・・・場所は某所にあるメッツァー・ハインケルのアジト。その作戦室で、今や彼の忠実な配下となった、スイートリップとスイートパッションの二人が談笑していた。
そこにメッツァーの副官である、ココノ・アクアが通り掛かる。 「あ、ココノちゃん、いいところに」 「なんですか?」 かつての敵同士だが、二人がメッツァーの配下となってからは、同じ年頃の女の子ということもあり、仲は良い。今では普通の友達感覚で会話することも多かった。 「あのね、いまパッションと二人で話してたんだけど、メッツァー様って、どれぐらい強いの?」 「・・・・・・・・・・・・え?」 「ほら、わたしたちまだ、メッツァー様が戦っているところって、見たことがなくて。それでね、どれぐらい強いのかなー、とか、どんな力があるのかなーなんて話してたの。副官のココノちゃんなら、知ってるでしょ?」 「・・・・・・・・・えーと、ですね」 ほんの軽い世間話のつもりだからだろう。二人はココノの不自然な間と、ぎこちない笑みに気づかない。 「その・・・・・それは、もう・・・ですね、強いですよ、最強です。そりゃあもう、向かってくる敵をばったばったと投げ飛ばし」 「投げるの?」 「えうっ!?」 パッションのツッコミに、ココノの顔が強張る。 「えと、その、そう、メッツァー様は実はゼーロウ流柔術の達人で!! とある一子相伝の流派の伝承者だったとかそうでないとか!! そりゃあもうお強いですとも!!」 さすがにこの支離滅裂な説明に、リップとパッションも嘘に気づく。 「もしかして・・・ココノちゃんも知らないの?」 「・・・・・・・・はいぃ」 なぜだか申し訳なさそうに頭を下げるココノ。 「実は私も、アップルナイツ時代も含めて、メッツァー様が戦っているところは見たことがないんです。作戦の立案や、戦力の配分、部下の指揮なんかは、とても優秀だというのは知っているんですが、ご自身が戦われた姿というのは・・・。実のところ、いま質問されるまで気づきませんでした・・・」 「そうなんだ・・・」 場の空気が暗く沈む。 「・・・あ、で、でもさー、それなら本当の実力はどうなんだろうね?」 そういった雰囲気が苦手なパッションが、あえて明るい表情を作って口を開いた。 「案外、下魔より弱かったりとかしてね!」 「そ、そんなわけないじゃないですかー。仮にもゼーロウと女神近衛団両方を相手どって戦っているんですよ? そんな御方が下魔以下だなんて」 パッションの悪ノリだとはわかっていても、メッツァー命のココノはむきになって反論した。その姿が面白かったのか、リップも便乗する。 「どうかなー。ココノちゃんすら知らないとなると、ほんとに怪しいかも」 「もう、リップまで・・・」 明らかに冗談とわかる軽い口調に、ココノが苦笑する。 「でもさ、もし本当に弱かったら、きっとわたしメッツァー様を押し倒すね」 「あはは、それいいかも。それでそれで、挿れられるんじゃなくて、挿れちゃったりとか?」 注):この三人は全員股間に「生えて」いる。 「そうそう! で、メッツァー様が私の下で喘ぐの!!」 「もうパッションったら・・・・・あれ?」 不意に訪れた沈黙。見れば、リップとパッションの表情が固まっている。 しばらくして、ごくり、とやけに大きく喉が鳴った。 「メッツァー様が・・・尻の穴・・・逆らえない・・・」 「弱々しい表情で・・・嫌がり・・・懇願して・・・」 小声でなにやらつぶやくリップとパッション。いやに息も荒い。 そして唐突に二人が、にこっ、と笑う。 「あ、わたし急に用事を思い出した」 「あ、偶然。わたしも」 「あの・・・まさか、二人とも良からぬ事を企んでは・・・」 「なにを言ってるの、ココノちゃん。