内郷児童クラブ夏休み座禅体験 日誌
七月下旬、以前、正覚寺の早朝座禅会に参加していた井上一さんから、内郷児童クラブの小1〜小3年生に座禅を一度体験させて厳しい躾けや言葉遣い、辛抱強さ等を少しでもこの夏休みに体験できたらと言う趣旨
の申込みを受けました。内郷児童クラブは、日中、相模湖町に住んでいる父母が働きに出るため、人手不足で面倒を見れない家庭に対し、一日子供を預かる相模原市の児童クラブとの事でした。今回の座禅体験には、相模湖の内郷、与瀬、千木良地区の小学一年から三年生まで
の子供十四名、保護者八名、職員六名、幼児五名の参加と成りました。幼児は座禅は無理なので、寺の境内
で職員の方に面倒を見て頂き、座禅体験が終わるまで遊んで待つ事になりました。
小学生は低学年ですので、住職の言う事をよく聞いて無言で熱心に座禅しておりました。足を組む事はまだまだ難しいことでしたが、皆さん半跏趺坐をして座禅をしてくれました。座禅の基本は「数息観」の腹式呼吸で、お腹に一杯空気を入れ、鼻から少しづつ腹を凹ましながら、「ひと〜つ、ふた〜つ、み〜つ・・・・と〜」と十まで数え、また一に戻ります。これに集中することにより、雑念妄想を遮断する事にあります。足が痛くなったら余計に数息観に集中すれば苦しさも和らぎます。小学生
1〜3年生には、まだまだ座禅に集中する事は難しかったかも知れませんね! 足も痛かった人もいることでしょう、一生一度の夏休みの思い出として、少しでも
座禅に頑張ったことが、心のどこかに残っていてくれれば有難く思い座禅体験を終えました。
ただ感じたことは、父母同伴での座禅会は、こちらも手加減がありますので、厳しさの座禅体験を望むなら、小学生だけの座禅会の方が効果が多いと感じました。なお、お父さんお母さんも
思いも寄らぬ座禅体験ご苦労様でした。本来は子供対象の座禅体験でしたが、真剣にやっていただき有り難く思います。正覚寺では、毎月の第二、第四土曜日六時から早朝座禅会をしておりますので、興味のある方はご参加下さい。
大智山正覚寺
山主 合掌