TATSURO LANDへ LAST UPDATE 2000.7.31
TOKYO FM/FM大阪 開局30周年記念スペシャル・イベント
Maria Takeuchi Live!!
SCHEDULE |
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◎7月11日(火) 日本武道館 | ||||
◎7月12日(水) 日本武道館 | ||||
◎7月31日(火) 大阪城ホール |
MUSICIANS |
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Vocal | 竹内まりや | Guitars・Keyboards・Background Vocal | 山下達郎 | |||
Drums | 青山純 | Bass | 伊藤広規 | A.Piano・ Keyboards | 難波弘之 | |
Guitars | 佐橋佳幸 | Synthesizers | 重実徹 | Sax | 土岐英史 | |
Background Vocal | 国分友里恵 | Background Vocal | 佐々木久美 | Background Vocal | 三谷泰弘 |
NUMBERS |
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1. |
アンフィシアターの夜 | |||
2. | 家に帰ろう(マイ・スウィート・ホーム) | |||
3. | Forever Friends | |||
4. | マンハッタン・キス | |||
5. | 五線紙 | |||
6. | 元気を出して | |||
7. | カムフラージュ | |||
8. | プラスティック・ラヴ | |||
9. | 駅 | |||
(アンコール) | ||||
10. | リンダ | |||
11. | 不思議なピーチパイ〜September | |||
12. | J-Boy | |||
13. | Let It Be Me | |||
REPORTS |
日本武道館午後8時20分、 Canna、Sing Like Talkingのステージが終わり、場内はセッティングのため、20分間の休憩となる。 |
客出し、客入れ用に達郎氏が選曲したOldiesが館内を流れる中、舞台では10名前後のスタッフが、セットの入れ替えを行っていた。 |
バック・ミュージシャン達が、薄明かりの中、次々と自らのポジションに付き、スタンバイの状態になった。 |
そして午後8時40分、"Ladies & Gentlemen……Mariya Takeuchi!!"のMCとともに、イントロがスタートし、ステージがライトアップされると、そこにはバンマス達郎氏の姿が… |
かつて、テレビでまりやのバックとして、ビデオ出演した時と同じく、ニット帽を目深にかぶり、ジーンズ姿の達郎氏は、客の入りを確かめるかのように、手をかざし、場内を見渡した。 |
歓声を浴びつつ、ステージ中央よりやや左の、定位置に下がると同時に、ついに、竹内まりやがステージ左手より、一段と大きな歓声・指笛の飛び交う中、はねるように、ご登場となった。 |
白のインナーに、黒っぽいワンピースの出で立ちで、記念すべき1曲目に選ばれたのは、"Variety"からロックンロールナンバー"アンフィシアターの夜"。張りのある歌声に客席は早くも総立ち状態。 |
セカンド・ナンバーは、"Quiet Life"からのヒット曲"家に帰ろう(マイ・スウィート・ホーム)"。 |
佐橋氏と達郎氏のギターが重なり12弦の響きが印象的なイントロのこの曲を、見事に聴かせてくれました。 |
3曲目は聴きなれたイントロ、そう,これまた"Quiet Life"からのナンバーで"Forever Friend"。長めのイントロをバックに、MC。「みなさん。こんばんは。18年7ヶ月のご無沙汰でした。お元気でしたか。」 |
達郎氏はというと、背中にギターを回し、キーボードに向かっていました。ひらひらと動く達郎氏の指先が妙に印象的でした。 |
4曲目は、これまた"Quiet Life"からのナンバーで"マンハッタン・キス"。興奮気味の観客もバラード・ナンバーで一息ついて、席についたのでした。 |
MCは、数々の週刊誌ネタを披露。『カリスマ主婦、竹内まりやのスーパー庶民派生活』 『ノー・メイクで八百屋で人参ください。』『ジーンズ姿でママチャリに乗る竹内まりや』『交際発覚!地道な活動を続けるロックミュージシャン山下達郎・自ら婚前交渉を求める歌手:竹内まりや』等々のジョークで観客を沸かせた。 |
5曲目は、懐かしの名曲"五線紙"。"Love Songs"からのこのナンバーは、My Favorite Song Writerのひとり、安部恭弘氏の手によるもので、発表から20年たっても色褪せない佳曲。 |