わたしたちのメッツァー様に対する忠誠は絶対よ?」 「そうそう。わたしたちの愛は本物なんだから。・・・まあ、愛にはいろんな形があるけど(ぼそり)」 「じゃ、じゃあ、なんで二人ともスカートの前が「何か」に押し上げられてるんですか!? それと今、パッションは小声で何か不吉な事を」 「じゃっ、そういうことで!!」 言うなり、二人はとてつもないスピードで駆けだしていた!! 「め、メッツァー様!! 逃げてえええぇぇっっ!!」 「これは、どういうことだ!?」 男の名はメッツァー・ハインケル。すべての世界において覇王たらんと欲する 彼はしかし、生まれて初めての貞操の危機に陥っていた。 「お前たち・・・私に対して武器を持って対峙するとはどういうことだ。! まさか、また聖涙石の力で正義の心を取り戻したというのか!?」 「違いますぅ。わたしたちの忠誠に変わりはありません」 「そうですよ、わたしたちのメッツァー様(の主に尻の穴)への愛は不変です!」 「ではなぜ、私はアジトの隅に追い詰められているのだ!?」 二人は一瞬、顔を見合せ、 「それはほら、メッツァー様が逃げるから」 「目をギラつかせて武器を携えたのが二人も迫ってくれば、普通逃げ出すだろうが!!」 「えー、でもメッツァー様ほどの御方だったら、そこはあっさりと返り討ちにするところじゃないですか?」 「そ、それは・・・突然の事で、その、驚いてだな」 途端に口調が怪しくなるメッツァーに、二人は推測が間違っていなかったことを確信し、にやりと笑う。 「そうだったんですかー。別に戦闘力が下魔以下とか、そういうわけじゃないんですね?」 「む、無論だとも。こう見えて私はゼーロウ流柔術の達人でだな」 「へー、それはすごいですねー(棒読み)」 「それはともかくですね、わたしたちはもちろん、メッツァー様に危害を加えるつもりなんて、毛頭ありません。ただ、その・・・身体が疼いてしまって・・・ぜひとも、メッツァー様にしずめていただこうと・・・」 頬を赤らめ、しなを作る二人に、メッツァーは落ち着きを取り戻した。 「フッ、なるほど、そういうことか。しかし、順番を争うために競争とは、ずいぶんと淫らな身体になったものだ」 「あぁん、メッツァー様ぁ・・・」 「それで、今日はどうしてほしいんだ?」 「はい、その・・・今日はお尻に・・・」 「ほう」 「挿れさせてほしいんですぅ・・・」 「そうか。私は初めてだから優しくな。って、ちょっと待て!!」 「はい?」 「今なんと言った?」 「尻穴を犯させろと(さらりと)」 「なん・・・だと?」 さーっ、とメッツァーの顔から血の気が引いていく。 「わたしたち・・・もう限界なんです。主に肉棒が」 「メッツァー様の尻穴を犯せと轟き叫ぶんですぅ」 我知らず、一歩あとずさるメッツァー。 「お前たち・・・しょ、正気か?」 「あぁん、正気を疑うなんてひどいですぅ」 「こんな身体にしたのは、メッツァー様じゃないですかぁ」 「ぐっ」 そう言われては、さすがにメッツァーも返す言葉がない。 「だいじょうぶ、痛いのは最初だけです。メッツァー様も、昔そう仰ったじゃないですか」 「わ、私はそんな使い古された言葉を言った覚えはない!!」 「えー、そうでしたっけー?」 「まあ、とにかく。わたしたち、優しくしますから・・・たぶん、一人あたり 五、六回ぐらいで済むと思いますし」 やばい・・・本気で危機感を覚えたメッツァーは、今まで幾多の窮地を乗り越えてきた機知を必死に働かせた。 「あっ、あんなところでティアナ姫がエレニスを調教してる!!」 「えっ、どこっ!?」 二人が顔を逸らした隙に、メッツァーは素早く脇を通り抜けていた。 そして、逃亡劇が始まった。 その頃一方、某所で。 