11退会のルール

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
退会の
ルール
本人の自由、ただ
し、秩序を乱した
り名誉を傷つけた
場合には退学を命
ぜられることがあ
なし、本人の自由 なし、本人の自由 なし、本人の自由
  1. 原則として、個人の自主性を尊重している。
  2. おもしろ人立「めだかの学校」では実際に退学を命ぜられた生徒がいるそうである。(分析の軸18参照)

12入会費、年会費

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
入会費
、年会
入学金として年間
1000円、他給食費
等実費負担
年会費6000円 男性−月2000円
女性−月1000円
入会金1口1000円
(設立当時のみ)
  1. 天竜市熊地区活性化推進協議会では、現在、会費を財源としていない。(分析の軸13参照)
  2. 団体によって会費の差が大きく、天竜市熊地区活性化推進協議会を除いても、おもしろ人立「めだかの学校」と遠州横須賀倶楽部(男性)では年間費用の比率で1対24の差がある。ただし、支出面は未調査であるので、食事代等楽しむため
  3. の経費は不明であり、単純に遠州横須賀倶楽部が高いとはいえない。

13主な財源

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
主な財
会費及び「つみく
さ」の利益の一部
会費 会費及びイベント
の事業収入
「くんま水車の里
」「くんまかあさ
んの店」の使用料
  1. 天竜市熊地区活性化推進協議会では、「くんま水車の里」、「くんまかあさんの店の使用料収入が歳入全体の9割を占めているとのことである。
  2. おもしろ人立「めだかの学校」の会費は安いので、もっと上げてもいいのではないか。長く継続するためには、「つみくさ」の利益の一部等を流用することは決してよくはないであろう。

14登録者の住所(遠方)

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
登録者
の住所
(遠方
県内全域だけでな
く他県も多い(秋
田、新潟、長野、
岡山、大分)
湖西市知波田地区 大須賀町横須賀地
区中心
天竜市熊地区
  1. おもしろ人立「めだかの学校」は、実際に他県からの参加者が多いため、「つみくさ」に宿泊することができる。(1泊朝食付き 1,000円)
  2. おもしろ人立「めだかの学校」は、生徒のいる地域へ遠足へ行く(分析の軸6参照)など遠方登録者がいることを活用している。
  3. 他3団体はその地区中心であるが、他地域の人、団体に対して交流を図っている。(分析の軸6参照)

15登録者の年代(性別)

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
登録者
の年代
(性別
50代、60代、40代
の順に多い
(男女同じ)
40代中心
(女性はいない)
40代後半中心
(女性1割)
50代中心だが、世
帯主を登録してい
るため、実際は世
代に偏りはない。
  1. 4団体とも40代から50代が中心である。これは、地域コミュニティの崩壊前を知る最後の年代が多いといえるだろう。
  2. 遠州横須賀倶楽部は女性が少なく、湖西夢くらぶ21は女性がいない。

16地元市町村との関係

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
地元市
町村と
の関係
●他市町村の職員
が入っているもの
の引佐町役場の人
は入っていない
●地域密着型とい
うよりたまたま引
佐町でやっている
全国組織である
●湖西市職員が個
人の立場で入会し
ていて、調整をし
ている
●地域密着型であ
●大須賀町職員も
入会している
●町の総合計画審
議委員に倶楽部の
城代(役職名)が
選ばれる等お互い
に協力的である
●町からの制約を
受けたくないため
補助金を受けてい
ない
●地域の将来のた
めに必要な制度、
人、モノは全て利
用しているため、
手厚い援助を受け
ているが、良好な
関係を保っている
●地域の声を行政
に届けるための機
関である
  1. 公務員が入会していても、あくまで個人的立場で参加している。
  2. 制約を受けたくないため補助金を受けていない遠州横須賀倶楽部と必要な制度は全て利用する天竜市熊地区活性化推進協議会は対照的である。しかし、これは必要以上の制約を受けてしまう補助金制度に問題があるのではないか。
  3. 天竜市熊地区活性化推進協議会がいうように、地域の声を行政に届けるための機関となることが理想であると思われる。単なる行政批判団体になっては、行政側に煙たがれる存在になってしまう。行政側も地域の声にもっと耳を傾ける必要があるだろう。そのためにも、公務員が個人的立場で参加してコーディネートすることが、現行の制度上、お互いの関係を円滑にする近道といえるだろう。

