(映画「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」(2002)より)
先日ビリー・ワイルダーの「シャーロック・ホームズの冒険」(1970)のビデオを
久々に観ておりましたら、ホームズの兄マイクロフト役で、出ておりましたよ、クリストファー・リー。
そういえば、ホームズ役も何度か演じたことがあるらしいです。驚いたことに。
この人、ドラキュラ伯爵役で有名ですが、
ピーター・カッシングが博士を演じた「フランケンシュタインの逆襲」では
彼の創った怪物に扮しています。
硬そうなボリス・カーロフに対してなんだかプヨプヨと柔らかそうな怪物。
ケネス・ブラナーが監督した「フランケンシュタイン」での、デ・ニーロに近い感じ。
わたしの偏愛する映画、「三銃士」(1974)「四銃士」(75)そして「新・三銃士 華麗なる勇者の冒険」(89)では、
枢機卿の手先、ロシュフォール役を演じてます。
特に「四銃士」のラスト、修道院でのダルタニアン(マイケル・ヨーク)との殺陣はすごいです。
「ぼくの採点表V」(トパーズプレス1989
)で双葉十三郎氏が
『・・近頃とんとお眼にかかれなかったみごとなチャンバラで、
・・・クリストファー・リーは悪剣士としてならぶ者がなかったバージル・ラズボーンの
よき後継者といえるくらい。』
とほめてたくらい。(・・でもバージル・ラズボーンって誰?)
実際、撮影現場でリー本人が、バージル・ラズボーンと共演した時にできた傷を自慢してたらしい。
そういえば、バージル・ラズボーンっていう人もシャーロック・ホームズ役で有名らしいし、
変に、この世界初の私立探偵に縁があるんですね。クリストファー・リー。
彼が意外とおしゃべり好きだといううことなど、
「ビートルズを撮った男 リチャード・レスター」(プロデュース・センター出版局1996)に詳しいので、
興味のある方はどうぞ。
あ、先の「シャーロック・ホームズの冒険」の終盤にもちらりと日本のことがでてきますが、
機会があったら「新 顎十郎捕物帳」をご一読を。・・・読んだらわかります。
(久生十蘭の作品を遺族の許可を貰って、都筑道夫が新たに書き継いだこの作品は
講談社から出ていましたが、今は入手不可状態のようです。
古本屋さんで気長に探してみてください。)