「どうされました、姫」 「いえ、なんだか急に寒けが。もしや・・・またどこかでメッツァーが暗躍しているのでは」 「・・・考えたくないですが、捕らわれのスイートナイツ達の辛い思いが、聖涙石を通して姫に伝わったのかもしれませんね」 「ええ・・・無事でいて、二人とも・・・」 事実はその逆なのだが、無論ティアナが知る由もない。 「くっ、どうして私がこんな目に・・・」 メッツァーはアジト近くにある森の中で、必死に逃げていた。密かに逃げ足には自信があったが、後ろから迫り来る足音に恐怖を感じていた。 (相手は二人だ、一方に先回りでもされれば逃げ場はない。そして戦えば、全く勝ち目はない。ここは増援を呼ぶしかない) 彼は懐から悪の携帯電話を取り出し、登録してあった番号を押す。 「はーい、どうしたの、メッツァー?」 出たのはサキュバスだった。 「緊急事態だ!! 今すぐ来て、リップとパッションにつけた肉棒を消してくれ!!」 「は? なにそれ」 「私の貞操が危険で危ない!!」 「・・・ああ、そんなことになってるんだ」 断片的な情報だが、サキュバスは素早く理解したらしい。 「わかったわ、すぐに行く」 「助かった!!」 「だって、あなたのバージンはわたしがいただきたいもの」 「なっ!?」 今になって気づく。そうだった、こいつ、こういう性格だった・・・! 慌てて電話を切るが、すべては後の祭である。敵が三人に増えるのは時間の問題だった。 「こうなったら、ディラックに頼むしかない」 走りながら番号をプッシュ。 「・・・ククク、私の名はディラック。残念ながら、私用(主に性的な)で電話に出ることができない。用事がある者は、「ああん、イっちゃうぅぅ!!」という発信音の後に、メッセージを入れてくれたまえ。ああん、イっちゃうぅぅ!! (ピー)」 「くっ、肝心な時に!! しかも発信音を期待して最後まで聞いたのに、声がお前自身とはどういうことだ!? 二倍ガッカリだ!!」 残る当てといえば、ココノぐらいしかいない。しかし彼女に、欲望全開の二人のケダモノをどうにかできるとも思えない。 その時、前方に人影が見えた。挟まれたか、と危惧したが、近づいてみるとそれはフェリセスだった。 「あら、メッツァー様。どうしてこんなところに・・・実はわたし、エルウィン様の使いを」 「いいところで会った!!」 「は?」 驚く暇もあらばこそ、瞬く間にフェリセスは裸にひん剥かれ、縛り上げられていた。 「め、メッツァー様!? これはいったい」 「すまん、話はいずれ聞く!! それよりも、しっかり時間を稼いでくれ!!」 「え、あ、ちょっと?」 全く状況が飲み込めないフェリセスを置き去りにして、すでにメッツァーは駆けだしていた。 しばらくして、そこにリップとパッションが現れる。 「あ、あら、スイートリップにスイートパッションじゃない。ちょうど良かったわ、この縄をほどいてほし・・・え?」 森の中に、女の嬌声がこだました。 「はあっ、はあっ、はあっ・・・」 とうとう体力の限界に達したメッツァーは、すぐそばに湖の見える木陰に身を隠し、休んでいた。 「ここまで来れば・・・」 彼には逃げきれる自信があった。この湖の向こうには洞窟があり、その奥には自分以外ではココノしか知らない、サブのアジトがあるのだ。そこにさえ着けば、後はじっくりと対策を練ることができる。 「それにしても、あいつらめ・・・無事帰還したら、穴という穴を犯しまくってくれるぞ・・・クックック・・・」 安全が確保されるや、とたんに強気になるメッツァー。とても部下たちの前で見せられる姿ではない。 その時、がさり、と物音がした。 