アチーブメントK・K主催 大学生のための座禅研修会 日誌
住職個人的な理由によりこの2〜3年は、父母が高齢で介護の状態でしたので、2〜3件の座禅研修会の申込みがあっても気持ちも落ち着かず、
お断りいたしておりましたが、父母も去年亡くなり、家庭内も安定した状態に戻りつつあり、今回の座禅研修会はお受けする事になりました。ただ、座禅研修申込みの連絡が一週間前と言う突然の事でしたので躊躇いたしましたが、一ヶ月前からこの地区の児童クラブの父母と小学生の座禅体験が、翌日の8月8日(土)に予定されていて、前日の事でありますが人数的も同数で準備も容易であり、お受け致すことに致しました。会社が未来の日本を担う若者の育成として、大学生3年生を対象に自発的に大学生を鍛えあげると言う一環に座禅を取り入れたいとの事でした。
前日は相模湖「箕の石キャンプ場」で宿泊、朝7時45分境内集合、記念撮影をして本堂に入り、8時から告報の通り座禅研修会が始まりました。大学生は始めての座禅研修会であり、初めての経験と不安があった事と思いますが、肝心の座禅会主催の会社のスタッフが準備不足、計画不足で座禅に
身の入らない姿勢には少々不満を覚えました。座禅研修では座禅道場に入ったら上下関係はありません。自己の究明に専念、誰であろうとハイと答えて住職指導者の言う通りに動いて頂く事が大事です。主催者と学生は同等です。主催者であるならば率先して座禅研修に参加する気概が必要でしょう。
8月の座禅と言う事で、蒸し暑い中足の痛みをこらえ座禅研修をやり終えた時の気持ちは爽快の事であったと思います。座禅は男性と女性と比較すると、体系的に体や骨の柔らかく、しなやかな女性の方が向いているような気がしますが、座禅ですぐに足を組める方に限って、気分よくなり眠ってしまう方が多い傾向があります。そういう方は半跏趺坐より結跏趺坐を組んで頂く事が必要でしょう。
最後になりますが、アチーブメント株式会社が無料で大学生の精神修行や若者の育成に力を添えている姿勢に感動いたしました。また、参加した大学生の真剣さに接して、こちらも指導者として充実した2時間半となり有難く感謝申上げます。
大智山正覚寺
山主 合掌