NPO法人 ゆめ・まち・ねっと 渡部達也 渡部美樹

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 NPO法人ゆめ・まち・ねっとのたっちゃんと申します。よろしくお願いします。
○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
みっきーです。お願いします。
○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
ゆめ・まち・ねっとを今日お招きをいただきまして、ご覧のような、山本ろくさんに負けないぐらいのパワーポイントを使いながら、行政とのパートナーシップを話したいと思います。ゆめ・まち・ねっとというのは子どもたちの居場所づくりを中心としたまちづくり活動を富士市の方で主にやっておりまして、今日は後ろの方に子どもたちの遊んでいる写真を展示してありますが、あれは私たちがやっている活動の一部です。また後でご覧になっていただければと思います。今日は活動紹介の方ではなくて、今日の主旨、市民活動とそれから行政のパートナーシップというところに、先ほど山本さんの方からも焦点を絞ってってね、話がありましたので、私たちもそんな話を今日この後3時までお話をしていきたいと思います。ゆめ・まち・ねっとというのは昨年の9月28日に法人の認証をいただきまして、ちょうど1年ちょっとになるのですが、振り返ってみるとまさに今日のためにこれだけ行政が壁を設けてくれたのじゃないかとも思うぐらいいろいろな壁がありまして、そのまんま、どんな壁が現れてそれをどんなふうに乗り越えてきたのかとか、そんな話を今日していきたいと思います。先ほど木下さんから市内4割市外6割という話があったのですが、ちょっと別の質問をしたいのですけど、今日来ているかたで公務員のかた、行政に携わっているかたというのはどれぐらいですか。…実際に自分が市民活動を今やっているよというかたはどのぐらいでしょう。半分ぐらいですね。はい、ありがとうございました。行政のかたにとってはできれば反面教師にしてほしいような事例がいろいろ出てきますが、今日来られているかたというのはもうすでに市民に軸足が向いた公務員のかたが多いということだと思うのですが、「いるいる、こんなの」って思いながらこんなのを自分の職場でも変えるようなことを思い浮かべながら聞いてもらえればと。逆に市民活動団体のかたは、うなずいてもらえるような事例が多いと思うのですよね。「そうか、そういう手もあるのか」とか、「うちだったらもっとこうやっているよ」という手があれば、それはまたこの後のティータイムでお互いに紹介してもらうとかそんなことで聞いてもらえればいいと思います。ではパワーポイント進めます。これ最初の事例なのですが、これイラスト、わかりますかね。なんのイラストか。これ見てのとおりたらいですね。「うちじゃない、あっちだ、そっちだ」というたらい回しです。ゆめ・まち・ねっともNPO法人の認証を取って認証記念ということでまちづくりの講座を計画しました。5ヶ月連続で講師を一人ずつ毎月呼んで、テレビ局のアナウンサーだったり新聞記者だったり、あるいはアイメイト、盲導犬と暮らしているおばちゃんと、非常に多彩なゲストを呼んで有料で参加費をいただくという形での企画をしました。そこでグルグルタライが回わっちゃったという事例ですね。はい。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
会場を公民館でやろうということで、公民館を貸してくださいということで行きました。そうしますとやっぱり5ヶ月先まで予約は、公民館はちょっとそういうことはやっていないということですとか、有料講座というのはちょっと公民館ではできないということで、「そういった講座でしたら保健福祉センターへ行ってみてはいかがでしょうか」というふうに言われまして、タライの回し…福祉センターの方に行って来ました。そうしますと今同じような質問をさせてもらったのですけれども、ここはもうちょっと保健…に限った相談の方がいいということで、「そういう講座でしたらぜひ公民館へ行って見てはいかがですか」ということで、「いやいやいやいや、公民館からそう言われて私たちは来たのですよ」ということで。ああそうですか。そうしましたら…ですけど、生涯学習課がありますので、そちらに行けば何かいいアイディアがもらえるのじゃないかという話をもらって、…生涯学習課まで行ってきました。生涯学習課でその話をしましたら、そういうことだったらそれは保健福祉センターの方が…目が回って…

