自然環境問題に対して感じた事


 今回、スイスはツェルマットを訪れ、オートルート(クラッシックルート)のある少しのエリアに入り、ある一つの『究極のスキー』(他にもあると思いますが)を体験、味わった訳ですが、こんな広大な山でスキースポーツができる事が喜びと共に、必然的に自然環境の中に入る訳で、その景観変化に思い知らされる事になりました。

  これはあくまで私自信が感じている事であり、それ事体を批判するものではありません。
  普段私達は、何不自由ない生活を送っている訳です。食べたい物を食べ、使いたい物を使い便利さを求め、などなど、人間本意的に「便利」にしているのだと思います。
  ただその裏には、膨大な「エネルギー」を費やしている事を認識しなければならないと思います。その「エネルギー消費」は、現在問題視されている一つの「二酸化炭素」(これだけでは無く他にもある訳ですが)を排出しており、地球温暖化の要因となっています。この現象によって、平均気温が上昇し、様々な自然現象をとおして跳ね返ってきています。  

  今回平均高度2000Mのオートルートの中に入ってのスキーツアーだったのですが、ルートの中は氷河上を、氷河脇を歩く事が多いのです。
  その時気が付いたのが、逆かまぼこ状に岩肌がえぐられている箇所があったのです。ガイドの方に聞いてみると、「かつては氷河があったのだが、要はなくなってしまった」との事。距離にして7KM程、深さは私の目で見ても、50M程はあったでしょうか、ポッカリ無くなっている、という印象でした。
  ツェルマット地方がイギリス人によって、スキーリゾートとして開拓され始まったのがおよそ200年程前位 だそうなので、地球年数的にみればかなり早いスピードで氷河が消えている感じです。この要因の一つに地球温暖化現象があると言えると思います。

  氷河期の平均気温と、現代の平均気温の差は、5℃程度だと聞いた事があります。現在も平均気温が1℃〜2℃高くなってきているとの報告もあり、それだけで私自信「暑い時期が長い」と感じていますし、そう思ってられる方もいるかと思います。
  私自信痛切に感じている事は、実家秋田県に冬に帰ると、子供の頃の記憶と比較し、その雪の絶対的少なさです。私の実家は日本海岸地方なので、雪は飛ばされ内陸の豪雪地帯程積らなかったのですが、1M程は12月から3月にかけて常にあったのですが、今では20から30cm平均的にあれば多い方です。
  人間は生活に煩わしい雪が無ければ無い方が良いと思う訳ですが、それだけでは済まされない事にも目を向ける必要が現代の人にはあるのでは?、と考えるのです。

  人間は進歩すべきであるし、それ事体間違っている事ではないと思う訳ですが、過剰な便利さ、消費、などは少しづつ改善していき、進歩も、より地球環境に優しくする方向で1人1人、企業、国家レベルで考えていく必要があるのだと思います。

  それによって私達は、地球環境を利用させて遊ばせてもらい、楽しんでいけるのだと思い、また豊かな生活をして行けるのだと思います。

  私個人の思う事を書かせて頂きましたが、少数の方にでも共感して頂ければ幸いです。

 

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