17 20代30代の会員の割合と必要性

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
20代30
代の会
員の割
合と必
要性
●1割程度
●異年齢集団によ
る学校の活性化と
継続のために必要
●受け身的な若者
は参加しにくいの
ではないか?
●いない
●特に必要性は感
じられない(まだ
発足したばかりな
ので)
●2割程度、他に
単発のイベントの
協力者は多い
●必要だが、組織
立った勧誘はして
いない、個人的な
つながりで声をか
けている
●部員は平等であ
るものの、古くか
らいる人との差を
感じて尻込みして
しまうのではない
か?
●世帯単位で加入
しているため世代
の偏りはない
●祖父が理事、父
が代議員、子が部
会単位の働き手と
いう世帯もある
●若年層の流出か
ら、全体に占める
20代から30代の人
口構成比は小さい
  1. 20代30代の若者の参加を積極的に呼びかけている団体はない。これは入会が自主的であり、20代30代の若者が強制的参加を嫌うことが大きな要因の1つになっているであろう。
  2. 若者の参加によるメリットはおおむね認められるものの、どうすれば若者が入会するかわからないといった答えが目立った。このことは第5章で分析する。

18 問題となっている(いた)こと及び対策の現状

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
問題と
なって
いる(
いた)
こと及
び対策
の現状
●おもしろいから
といって無責任に
集まってくる人が
増えた→「建学の
こころ」を全員で
唱和し、初心にか
えって考え直して
もらうことにした
●生徒をマルチ商
法に利用する等悪
用されるケースが
あった→職員会議
で「退学」とし、
以後入学の条件に
「先輩生徒2名以
上の推薦」を付け
加えた
●財源の確保
●会員の考えと役
員の考えの間にズ
レがあるかもしれ
ない
●地域をよくする
ための問題意識が
会員の中にまだ少
ないようである
●イベントが定着
したものの、マン
ネリ化してきた
●月寄合にでてく
るメンバーが固定
してきている
●対外的な付き合
いが増えたため、
一部に負担が増加
した→役割分担の
整理を行った
●名称から横須賀
地区だけのまちお
こしと思われたり
、政治団体とみら
れることがある
●損得抜きでやれ
る人、楽しんでや
れる人がどれだけ
いるか?
●全戸加入である
一方、全体の理解
が得られているわ
けでなく「また会
合か」との愚痴も
多い
●理解があっても
継続的に業務を行
っていくことは大
変である

19 ヒアリング担当者の感想、意見

団体名 おもしろ人立「めだかの学校」 湖西夢くらぶ21 遠州横須賀倶楽部 天竜市熊地区活性化推進協議会
ヒアリ
ング担
当者の
感想、
意見
●地域活動をして
いるグループの一
部が交流している
ので、コミュニテ
ィというよりネッ
トワーク的活動に
近いのではないか

●地域のグループ
の世話人等が、交
流による刺激と息
抜きを求めにやっ
てくるケースが多
いようである
●めだかの学校自
体に求心力がある
というより集まっ
てくる人に魅力が
あるのではないか
●魅力の元(求心
力)が何かはわか
らないが、続いて
いるからには何か
があるはずなので
、継続していくこ
とに大きな意味が
あるといえるだろ
●ふるさと散歩(
マップ歩き)に参
加させてもらった
が、和やかな雰囲
気がとてもよく、
楽しく活動してい
る感じが伝わって
きた
●マップ歩きで見
つけられないポイ
ントがあったが、
「まあよしにしま
いか」と言って抜
かしてしまうとこ
ろが、無理せず、
あくまで遊びであ
ることという感じ
がして、好感がも
てた
●「女性や若者の
必要性は特に感じ
ない」というもの
の、研究グループ
から女性2名男性
1名が参加したこ
とにより、さらに
明るい雰囲気にな
ったようだった
●定期的イベント
は、地元だけでな
く遠方からも人が
集まってくること
や、視察の依頼が
多いことから、全
国から注目されて
いる団体であると
いえるだろう。
●楽しみながら活
動していることが
長く続いている要
因であるようだ。
●町に対する愛着
を強く感じた
●幹線道路から大
きく外れた不利な
地理的条件であり
ながら、年間8万
人の入り込み客を
確保していること
は大成功といえる
だろう
●地域からコンニ
ャクの製造施設が
ほしいという声が
上がったときすぐ
実務化できたり、
20年後を考えもみ
じを植栽する等地
域の声を強力に推
進しているといえ
るだろう
●これらの成功は
地域を実際に背負
う世帯主らに協力
を要請でき、強固
な組織力をもつ推
進協議会あってこ
そといえるだろう

考察

どの団体も楽しそうに活動している様子が伝わってきて、人が集まるだけの魅力を感じた。このことが、成功の秘訣であるように考える。