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 こういうことって本当によくあると思うのですが、私たちはこの壁の場合はどうしたかというと、富士の場合は市長への手紙という制度がありまして、行政に対していろいろな提案ですとか批判ですとか、そういうものを市長に直接お聞かせくださいという制度ですね。このぐらいタライに回されればもうネタとしてはいいかなという感じで、後はもういくらやってもということで、市長への手紙1度使ってみよう、インターネットでもできるものですから、これこれこんなことで今タライが回っていますという市長への手紙を出しました。そしたら返事がきまして、企画課というところにNPOの担当窓口があるよというのを教えていただきましてそこへ伺いました。さすがNPOの担当窓口、きちんと話を聞いてくれまして、それはもうこれから市民活動を広げていく上でぜひやってほしい。うちの方で生涯学習課に話をつけるということで話をしてくれまして、生涯学習課の、富士市の場合は24館公民館があるのですが、その館長会議というのが開かれて、新たにこんな事例が出てきたと多分話をしたのでしょうね。最終的にはゴーサインをいただいて、地元の公民館でこの事業は無事やれることができました。ただ、やれますよというゴーサインは出たのですが、その後にもまたいろいろな壁がありまして、せっかくの公民館の講座、それをいろいろな所へPRしたいなというのがその次の段階だったのですが、そこでまた出てきた壁です。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
 市立の図書館に行ってチラシを置かせてもらえればそれを多くの人が出入りしますし、こういった講座のPRにはとてもいいじゃないかということで図書館に出かけてきました。これこれこういった講座を公民館でやることになりましたのでということでお願したのですけども、返ってきた返事が、図書館なので原則的に図書関係のチラシは置くことができるのだということ。またNPOの独自のそういったことに関してチラシをというのは前例がない。よく言われる前例がないということで、市の紹介であるとか、せめて後援が付いていればそこのところもなんとかいくのですけどもねと、だめだよ、だめだよという理由がいくつもいくつも並んで返ってきてしまったのです。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 前例がないと、よく聞く台詞ですよね。でも自分がそれこそ公務員やっていたときもそうなのですけども、前例がない、前例がないと、それで市民のそういう提案をはじいていたらばいつまでも前例ができないという。それを公務員の方もわかっているのだけれども常とう手段として使っていくというところがありますよね。これ結局市立の図書館というのは社会教育施設の1つで、同じ社会教育施設であり、市の公民館が先ほどの経緯を経て「事業やっていいよ」ということで許可をしているわけだから、むしろなんか「どういう講座なの?」って僕らが聞きたいなあとか、「ぜひそういうチラシはもうポスターも持って来ていいよ」とか、そのぐらい言ってくれるのじゃないかという期待をしていたのですが全くその逆でした。これもどうしたかというと、またまた有効だった市長への手紙を使いました。そしたら図書館から返事がきまして、いろいろ検討した結果、これからはそういう前例も作っていきたいというようなことでチラシを置きます。ぜひ持って来てくださいということで持っていきました。持って行ったら、これもなんかそういうクレーマーに対するマニュアルがあるのか図書館の人が「空きがあったらぜひ私も聞いてみたいんですけど」なんてこう言われたりしまして、実際来なかったのですが、そんなことで、これも市長への手紙というような制度を使ってその壁を超えていったと。同じくこれも連続講座の広報の中でまだまだ出てきた壁ですね。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
