醒ヶ井の梅花藻(ばいかも)

湖国十景(滋賀県)の一つにかかげられる地蔵川。JR醒ヶ井駅(サメガイ駅)から歩10分、湧き水を源流とする清流が目指す川。ここは中山道61番の宿場でも知られるところで、旧問屋場や資料館なども建ち並び、地域の保全にも力が入れられている。

梅花藻は五弁の小花で、キンポウゲ科の水生の多年草。一輪の大きさは1センチにも充たない小花だが、梅の花に似ていることから「梅花藻」と呼ばれています。清流でないと育たないと云われることあって、地蔵川は年中14度を保つと云う、羨ましい限りの澄んだ湧き水の川である。夏にはいたるところでスイカや清涼飲料水が浸けられ、一層涼を誘う。

今年は例年より水かさが高く、殆どの花は清流の中にあり、顔を出しているのは数カ所だけ。また大雨で土砂が流れたため、藻そのものもかなり少なくなっていて、近年にない不作?の年でもあるようです。夜は水中ライトアップもあり、妖艶な景をかもし出します。花期は6月〜9月。最盛期は7〜8月。


■交通 JR醒ヶ井駅下車、徒歩10分
車は名神米原ICを降り、国道21号線を右折、関ヶ原方面に約10分。車は醒ヶ井駅に隣接した駐車場に。

      05.8.2更新  撮影/西阪慶眞

 
 
 
京都の高瀬川より川幅の狭い浅瀬の小川だが今年は水嵩があり、川の流れも結構早く落差のある場所は水しぶきをあげるほど。1センチたらずの小さな花をアップで撮ろうとするとどうしてもブレる。しかし、鮮明な緑色をした藻の揺れ、澄みきったせせらぎには見飽きることがなく、格別の涼を与えてくれます。
中山道61番目の宿場「醒井宿」。今では資料館でしか当時をうかがい知ることはできないが、辺りの空気に歴史を感じさせます。左は大正ロマンをかもし出す「旧醒ヶ井郵便局」。
 

 

  
 

専慶流
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