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その (二) |
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俳句寺は四月下旬から五月初旬にかけて、季節的にも最も美しく見える時です。それは、境内に
多くのつつじが咲き乱れるからです。正覚寺境内一帯には、 約二千本のつつじが植えられていています。
そして、山内にはつつじで『滝』を模した、 『大智の滝 』、 『静寂の滝 』、 『慈眼の滝 』 があります。
中でも正覚寺名勝の『大智の滝』と呼ばれる、 『滝つつじ 』は大智山の裏山から
つつじが満開になりますと、 白いつつじで模った百メートルにも及ぶ滝が、
あたかも山の上から流れ落ちる様な迫力ある大景観となって、
それはそれは見事です。
滝つつじ
『慈眼の滝』とは、 慈眼つつじ
の事で、朝夕六時の鐘が鳴る、回向の鐘の下にあります。観音様の御慈悲の優しい眼を形どっています。二十年前 、住職が僧堂修行に行く前、
畑に宿して置いた
つつじをこの山へ移し変え、観音様の眼の様に寄せ植えしたのがその始まりです。
そして、『 静寂の滝 』と呼ばれる滝つつじは本堂の裏庭 の傾斜地にあり、
裏庭からのこの滝つつじの景観も見事です。又、本堂達磨の部屋の座敷から、あるいは廊下から
静寂の滝を見ながら一句作るのも情緒のあるものです。達磨の部屋は俳句吟行の会場となります。
達磨の部屋、廊下からのつつじ滝 |
《滝つつじ》、《慈眼つつじ》の写真が変わります。
平成12年の滝つつじ | ||
平成10年→12年に変わります。 |
平成10年→12年に変わります。 |
ただし、時には天候不順や、
剪定の時期の影響で「枯れ滝つつじ」にも成る年もありますのでご容赦下さい。