 その5回の中には子どもの遊び場づくりにちょっとテーマをしぼった講座もありました。講師のかたも県のこどもの国のプレイリーダーを招いてやるということで、これは広報するにもやっぱり子育て中のお父さんお母さんが集まる市立の児童館あたりにチラシをポスターを貼らせてもらうといいのじゃないかということで笑顔で出かけて行きました。やっぱりそのときに返ってきた返事が、窓口では即答ができない。やっぱりそういうことであれば、これは児童福祉課に「一度ちょっと聞いてみないと一存では答えられないのでお待ちください」ということでその場で電話をかけてくれたのですが、電話の先では、児童福祉課といってもそれはちょっと決めかねるので総務にちょっと問い合わせて聞いてからじゃないと時間がかかるということで、一度は退散して車に乗り込んで帰ろうとした事例ですね。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 これはまた市長への手紙か〜なんて言いながら乗り込んだわけなのですが、2回市長への手紙を使ったせいかどうかはよくわからないのですが、このときは意外や意外ハンドルを握って、もうしょうがない1回帰ろうと、市長への手紙をパソコンで打ちに行こうと思ったときに携帯に電話が鳴りまして、先ほどの件ですけれども、ぜひポスターの方貼らせてもらいます。持って来てきてください。すぐにUターンをしまして、ひょっとするともう市役所の中で根回しの方、今日流れていたのかどうかはわかりませんが、すぐにまた持って帰ったという事例です。先ほどのが、図書館と公民館で同じ社会教育施設なのだけれども、やっぱりいわゆるシフト主義、縦割りっていうのですかね。そこへ陥ってうちの仕事じゃないっていうふうにやっていっちゃうっていうパターンで、これの場合には、市立の児童館に対して県のこどもの国のプレイリーダーを講師にっていうので、これを横割というのか上下というのかわかりませんが、これも本当ならばこの人自身は、「県のプレイリーダーの話が聞けるんだ。私も聞いてみたいわ」ぐらいの感覚というのかセンスというのかを持ってほしいなと思うのですが、そういうのをなかなか富士市の場合、多分富士宮は違うと思うのですけれど、富士市の場合はなかなかそうしたものがちょっと生まれてこないというところです。
はい。この次ですけれども、富士市には広報補助金制度というのがあります。これは一昨年度から始まったのだと思うのですけれども、今までのいわゆる既得権益化しているっていうのですかね、決まりきったような団体に毎年毎年同じような額の補助金を出していって、それで行政の下請けをさせるということではなくてということで、新しく市長がもっと市民活動を応援するのだということで、その事業提案を公募して新たな公共サービスの供給スタイルとして市民団体を期待していますよというように公募補助金制度、非常にいい制度ですね。それがありまして、それはもう使わない手はないなということで、私たちはゆめ・まち・ねっとの事業を二本ほどそこにちょうどさせてもらえるような、こんな活動やりたいのですけれどというということで提案をしました。満額回答にはならないのだろうけども、どのぐらい補助金が付くのかななんてわくわくしながら選考結果通知を待ちました。はい。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
 はい。じゃーん。結果ですか。不採択でした。A4の紙に本当に真中辺に寂しく2行だけの回答だったのですけれども、ちょっと読んでみますね。新しい取り組みであり、事業効果の判断が現時点で困難であるから、また実績を積んだ上での応募を期待したいとあっさりとしたお手紙をいただいてしまいました。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 これね、事業企画をするときにスタッフが何回も集まって書類を作り、ヒアリングにも行って、その後、別に我々が提案した事業というのは補助金がもらえなきゃやらないっていうふうに思っていた使命の事業ではないので、実は補助金がもらえる前からもう先行的に地域の子どもたちと活動を始めまして、実際にこの補助金対象にしてほしい事業も今やり始めたので見に来てくださいというような話もしたのですが、実際は見に来てももらえず、そういうプロセスも経て不採択で、しかも不採択理由がほんの2行。しかも2つの事業出したのにその両方とも同じ理由ということで、担当である財政課のところに、1つはそういう紙切れ1枚で、こちらが非常にエネルギー使って提案したのに紙切れ1枚で、はい。不採択っていうのも冷たいじゃないかってね。人間性の問題を1つは指摘をして、もう1つは、これ皆さんも採択理由を見て苦笑されていたかたがいらっしゃるのですね。「新たな公共サービスを期待していますよ」って言っておいて新しい取り組みだからわからないってね。なんなんだこれはっていうことですよね。