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2004
平均ラップチャート −順位を上げるドライバーと不安定なドライバーの違い− |
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2004.11.22 |
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シーズンをデータで振り返るシリーズの3回目は、全戦平均ラップチャートを見る。18戦は周回数が様々だが、10%ずつ平均してみた。モナコ77周の10%は8周目まで、ベルギー44周の10%は5周目までといった具合である。ここでわかったのは、順位を上げる力強いドライバーと、順位が波打つ不安定なドライバーの違いだった。 |
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全戦平均(レギュラー、スポット) 順位が上がるドライバーと波打つドライバー 平均ラップチャートは、各チームの実力順をも示している。佐藤までの上位9人とそれ以外で断層が見られる。また、チームメイトが接近しているところもあれば、離れてしまっているところもある。佐藤はバトンに、クルサードはライコネンに離された。 完走率が上がったため、ドライバーは他者のリタイヤで自然に順位を上げることは期待できなくなった。レース中に順位を上げる傾向を示すドライバーほど、安定した強さを持っている。一方、順位が波打っているドライバーは、安定感に欠ける。トゥルーリと佐藤がそうだ。ジャガー、トヨタ、ジョーダンが不安定なのはマシンの影響もあるかもしれない。ルノーはスタートが抜群だったことも表されている。一方、ウィリアムズはスタートがだめだったが、それはスポットの二人も同じだった。 ザウバーは二人が序盤に接戦だったが、次第にフィジケラが実力で引き離した。トヨタは二人のドライバーが近いところを走っているが、低迷・頭打ちの感が強い。ミナルディで意外だったのは、バウムガートナーがブルーニよりも前を走っていたことだ。 スポット参戦のドライバーでは、ピッツォニアがジェネよりも上がり傾向を示している。トゥルーリ(トヨタ)は序盤に入賞圏内を走ったが、次第に後退していった。ビルヌーブは波打ってグリッドと変わらない結果しか残せなかった。 |
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前半戦と後半戦の違い フェラーリ、後半は混戦に巻き込まれる 前半9戦と後半9戦で分けてみる。前半戦はM・シューマッハが実に安定してトップにいた。バリチェロもそれに続く位置を占めている。3番手争いはバトンとトゥルーリだった。ウィリアムズの二人はスタートで順位を落とすことが多かった。逆にルノーは抜群のスタートを示している。ただ、アロンソはチームメイトに比べて後方を走っていた。佐藤はスタートが良かったが、レース半ばの40%消化時点で順位を落としている。ライコネンも50%時点でダウンが激しい。 後半戦になると、フェラーリは混戦に巻き込まれた。M・シューマッハはイタリア・中国・ブラジルで序盤に後方へ落ちた。バリチェロはフランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本で序盤に後方を走った。だがフェラーリは急上昇する力を持っており、勝てなかったのはベルギーとブラジルだけだった。バトンは40-60%時点でトップに立っているが、後半にフェラーリに飲み込まれた。後半に強かったのはライコネンだった。アロンソも前半より上がっている。トゥルーリ(ルノー)は30%時点からありえないほど急激にダウンしている。ラルフは復帰後にモントーヤよりも前を走ることが多かった。佐藤はスタートが平凡になったが、40%時点の落ち込みを減らした。トヨタは後半に戦力がダウンしてしまい、ジョーダンに迫られた。パニスはフランス・ドイツ・ベルギー・中国と2戦おきにトップ10グリッドをフイにする1周目の大幅ダウンを喫した。 |
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平均ラップチャート −順位を上げるドライバーと不安定なドライバーの違い− |
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