いじめ
≪障害者≫がいじめられやすいのは、何も自閉症やアスペルガー症候群に限ったことではありません。身体的な障害者だって、まだ肩身の狭い思いをしているというのに、発達障害や精神障害者に至ってはやっと声をあげ始めたといったところです。いや、今まで「性格」や「欠点」と言われていたものが実は≪障害≫であり、対処も治療もできることが発見されたばかりで、こうしたすべての人が理解されるにはまだまだ時間がかかりそうです。
もとになる障害が何であれ、外見上は何ら変わったことがなくて≪社会性≫が無いというのは格好のいじめの標的になりやすいものです。これは、悲しいけれど事実です。本人が傷つきやすいだけでなく、傷つくようなことを言われやすいのです。
- 言葉の意味があいまい。慣用句が覚えられない
- 我慢ができない。
- 待つことができない。
- うっかりミスをよくする。
- 自分の物と人の物の区別ができにくい。
- 公私の別・けじめがつけられない。
- 立場の違いがわからない。
- 時間の観念がない。
- 空間内の位置関係が把握できない。
- 人の行動から、自分に有益な情報を読み取れない。
- 人の行動の意味を正しく解釈できない。
- 自分の周辺で起こっても直接自分に係わってこない出来事に無関心。
- 自分が同じことをやっているのに気づかずに、人を非難してばかりいる。
- 服装や外見に注意が向かない。
- 役割に応じた責任ある行動ができない。か、逆に責任を感じすぎる。
- その場の状況に合った適切な判断ができない。
- 人の気持ちがわからない。
- 人と係わり合おうとしない。
- 何でも自分一人で背負い込んでしまう。
- 人に好かれようと思わない。
- 気の利いた受け答えができない。
- お世辞や社交辞令が言えない。
- 約束を守れない。(理解できない。)
- ルールがわからない。
- 頭ごなしに決めつけて、機転が利かない。
- 奇妙な所作をする。
- パニックになる。
- 極端にはしりすぎる。適当なところでやめることができない。
- 気分的な"ゆれ"が大きい。
- 人に理解されにくい"こだわり"をもっている。
- 特定の感覚刺激に過敏に反応する。
- 外界のコトに集中できない。けれど、自分の頭の中から沸き起こってきたコトには凄まじい集中力を発揮する。
- 言ってる事とやってる事がチグハグ。
- TPOをわきまえずに、一方的に自分の事ばかりしゃべりまくる。
- 人の話を聞かない。
- 否定的なものを好む傾向がある。
- 自分で自分を"悪い人間"と思っている。
- 精神的な弱さが身体に表われやすい。青ざめる・固まる・泣く・声をあげる等。
- 心身症になりやすい。
- 体力がなく、よくバテる。
- 頭で補わなければならない分、気を使いすぎて疲れてしまう。
「自分で自分のことを言っているのだ」と断らなければ、悪意を持って書き連ねていると思われてしまうような内容です。何年も人に揉まれているうちに、これらのことはだいぶ目立たなくなりました。というより、うまくごまかせるようになっていくものです。まさに、社会勉強のタマモノです。
こういう≪社会性≫の欠陥の為にしてしまうことは、客観的に見て「悪い」ことと区別がつきにくいことです。問題は、「しつけがなってない」わけでも「悪意がある」わけでもないのに、≪悪≫のレッテルを貼られてしまうことなのです。
「わかってやっている」のと「わからずにやってしまう」のとでは大違いなのに一緒にされてしまう。わけもわからず本人は不当に評価されたと思いこむ。叱られるばかりで教えてくれないから、また繰り返す。しまいには無視され、いじめられる。この悪循環から、悪い方へ悪い方へと向かって行く。
それでも、どこかで転機が訪れて、心機一転、新たな決意とともに何度も何度も生まれ変わってここまで来ました。その都度、過去を切り捨てて。脱皮というより「進化」と言うべきでしょうか。
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