せっかくだから今まで行政もやっていない民間の営業ベースにもならないNPOならではっていう新たな公共サービスを提案したのに、新しい取り組みだからだめだってね。おかしくないですかっていう話と、市民活動を応援してくれるっていうふうに実績を積んだ上って、実績が積まれているというのはもうそれだけ市民に定着して応援されている事業ということですから、極端に言うともう補助金なんていらないですね。育っているってことなのですから、それを最初に付加するような初めの一歩を多分本来は応援する補助金だと思うのですけれども、それが実績を積んだ上で、それもまたおかしいじゃないかというようなことで財政課に申し入れをしました。これは残念ながら、でも不採択が採択に変わるっていうことはなくって話をしただけで終わったわけなのですが、今年度もこの公募…続きありまして、またこりもせずと私たちも事業提案をしているものですから、散々その話をしたのでね、今年はきっと採択通知は来るだろうと期待をしながら待っているところであります。
はい。子どもたちの遊び場づくりという活動をしている中でのまた壁なのですが、今年度のそこに貼ってある子どもたちの遊び場づくりに文部科学省からの委託事業ということでやれることになりまして、ただストレートにくるわけではなくて市の教育委員会、生涯学習課が事務局になって、そこから実際の運営を僕たちがやるという体制になっています。いろいろなことあれこれやり取りをしていく中で出てきた壁ですね。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
 事務局は生涯学習課になったということで、そちらからの回答が公園でやっぱり火を使うというのはだめともはっきり言わないのですけれど、公にやってもらうとっていう、そういうグレーゾーンって言うのですか、そんな話がありました。あれこれやり取りする中で結果的にいただいた回答が、じゃあもう公園の火の使用はなしということでお願しますという返事がきました。私たちとしては、その前に冬にやったときには直接みどりの課と交渉した上で火を使っていたものですから、そちらのみどりの課のと生涯学習課と私たちと3人交えてちょっともう1度話をしたいのでそんな場所を設けてほしいのですけどという形で申し出をしました。はい。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 このときは文部科学省の委託事業になる前に私たち独自でやっていたのですが、そのときにみどりの課に、非常にその活動を応援してくれた際、職員の話でね、そのときは湯も火の使用もOKをいただいていたものですから、みどりの課を交えて話し合いをすればきっとそこがクリアできるだろうと思ったのですが、生涯学習課が、いやいやうちが事務局だからっていう話だったのですかね。何とかセッティングをしてくれということでようやく向こうも重い腰を上げてくれて、じゃあ何月何日何時から話し合いのテーブルを設けましたということで、前日の夜も私たち事務所に集まりまして、子どもたちにとっての市の公園で焼きいももできるとかカップラーメンのお湯が沸かせるとか、あるいは火に当たってあったかいとか夏場でも火が使えるのだとか、あるいは火が段々小さくなると、夕方ですね、子どもの人数も減っていって、子どもたちはもうポツリと例えばこう家のこととかね、学校の先生のこととか悩みを火を囲みながら我々スタッフにポッと話をしたりしているときもあったり、そんなこんな火というのは子どもたちにとってはいろいろ理屈をこう考えて、他県で行政が管理しているような場所でも火を使えて遊べているような場所っていくつかあるものですから、そんな資料とか取り寄せて、よし、じゃあこれで明日頑張ろうって言って解散して翌日来たわけなのですけれどもね。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
で、席に着いたらもうすぐにみどりの課から、まあ以前にも…やっていますし、火の使用っていうのはそれはそれでいいんじゃないですかという一言で、それを受けまして生涯学習課の人も、「えー、ああ、あっ、そうですね。火、いいです、いいですよ」っていう、最初から言えばいいのにねえ。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
