない

一握の砂のように

さらさらと零れ落ちて飛んでいくような

そんな存在になりたい



何からも束縛されず

それでいて

思い通りにはならず

飛ばされた先には

何か見つかるかもしれない



それでも風は気まぐれに吹きつづけ

いつしか本当の自分の存在を見つけてくれるだろうか



消えてしまいたいと願いながら

どこかでは認めて欲しいと願っているような

そんな自分が在るべき場所を

いつか見つけられるだろうか



さらさらと零れ落ちる砂を見て

儚き美しさと裏腹な

ちっぽけな存在を

自分と重ねてしまうような

そんな弱さも吹き飛ばしてくれるような

気まぐれな風に

私は乗りたい



        「気まぐれな」 syachi