"影におびえる者" (part3)
頭が良くてもデンソーにはいれない
人権侵害の入社時の家庭調査
先日、通動バスの中で若い女性の伸間が話していました、『デンソーって頭が良いだけでは入れてくれないんだってね」「そう、親が離婚したり、兄や姉なんかがよく職場をかえる家庭の子はだめみたい」 「私の友達なんか、私より成績もずっと良かったのに九州の方で、いとこがヤクザに入っているということで落とされたって……」 「そればちょっとひどいじやない』
人事部副部長自身も係長既任研修で次のように言っています。『最近やりにくくなってきたのは、あやしいと思われる人間を入社前に集中的に調査して、デンソーに入れさせないようにすることだ。なぜかというと部落問題があるので、調査表に出身地域はかかせられないし親の職業、支持政党、取っている新聞、愛読書などもダメとなるとやりにくい。支持政党については、まさか共産党と調査表に書く者はいないので、社会党と書く者については集中的に調査して会社に入れないようにしてきた」
入社前には会社から依頼された興信所が、自宅や下宿、大学の研究室の回りをウロウロ調査することはデンソーマンなら全員が経験していることです。
また以前は、入社時に朱肉で指紋まで採取されました。まさに従業員は全員前科者扱いです。この指紋採取は共産党が問題にしたので、さすがに今はやめました。それから結婚した時に提出する書類に相手の親の職業、地位までも、こと細かに書かされるのば完全にプライバシーの侵害です。
そんなこと知って何をしようとするのでしょうか。