そうですね。本当に、これはだから僕らが、うわあすっごい大きな壁ができたと思ったら、そのみどりの課に理解してくださる職員がいたおかげで簡単に乗り越えられた壁だったのですが、ただその後も壁と言いますかね、この事業を通じてできれば僕たちとしては何て言うのかな、パートナーシップっていうのは行政とNPOが共同で事業をしましたっていう、そのことがパートナーシップの成果ではなくて、それによって市民がこんなサービスを受けましたというのがパートナーシップの本質だと思うのですよね。そういう意味で言うと、例えば我々の活動でいうと行政とNPOがパートナーシップを組むことによって地域の子どもたちが豊かに成長できましたというのが本来のパートナーシップの売りですから、僕らは別に補助金をもらえればパートナーシップがうまくいったとか、文科省から事業をもらえればパートナーシップがうまくいったと思っているわけではないので、この火のことについてはね、それでクリアができたのですが、今この事業やっている上でまだ生涯学習課が事務局という形になっていて、毎月毎月事業やっているのですが、その事業報告ですとか今後の展望だとかそういうことをそのまままたみどりの課を交えてとか、あるいは児童福祉課ですとか義務教育課ですとか、そういう子どもとか遊びをキーワードに本来なら繋がれるだろうといういろいろなセクションがまだ繋がれずにいるので、これはこの壁については乗り越えたのだけども、まだまだ僕らが行政に働きかけて超えたい壁というのは存在しているなというように思っています。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
候補地も本当何月何日にアポイントを取ったのですけど、それまでに時間があったのですけど、結局、当日までこのみどりの課と生涯学習課は何にも打ち合わせも何もなかったっていうのが本当に同じ市役所にいながらどうしたものかななんて、もう少し横の繋がりができたらっていうふうに感じますね。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
はい。それからこれは民間の財団で、そういう子どもたちの居場所づくりに助成金を出してくれるという募集がありまして話を聞きましたらば、市の児童福祉課経由で県の子育て支援室に書類を提出してくださいということだったので、そのときにまた出てきた壁ですね。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
はい。市の児童福祉課に電話をかけました。県に提出する助成金の申請についてちょっと教えてほしいのですけれどもということで質問したのですが、電話の向こうから返ってきた言葉が、「ああそうですか、それは県のどこが担当ですかね」って、それ私聞きたくて今電話したのですけどっていう形で、もう逆に質問をされてしまってちょっとあきれてしまったのですけど。はい。
○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
もうこれらちがあかないものですから、しょうがない。直接県の子育て支援室へ連絡をしまして、手続きとか書類の書き方とかいろいろ教えてもらいまして、それを逆に市の児童福祉課に、「子育て支援室が言うにこうこうこういうルートで書類が上がっていて児童福祉課はこんなことをやればいいらしいですよ」と逆に児童福祉課にレクチャーしちゃいました。書類も無事県に上がっていって財団の審査も通りまして助成金もいただけるようになったのですけれどもね。これもやっぱ先ほどと同じで、市と県の横割りというか上下関係というのか、おそらくそういう募集があったらば県にその書類を窓口にこうやって上げるようにというのは、本来は当然県の子育て支援室から市の児童福祉課にもいっていると思うのですけどね。多分想像するに市の児童福祉課では来なければいいなと思いながらその書類をおそらく受け取っていて、まあどうせ富士市ではこれ上がってこねえだろうって、もう机の下にしまっちゃったとか、まあそんなところなのだろうなというふうに思います。はい。
それからこれはこの夏県の広報室で県民の日を盛り上げるイベントを募集しますという企画がありまして、市民活動団体が県民の日にからめる地域を盛り上げるようなイベントに対して補助金出しますよということで、そのときにこれを壁と言いますかね、こんなやりとりが県でありましたという話ですね。はい。

○ゆめ・まち・ねっと ミキさん
