3歳の時、初めて引越しというものをした。
引越しと言っても、同じ町の中だ。
お父さんが家を建てた。
「しゃち、2階建ての家がいいな、しゃち、2階の部屋がいいな♪」
3歳の娘の願いを聞き入れてくれたお父さんは、
2階建ての家を建てた。念願のマイホーム。
そこで、しゃちは親友と呼べる友達と出会う。
近所に住んでいたTちゃんは、やさしい子だった。
いつも一緒に遊んだりしていた。
けど、幼稚園の時に、
ちょっと離れた所に引っ越してしまった。
それでも、二人は仲良しで、よく遊んでいた。
Tちゃんが、また引越しをした。
少しだけ近くなった気がする。
一緒に中学校に通った。
クラスは一度も一緒にならなかったけど、
それでも、二人は仲良しだった。
学校帰りに、制服のまま野球場の中で側転して笑い転げた。
一緒に恋愛の話をして涙を流した。
友達関係で悩んだ時に真剣に怒ってくれた。泣いてくれた。
しゃちも、一緒に色々な思いを共感してきた。
高校受験が来た。
一緒の高校を受けるとわかった時、
心強く感じた。
Tちゃんがある日、しゃちに言った。
「吹奏楽の強い高校に行きたい。そのために勉強してる。だから、
一緒の高校には行けないかもしれない。」
寂しかった。
置いていかれる気がした。
彼女は、しゃちの高校受験の時に、
一緒に受験会場にはいなかった。
自分が本当に目指していた高校にすでに決まっていたのだ。
嬉しかった。友達が合格して嬉しかった。
でも、離れてしまうことが寂しかった。
彼女は、北海道を飛び立った。
そして、活躍していた。
それを聞いて嬉しかった。
自分も頑張ろうと思った。
お互い高校を卒業し、進学が決まった。
Tちゃんは北海道には戻ってこなかった。
それでも、帰ってきたら会っていっぱい話をして遊んだ。
楽しかった。懐かしかった。面白かった。嬉しかった。
それぞれ、就職をした。
彼女は何年かたって戻ってきた。
うちのお父さんと同じ職場で仕事についた。
「あの子は、真面目でよく働く。立派だよ。」
うちのお父さんが言っていた。
しゃちも、尊敬していた。
彼女はなんでも出来た。
頭も良く、やさしく、みんなに好かれ、ピアノも上手。
スポーツ万能、しっかり者。
そんな彼女にちょっぴり憧れていたのかもしれない。
彼女がある日また、しゃちに言った。
「彼氏のいる町へ仕事をやめていくことに決めた。」と。
北海道から遠く離れた九州へ。
また、二人は離れることになった。
でも、寂しいよりも応援したい気分だった。
彼女の強い意志に、精一杯応援してあげたいと思った。
一通のハガキが届いた。
「11月中に帰って、結婚することにしました。」
嬉しい知らせが届いた。
あったかい気持ちになった。
お祝いしてあげよう、一番お祝いしてあげたいと思った。
今日、電話が来た。
「日にちが決まったの。…お願いがあるんだけど、
友人代表してくれる?」
嬉しかった。喜んで引き受けた。
彼女が帰ってくる。
まだ見ぬ、彼女が選んだ人と一緒に。
出会いは3歳だった。
何も知らない子供のうちから、
あなたとの友情はいつまでも変わることがなかった。
そして、あなたとの友情はいつまでも変わらないと思う。
私はあなたに出会えて良かった。
あなたの友達になれて良かった。
そして、誰よりも私に友人代表を頼んでくれたことを、
嬉しく思う。
私は友人としてあなたを誇りに思う。
あなたの意志の強さに、そして優しさに。
特別な日によんでくれてありがとう。
特別な日に話をさせてもらうよ。
あなたを心からだいすきって思う。
誰よりも幸せに、誰よりも笑顔で、
これからはあなたの選んだ人と一緒に。
いつまでも変わらぬあなたでいて欲しい。
心からのおめでとうを。
何を話そうかな。今から楽しみでわくわくします。
親友がいる。
大事な友達。
ずっとずっと繋がっている。
懐かしい話を、またしようね。
嫁に行く前に、飲むぞ(笑)
