「倫理・社会」の補習授業
「倫理・社会」の補習授業が必要なのは、大人たちの方です。
知識の詰めこみという知育偏重教育を受けてきた今の大人達は、"人間として大切なこと"を、誰からも教わっていません。
「自分で考え・行動する」哲学を学ぶはずの「倫理・社会」のさえも、テストの為に丸暗記させられてきた私達は、その分の単位をどこで取得すれば良いのでしょうか?
本来なら、自然に大人たちから学ぶはずの「生きる」意味と喜びさえも、子供自身で探さなければならない世の中にしてしまったのは、誰の責任なのですか?
「義務」としての「教育」とは、"ひと"として生きていくための、必要最低限の知識とそのために必要な最低限の知育・体育をすることではないのですか?
そうして、学校がちゃんと「生きる力」と「自律する心」を養っていれば、あとは社会が「進む道」を用意するだけで良かったはずなのではないのですか?
今ごろ気づいても遅いのです。何故なら、「悪いこと」は呼びかけやスローガンで広まるけれど、「良いこと」は自分で体験し、自分で気づいて、実際に行動しなければ実現しないものだから。頭でわかって、口先だけで小利口なことを言っていても、何も変わっては行きません。