 はい。県の広報室に電話をしたのですが、たっちゃんが17年間ほど県庁に勤めていたということで広報室に元同僚がおりました。そこで彼女に電話をかけて問い合わせたところ、だったら私からちょっと担当に聞いてみるよということで、担当のかたからいろいろアドバイスを彼女が間に入ってもらって受けることができて、そんなこんなでいろいろアドバイスいただいて無事に申請も通って、子どもたちを朝霧へキャンプに連れて行くことができたのですけど、とてもいい活動がこの時期できましたということですね。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 これは逆に本当に行政に出してきても顔が見える相手がいたおかげで、結局、どちらかというと私たちが最初企画したもの以上の、こんなこともお金付けられるよとか、こんなことも盛り込んだらもっと子どもたちにいいんじゃないのとかいろいろなアドバイスももらいまして、当初の企画以上のことが…パートナーシップという意味で言うと、参加した子どもたち両者の協働でより楽しいキャンプを楽しむことができたと思いますね。…その事業をやるにあたっても実は壁がありまして、その子どもたちがキャンプに行くにあたって、保護者のかたに集合場所へ連れて来てもらう。当然車が20台ほど、それからバスで現地集合でしたからバスも泊まらなきゃならないということで。県の事業ですということで富士にあります県の総合庁舎の駐車場を借りるよということで県の行政センターにNPOの書類の窓口になってくれるところがあるものですから、そこへ駐車場のことを相談してみようということで出かけたときのやりとりです。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
今日は。

○県職員役のたっちゃん
ああ、こんにちは。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
NPO法人のゆめ・まち・ねっとと言いますけれども。

○県職員役のたっちゃん
はいはいはい。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
ちょっとご相談したいことがありまして。

○県職員役のたっちゃん
あっNPOの相談ね。あっそれはね、県のNPO推進室に移っているから今ここの場所で。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
いえいえ、そういうことじゃなくって、実は県民の日のイベントのことでちょっとご相談いただける。

○県職員役のたっちゃん
あーあ県民の日の。ああだったら県の広報室が今担当しているのでね、県の広報室で。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
あっ、いえいえ、広報とかそういうことじゃなくて。

○県職員役のたっちゃん
はい。はいはい。ええええ。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
駐車場を借りるということでちょっとお聞きしたいのです。

○県職員役のたっちゃん
あーあ、それならね、3階の財務事務所だから。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 というような形でもう会話の節々に全部タライが見え隠れしながら、もうなんとか他へ回したい回したいという感じありありのこれ本当によく見がちな行政の対応なのですが。これの場合も、しかし、で、3階の財務事務所へトコトコトコ降りて行きましたらば昔の職場で一緒だった先輩がいまして、「あ、たっちゃん、最近新聞で見ているよ」なんていうことで、「何今日は」。「いやいやこれこれこういうことで」。「じゃあこれね、書類の申請これでやってもらえれば、はいOKです」ということで、やっぱりそこで最終的にたどりついた場所では知っている人がいたということでこの壁もクリアできたというところです。
それから、これも同じように県の男女共同参画センターというところが男女共同参画の推進に寄与するような事業を市民活動団体等から提案募集していますよというのがありましたので、それにゆめ・まち・ねっとも応募しました。県の男女共同参画センターに私の元上司がいたものですから、それを通じてパートナーシップのお話進んでいったという事例ですね。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
