「 今 」

自分が人を好きになったとき、

父に言われた言葉。

すべては、頭の中をかすめ通り過ぎた。

一つだけ。今も思う。

「父さんが小さい頃は・・・」という言葉に対し、

「時代が違うんだからしょうがない。」

とこたえた事。

父は怒り、悲しそうな顔をした。

精一杯の反抗をし、精一杯の気持ちをぶつけた。

沈黙の2年。

お互いを見て見ぬふりの日々。

それでも、ことある事に正座・説教を繰り返す父に、

自分は「どうしてわかってくれないんだ。」

ただ、それだけを思った。



わかろうとしなかったのかもしれない。

わかっていたのかもしれない。

それでも、負けたくない気持ちでつっぱっていた日々。



あの日から、

父は言う。

「時代が違うから。。。そう言うかもしれないが・・・・」

悲しそうな父の顔が、

胸に何かをこみ上げさせる。



やっと少しわかりかけている気がする。

あの時、何を言いたかったのか。

あの時、自分があまりにも幼かったことに。



ふらっと、何も言わず、突然帰ってくる娘に、

何も言わず、「自然に」受け入れてくれる父に、

今、感謝している。

父親と二人、朝まで飲んで気持ちをぶつけた夜。

二日酔いと一緒に、なんともやりきれない想いでいっぱいだった朝。

今となっては、大切な時間に思える。



少しは成長したのだろうか?

何かをつかみかけたのだろうか。



沈黙の2年は、長く寂しい気持ちでいっぱいだった。

でも、解り合えた今は、

穏やかな愛情に包まれ、

自由に生きている自分を、

何も言わず、見守ってくれる父に、

敬意と感謝の意を表したい。

これから先、もっと無茶をするかもしれない(笑)

もっと心配をかけ、わがままをするかもしれない。

「勘当だ」と言いながらも、

見守り続けてくれていた、

そして今も見守り続けてくれている父と母に、

心から「ありがとう」を伝えたい。



だけど、恥ずかしさと照れが先に出て、

絶対口には出来ない言葉(笑)



だから、こっそりここで言わせてもらう。

「自分勝手な娘を、信じ続けてくれてありがとう。」



でも、絶対に言えない言葉。

いつか、言える日が来るのかなぁ。。。
                       
                               「 今 」 syachi



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