「ひいっ、嘘ですいまのは冗談です穴というのは耳の穴で一生懸命働いていただいているあなたたちの耳掃除でもしてリラックスしていただこうと思っていただけで悪意はなくて!!」 「・・・メッツァー様?」 木陰から姿を現したのは・・・ココノだった。 その瞬間、メッツァーの時間が止まる。 ・・・ひどく気まずいしばしの沈黙。 「あー・・・こ、ココノか。こ、こんなところでどうした?」 居住まいをただし、どうにか体裁を取り繕うメッツァー。プライドを保つため乱れていた呼吸すら瞬時にととのえるあたり、ある意味すごい男だった。 「え、あ、わたしはメッツァー様を探して・・・。! そうだ、メッツァー様、お身体はご無事ですか!?」 言うまでもないが、ここでいう身体とは主に尻の穴のことである。 「ああ、だいじょうぶだ。私も必死に戦ったのだが、多勢に無勢でな。仕方なくここまで落ち延びてきたのだ」 臆面もなくさらりと嘘を言うメッツァー。そもそも二対一を多勢に無勢といえるあたりも、いかに彼が貧弱であるかが伺える。 「そうですか、ご無事でなによりです。・・・・・そうか、ではまだバージンなんですね(ぼそり)」 「ん、何か言ったかココノ?」 「い、いえいえ何も! それよりメッツァー様、早くここを離れましょう。お疲れかとは思いますが、まずは安全を確保しませんと・・・」 「そうだな。アジトまでいけば結界もあるし、奴らとてそう簡単には・・・」 「み〜つけた(はぁと)」 「!!」 気がつけばいつのまにか、背後に凶悪な追跡者二人の姿があった。 「くっ・・・フェリセスはどうした?」 「ああ、お喜びください、メッツァー様。彼女はエルウィン王子を捨てて、メッツァー様の(というよりわたしたちの)配下へと戻るそうてす」 「くっ・・・おのれ、むごいことを・・・!」 どんな凌辱劇が行われたか想像に難くないメッツァーは、密かにフェリセスに同情した。ちなみに原因を作ったのが自分であることはきれいさっぱり忘れている。 「逃げるぞ、ココノ! 残念だが二対一では勝ち目がない」 自分を戦力としてカウントしていないメッツァー。さすがに戦術眼に優れている(皮肉)。 「逃がしませんよ?! エンシェント・ファイヤー!!」 パッションの生み出した魔法の火球がメッツァーめがけ飛ぶ。 「うおっ!!」 どうにか横にかわすメッツァー。ココノも後に続く。 「おのれ、ついに魔法まで・・・見境なしか、あいつら!!」 森を抜け、湖のほとりまで辿り着く。その時頭上に、銀光がきらめいた。 「クレッセント・ハーケン!!」 予期せぬ一撃に対応が遅れる。リップの放つ凶刃がメッツァーの肩口を切り裂いた。 「ぐうっ!!」 「メッツァー様!!」 一撃を受けたメッツァーは、勢いそのままに湖に落ちた。淵から深いらしく、どんどん身体が沈んでいく。泳がなければ、とは思っても傷を受けた肩に痛みが走り、満足に動かせない。 (いかん・・・このままでは死ぬどころか、ボルシチになってしまう・・・それだけはいやだ・・・!) 懸命に痛みと戦おうとするが、彼の意識は次第に闇の底へ、身体とともに落ちていった・・・。 「うっ・・・」 断続的な痛みで、意識が覚醒する。まだ朦朧としているが、どうにか生きていることだけは理解できた。 「気づかれましたか、メッツァー様」 女の声に、はっとしてメッツァーは顔を向ける。だがそこにいたのは血も涙もない凌辱者ではなく、信頼できる副官だった。 「ココノ、か・・・お前が助けてくれたのか」 「は、はい・・・もう、だいじょうぶ、です・・・湖の中を潜って、このアジトまで辿り着いた、ので、ここにすぐ、には気づかない、かと。傷も、わたしが治して、おき、ました。お加減は、いかがです、か?」 