 男女共同参画の課が打ち出している事業だものですから、やっぱり会場も富士市の男女共同参画センターを使いたいなと思って市の男女共同参画課に問い合わせをしたのですけれども、やっぱりこれも有料講座だったものですから、その辺がちょっと壁になってしまって、うちではこういった講座を受けられないということをまた返事をもらってしまって、今たっちゃんが言ったように県に元上司がいらしたということで、彼に直接ちょっと相談をしまして、その結果元上司のかたが連絡を先に入れてくれて、その結果こっちからまた連絡がたっちゃんにいくようにしましたのでといういい返事を最終的にはいただいたのですよね。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 そうですね。はい。このときも1回市の男女共同参画課で、せっかく県の男女共同参画センターの助成事業なのにどうしてだめかって言われると、やっぱり有料の講座があるわけですね。補助金も事業費の半分を出しますよということで聞いてあったので残りの半分の事業費は自前で稼がなきゃならないので、そこを自腹切ってというわけにはなかなか私たちの生活もありますから参加費を取ります。その参加費を取りますっていうのも県では認めていただいて申請も通ったわけなのですが、市の男女共同参画センターは有料の講座はだめだというようなことで、結局1回はNGになったのを元上司を通じてこれこれこういう事業だからっていう話をしてもらって、最終的にはOKになったのですよね。これもだけどそんなルートを使わなくても、それもやっぱり県と市、上下関係が作ってしまった結果なのかなと思うのですけれども、本来だったらば県の男女共同参画センターの事業になっているわけだから、むしろこう積極的にやはりここも、市としてもなんか応援できることがあればもっと言ってくださいぐらいの愛情がほしいなと思ったのですが、なかなかそういうふうにならなかったということですね。この男女共同参画センターとか県の広報室のこの事例の場合は、今言ったようにたまたま自分が県の職員を長らくやっていて、そこで繋がりのあった元上司ですとか元同僚ですとか元先輩ですとかそういう人たちがいたので、行政の場合って往々にして顔が見えて信頼関係があるとわりかしいろいろなことを相談に乗ってくれたり、事業がどんどんどんどん前にいったりということがあるのですが、そういう意味では非常によかったのですけれども、待てよと思うとそれは本当に自分だからうまくいったということであって、本来であればやっぱりこういう人たちがいなくてもNPOのそういう提案であるとか相談であるとか、やっぱり同じように聞いてほしいなというふうに思いますし、そこはもう今日来ている公務員の方がた、もう皆さんやられていると思うのですが、知らない人にもどんな活動なのだろうかってきちんと聞いてあげて、なんていうのかな、やっぱり現場に足を運んで自分の感性、さっきのウサギさんではないですけども、耳も目もスピードもちゃんといろいろなことを身につけていただいて市民活動を応援してほしいなっていうふうに思っています。先ほどからイラストにずっと今日我々が着ているTシャツが登場していて、そのTシャツは何だって気になっているかたもいらっしゃると思うのですが。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
 かなり、かなりいらしていますね。はい。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 このTシャツはなんだということなのですけれども。実はですね。はい。

○ゆめ・まち・ねっと みっきーさん
 はい。ゆめ・まち・ねっと活動応援Tシャツといいまして、このデザインちょっとユニークな、ですけど子どもたちがほんとに思い思いに遊んでいるところをイラストにしたのですが、このデザインが富士市の出身で今ウォーターボーイズで一躍ちょっと脚光を浴びてますけど、不破央さんという、彼がほんと私たちの活動に惚れ込んでくれまして仲間になってくれまして、オリジナルでゆめ・まちのために書くよって、ほんとに絵心も彼あるものでビックリしたのですけど、そういったオリジナルTシャツです。活動のカンパを1500円ぐらいしていただくと、お礼にっていう形でいろいろな色があります。今日持ってきていますのでまた応援してくださるかたは後で声をかけて下さい。

○ゆめ・まち・ねっと たっちゃん
 はい。この後のティータイム、そのTシャツぜひということを言っていただければ今日お持ちしておりますので、それがまた我々の活動の資金になっていって、それは結局はまた子どもたちの豊かな居場所づくりをしていくということにつながっていきますので、またぜひお声かけをいただければなと思います。時間になりました。以上でNPO法人ゆめ・まち・ねっとの発表を終わらせていただきます。

○ありがとうございました。