今津町・弘川(ざぜんそう群生地)
座禅草

赤褐色から暗褐色をした黒っぽい色の珍しい形のこの花は信州などではよく見かけるが、これほど多くの群落を見るのは、ここが、本州南限の生育地とされ、環境庁の特定植物群落に選定、滋賀県の緑地環境保全地域にも指定される貴重な存在。

サトイモ科植物で山岳地の湿地に生育し、開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり25℃〜30℃まで昇るといいます。開花はまだ雪が溶けない春一番に顔を出すため、発熱で周囲の雪を溶かすそうです。背丈は10〜20センチ。

今年の今津は積雪はなく、1月末に開花を見た。これは例年より20日〜25日も早い開花となり、2月13日現在、個体によってはすでに葉が伸び出してきた状態。

私有地だったこの地を県が買い上げ、保護し、無料で開放している。辺りは竹林と雑木林で、中央部の湿地には木道が施され、群落をのんびり周遊出来るようになっている。(湿地には入れないので注意。カメラ撮影には望遠レンズ、三脚があるとベター)。トイレ設備あり。

交通/JR湖西線「今津駅」からバスで7分
 車/国道161号線、弘川ランプを出て左折すぐ。山科から約1時間。駐車/路上駐車は出来ないので近くの臨時駐車場を利用。

2007年2月13日撮影。開花は例年よりかなり早く、ここ数日が見頃。カメラ/西阪慶眞

  
 

専慶流
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