「ああ・・・まだ少し頭がぐらぐらするが・・・なんだか身体全体が揺れているような感じだ・・・それと、くっ、妙に下半身に痛みが・・・」 「そう、です、か・・・んくっ、でもきっと、すぐに、良くなり、ますよ・・・うふっ」 「そうか・・・ん、肩に傷を受けたのになぜ下半身に痛みが・・・って、おい!!」 身体が揺れている感覚、下半身の痛み。 導き出される結論は一つしかなかった。 「こ、ココノ!! これは、どういう・・・」 「んっ・・・だって、メッツァー様の寝顔があまりに可愛くて・・・ぽっ」 言葉とは裏腹に、荒々しく腰を突き出すココノ。頬を赤らめ照れる上半身と、鋭い打ち込みを見せる下半身が、まるで別々のの生き物のようであった。 「寝顔が可愛いなんて理由で寝込みを襲われてたまるか!! そんな道理が通るならこの世は性犯罪天国に・・・んはあっ」 艶っぽい声を出すメッツァー。しかし、自分の中に芽生えた新たな感情を、必死に否定する。 「んふふ・・・気持ち良くなってきたんですね、メッツァー様」 「ち、違う、私は感じてなんか・・・あぁん!!」 「いいんですよ、イっても・・・決して恥ずかしい事なんかじゃないんですから」 「い、いやだ・・・私は、こん、な・・・うぁぁああん!!」 抑え難い感覚に、身体が痺れる。爆発的な解放感と共に、彼の意識は再び闇へと落ちていった。その中でぼんやりと、目覚めた時に別の自分がいるのだろうな、と人ごとのように考えていた。 どこかで、ディラックの電話の発信音が聞こえた気がした。 以下はSK2の某エンディングを思い出してお読みください。 「メッツァー様・・・」 地面に横たわる主人を、慈母のような顔で見つめる。とても少し前まで「ここですか? ここがいいんですね!?」と色に狂った表情で凌辱のかぎりを尽くした人間と、同一人物とは思えない。 「メッツァー様・・・あなた(の主に尻の穴)は、わたしが命をかけて守ります・・・絶対に、誰にもあなたを傷つけさせません・・・」 憔悴しきったメッツァーの横顔を、そっと撫でる。このまま寝顔を眺めていたいところだが、早くまともな寝台で休ませてやりたい。なにより、つい色欲に負けて凌辱に走ってしまったため、結界の展開がまだだった。見つかる可能性は低いと思うが、念を入れるに越したことはない。 傷ついた(主に尻の穴が)主人を抱き起こそうとした、その時だった。 「ついに見つけたそ、裏切り者ココノ・アクア!!」 背後から聞こえる敵意を含んだ声に、ココノがはっと振り向く。 そこには邪悪な笑みを讃えたスイートリップとスイートパッションの二人が、出口を塞ぐように仁王立ちしていた。 「クックック、ずいぶんと手こずらせてくれたな(注:スイートリップ)」 「小娘の分際で、我等を出し抜けると思ったか(注:スイートパッション)」 「くっ・・・どうしてここが・・・」 「簡単なことだ。湖のほとりから濡れた跡がここに続いていた。それを辿ってきただけのこと(注:リップ)」 「さあ、メッツァー様(の主に尻の穴)を渡してもらおうか(注:パッション)」 明らかな劣勢。しかも意識のないメッツァーをかばいながらの戦いになる。苦戦は必至だった。 しかしココノは強い表情で、両手を広げてかばい立つ。 「あなたたちに・・・メッツァー様(の主に尻の穴)は渡させはしない・・・決して、犯(や)らせはしない!!」 愛深き少女の、孤独な戦いが始まった。 ・・・が。 五秒で完敗。 「うぅ、普通こういう場合、気迫とかでどうにかなるのが王道なのに・・・」 足腰がガタガタになるまで犯し続けたココノが、飢えた獣二匹をどうにかするのは、気迫ではどうにもならなかったらしい。 その後、野望とかどうでも良くなったメッツァーたちは、静かにひっそりと、そして幸せに暮らしたらしい。 終 |