佐橋氏の超絶的なアコースティック・ギターと、土岐氏のこれまた素晴らしいソプラノ・サックス・ソロがバッキングのシンプルながらも最高の出来。もちろん、まりやの歌もこの20年を回想するかのように武道館に響いたのでした。 |
歌い終わった後の、MCで、「昔、友達に『まりやちゃん、安部君と結婚したら、アベマリヤになるじゃん』と言われた。」 |
6曲目は、"元気を出して"。「この会場にいる最近失恋した人と、会社でリストラされた人、すべての元気のない人に捧げます。」 |
佐橋氏と達郎氏のアコースティック・ギターが重なるイントロ。そして、かつて、この曲のレコーディングで達郎氏が絶賛した佐藤博氏のピアノの入り方と同じアレンジで、難波氏のピアノが絡まり、さらに重実氏のハモンド・ソロという完璧な1曲でした。 |
7曲目は、達郎氏のアカペラ・コーラスのテープがイントロの「眠れる森」主題歌、"カムフラージュ"。他の演奏はもちろん生。 |
メンバー紹介。 |
8曲目は、達郎氏がまりやの曲の中で一番のお気に入り、自らも"Joy"の中でカヴァーしている"プラスティック・ラブ"。達郎氏のライブでは定番の1曲だけに、こなれた演奏。そして、ついに、エンディング部分では、達郎氏のシャウトが炸裂。溜まっていたものを一気に吐き出すかのように、縦横無尽にシャウトする姿に場内も、大喜び? |
MCは、「ここまで、歌い続けることができたのも、家族、スタッフ、聞き続けてくれたファンのおかげ」と感謝。 |
9曲目は、一応ラスト・ナンバーのMCから"駅"。まりやの新境地を切り開いた歴史的1曲であるとともに、まりやがこんなアレンジも出来るんだと達郎氏の才能に驚愕した名作。イントロはシンセではなく、難波氏のピアノで始まった。土岐氏のサックス・ソロによるエンディングをバックにまりやはステージ左手に姿を消した。しばらく、バンマス達郎氏がしきりつつ、演奏は終了し、バンドの面々も、ステージを降りた。 |
(アンコール) |
アンコールの手拍子の中、まりやとコーラス隊プラス達郎氏がステージに現れる。「アカペラをやります。」と言ってスタートした10曲目は、"リンダ"。ステージ向かって一番左がまりや、その右側に国分、三谷、佐々木、そして、右端が達郎氏。コーラス隊の絶妙なハーモニーも素晴らしいが、オンストで鍛え上げた達郎氏のベース・パートは完璧のひとこと。達郎氏のベース・パートが生で聴けるなんていうことは、おそらく金輪際ないでしょう。 |
そして、お待ちかね11曲目は、"不思議なピーチパイ"と"SEPTEMBER"のアイドル時代のヒット・メドレー。会場総立ちの興奮の中、中高年のおじさん達も、20年前にFLASH・BACKして、「せぷてんば〜♪」と大合唱。 |
盛り上がりも最高潮の中、12曲目は懐かしのロックン・ロール・ナンバー、"J-Boy"。熱気が館内を包み込み飽和状態となったエンディングのその時、突如ステージの両端から、ジャンボ・クラッカーが炸裂。金色のリボンが場内に降り注いだのでした。達郎氏のコンサートにクラッカーは不可欠ですが、まりやのステージ・アレンジでここまでやるとは、さすが… |
拍手の嵐の中、バック・ミュージシャンがひとり、またひとりとステージを後にする中、気が付くと、ステージ中央にはまりやと達郎氏のご両人が。まりやの最後のMC。「こうして歌い続けることが出来るのも、のろけるわけじゃないけど、彼のおかげです。」そして、いよいよラスト・ナンバーは、EVERLY BROTHERSの名曲"Let It Be Me"。ホーム・レコーディング(?)によるカラオケをバックに、ご両人が披露宴に呼ばれると、デュエットする定番。期待はしていたものの、本当にライブでこの曲が聴けるなんて… |
静まり返った場内に響く二人の歌声は、私自身の人生を走馬灯の如く回想させるとともに、"感動"の2文字をしっかりと私の胸に縫い付けていってくれたのでした。 |
歌い終わると、鳴り止まぬ拍手、指笛の中、達郎氏が先にステージを後にした。まりやは「どうもありがとうございました。また、どこかで、お会いしましょう。おやすみなさい。」と最後の挨拶をすると、充実感に満ち溢れた表情でしばし余韻を楽しむかのようにステージにとどまっていたが、やがて一段と大きな拍手に送られ、最後に小さく手を振って、ステージの左手にその姿を消したのでした。 |
照明が明るくなり、客出し用に達郎氏が準備したであろう"純愛ラプソディ"のオルゴールの音色が・・・ 終了を告げる館内放送が流れると、それぞれの想いを抱きつつ、観客は日本武道館を後にしたのでした。 |
時計は午後10時を遥かに回り、武道館の外では、どこかのテレビ曲が街頭インタビューを行っていました。場外のグッズ・ショップでは、出演者のCDや、オリジナル・グッズが売られていました。もちろん、達郎氏の新作"Juvenileのテーマ〜瞳の中のRainbow〜"も発売日1日前でしたが、店頭に並んでいました。「ここで買うと漏れなくポスターが付いてきます」という達郎氏のお言葉がありましたが、時間も遅かったので結局何も買わず、九段下へ向かう雑踏の中の喧騒へ、私も消えて行ったのでした。 |