平凡なAS人の 
 就労への道  

(2005.06.19/2005.06.21更新)

ASの人全員に、何かの特殊能力があるわけではありません。芸術・文学・科学技術・学問で活躍している人は、恵まれたごくわずかの人です。ほとんどはASらしい素晴らしさは確かに持っているものの、学習や注意の障害も重複し、企業や社会から望まれる人物像に適わないために採用されない、長続きしないといった問題を抱えています。また、仕事や作業面での問題がなくても、精神的な困難やコミュニケーション(意思疎通)の困難のために社会とのかかわりに問題が生じることも考えられます。(職業センター実践報告書を参照)
発達障害者支援法が成立したとしてもなお、国が定める障害者としての枠組みに入れず公的な支援の対象になりにくい者も多数に及ぶことを想定し、就労に向けての療育を可能な限り行なうことは、決して無駄ではないはずです。

ボトムアップ期(幼児期〜中学)

【(理想的な)治療教育】
1 基本的な人間関係(親子関係)の成立
他者に自分の意思が通じ、他者が自分の心情を理解してくれていることを経験でき、他者との関係そのものが成立していること。
また、人は信頼に足るものであり、自分の要求や訴えを受けとめながら適切な解決法を導いてくれる人の存在を信じられること。
2 精神的な安定
自分が護られていると確信でき、自分の存在を肯定できること。
自己自身で完結しやすいという生来の性質に由来する不安感・緊張感に対して、周囲からの適切な援助を得ることができたり、さまざまな精神疾患の兆候に対して初期段階から治療を受けられることも必要。
3 基礎能力の伸長
発達段階に合わせて、できる範囲でその都度適切な対応をする。
更に、到達した能力を維持する持続力も養う。

【前提条件(上記)の上に築く力】


トップダウン期(高校以降の職業教育)

【ボトムアップ期からの継続】
【一般就労した場合に予想される留意点】
【社会人として生きていくための心得】
【今の時代の特殊事情】


生きるためには経済的な基盤を作り社会の中で生活しなければならない。そのために、一人前と認めてもらえるように少し無理しなければならないこともある。
けれど、ASでない人と全く同じにならなければいけないとは思わなくて良い!
と、私は言いたい。


平凡なASのサバイバル大作戦


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