津久井三十三所観音霊場第十五番ご詠歌 | 正覚寺聖観世音菩薩 |
1 津久井観音霊場の概略 | 2 津久井観音霊場の由来 | 3 霊場一覧表と所在連絡 |
神奈川県の西北部、東京都、山梨県の県境に跨る、 旧津久井郡(平成22年より相模原市緑区)には、 相模湖町、藤野町、津久井町、城山町の四町がありましたが、ここには、昔から津久井三十三所の観音霊場が開設されています。当正覚寺(俳句寺)には、 正覚寺御本尊、聖観世音菩薩が、第十五番の霊場として、そして、大正十三年頃、正覚寺に合併された元宝珠庵の 十一面観世音菩薩を第十三番とする二つの霊場があります。
この津久井三十三所観音霊場は、 昔から「午歳」の本開帳、「子歳」の中開帳があり、十二年の内に、二回しか観音様を拝顔できない貴重な霊場であります。又、霊場の御開帳期間は、 近年は五月十一日頃から十五日間と成っていますが、戦前は秋に行われた事もあります。前回のご開帳は、平成二十六年(2014)の「午歳」の本開帳でしたので、 次回は中開帳となり、令和二年(2020)の「子歳」に御開帳と成ります。
『津久井三十三所観音霊場』は歴史の古い 観音霊場ですが、まだまだ皆様方に十分に、深く知れ渡った霊場ではありません。山紫水明で、風光明媚な清浄なる地、津久井へ、ぜひ、これを機会に、 平成二十年には巡礼して頂き、津久井の観音様の有り難い御慈悲を頂きまして、病気平癒、煩悩滅除は勿論、皆様方家族の御健康と御安泰の祈願が成就されます様、 ここに『津久井観音霊場』を広告紹介し、皆様の多数の御参拝、御巡礼をお待ち致します。
尚、津久井観音霊場一部寺院では、 御開帳の年に限らず、いつでも観音様を拝顔できる寺院もあります ので、御巡礼下さい。
津久井三十三所観音霊場は、今から凡そ、二百五十年程前の宝暦年間に、 津久井町根小屋寺沢にある禅宗の臨済宗建長寺派雲居寺の大雲禅無和尚 (越後魚沼の人、後、建長寺住山二百二世と成り、天明三年十一月五日示寂)が、 津久井郡内一円に亘り宗旨宗派を問はず、観音様を祠る寺院に呼び掛けて、雲居寺を第一番に、そして郡内を一巡して隣村の長竹、来迎寺を第三十三番 として打ち納めとする津久井三十三ヶ所観音霊場を開設した事に始まります。津久井三十三所観音霊場の始まりは、平安時代の観音信仰に基ずく観音大士 三十三応身に因んだ、西国三十三所観音霊場が本源ですが、西国三十三所観音霊場への巡礼は、遠国故に、時間とお金や、余裕のある特定身分の人に 限られておりました。そこで、西国への巡礼をしなくても、誰でも一般庶民が容易に観音霊場参りが出来る様に、江戸時代になり関東一円に開設された のが秩父、坂東、津久井等の三十三所観音霊場であると言われます。
津久井三十三所観音霊場は山紫水明、風光明媚にして清浄なる地、 津久井郡内に三十三のお姿に見を変えられた観音様を拝顔巡礼し、御詠歌の奉詠や読経、そして、納経する事により巡礼者の心身を洗い清め、観世音菩薩様 の大慈悲を頂戴して多くの一般庶民が救済される事を願い開設された霊場であります。
近年になり、津久井郡内の津久井三十三所観音霊場以外で観音様を祠る寺院や 村民所有の観音堂等からの霊場加入の希望があり、新規加入寺院は番外霊場として組み入れて参りましたが、平成二年(一九九〇年) の本開帳を期に番外扱いを改め、 第一番からの通番扱いとなり、現在は、三十三所霊場に十霊場が加入し、津久井四十三観音霊場となっています。この為、昔からの「津久井三十三所観音霊場」 の呼称も『津久井観音霊場』と改正されております。津久井観音霊場の観音様は、常時御開帳されるものではなく、期間を定めて御尊顔を拝し、御縁の綱が 結ばれる様に、十二支の『午歳』を本開帳に、その中間の『子歳』をやや小規模な中開帳として御開帳致しております。
津久井三十三所観音霊場第十三番ご詠歌 十一面観世音菩薩を祀る回向の鐘
詳細問合せは下記へ
津久井観音霊場 第15番札所 正覚寺
п@042-685-1145令和2年4月現在
旧津久井町霊場 旧城山町霊場 旧相模湖町霊場 旧藤野町霊場
札所番号 観音霊場札所名(地字)