SKI

八甲田山 山・バックカントリースキー

 2003年 1月16,17,18日

八甲田山岳スキーをしての感想・考えた事

 さて、今回の八甲田山岳スキー、正確にはバックカントリーと言ったらいいんでしょうか?、山岳スキーという側面 では赤倉岳、大岳方面もあるでしょうから、今回はバックカントリー+α山岳スキー、と私の中で位 置付ける事と致しますが、その中で私なりに感じた事、について書き記しておきたいと思います。あく迄私の感じた事でありますので、その様に読んで頂ければと思います。

 今回私とっての八甲田スキーは、
(1) 久しぶりの山スキーとなったので、非常に楽しみであり、またその期待に沿うスキーができた事。
(2) 三浦敬三氏、という99歳スキーヤーが若い頃感激を受けた山である事、スキーができた事とはどんなものか。
(3) 自分のスキー感は、どんなものであるのか。
そんな事を感じられるかな?、という事でもありました。
いや、単純にはスイスにいける資金は、今他のスポーツでないので、国内でホントに楽しめればOK!OK!、であったのですが、以後継続的にスキーをしていくにはどうなんだろ〜、という考えから、代表して前記した事を感じられたらいいな、そんな思いでありました。 そして、自分のスキー遊びが、自身の中で確固たるものに近付けばいいな、という事です。

 第1ですが、まだまだ八甲田という山スキーは分らない事が多い訳ですが、あるエリアを滑ってみて、きわめて安全に、楽しく、気持良く、ある意味チャレンジングに、技術的にも強くなれる要素、そんな事ができる場所かな、と言う印象をもとました。 ロープウエイで上がってどの山から降りても、必ず周回国道に辿り着く。無論危険な場所への立ち入りはモラルによるでしょうが、目的なりの計画性が立っていれば、知識を所持していれば、遭難という事を回避できうるスキーエリアの一つであると思えました。且つシャトルバス等で戻る事ができれば、1日2本計画できる環境も他にはない事であるんだな〜、と思います。
 また、一般スキー用具でも楽しめる事。無論、山岳スキーツールを所持すれば、その行動範囲は広がり楽しめる、チャレンジできるエリアである事にまちがいはないと思いますが。
そしてガイドさん。山を熟知していて、その気候、状況に応じて的確に楽しめる場所へ案内してもらえる事などからすれば、山スキー初心者からチャレンジングな方迄、楽しめる選択をしてくれるのも心強い事ではないでしょうか。?

 そういう意味でも、私にとって今回はとても有意義な時間を過ごせた訳でした。もうちょっと「こうしたい」「色んな会話をしてみたい」もありましたが、頻繁に山に入れる時間ないですから、学習が多く、また聞く事が多い立場と思ってますから、序々に経験をつんでいって、そうゆうステージに入れれば良い事でしょう。
 やもすれば、やはり海外スキーしかもオフピステ、山スキーに魅力がある訳ですが、国内においても何と言いますか、納得できるスキーができる、そう思えました。スケールの大きさではヨーロッパアルプスや、氷河スキーには勝らない訳でしょうが、納得できうる環境があるな、そう思います。

 第2には、三浦敬三氏が感動を得た場所であるところがどんなところであるか。今の三浦敬三氏の活動を知ったのは、いつも読んでいるスキージャーナル誌の中でその活動内容を読んだ時です。「お〜こんな年齢になってもスキーをできている、探究してるってのはどうゆう事〜!」と思った訳です。スキージャーナル誌は数年読んでいますが、基礎スキーの関係上読んでいた訳ですが、何故オフのスキーの話題がないんだろ?、と思っていて、たまに記事がでてきて「お〜良い傾向ね」と思っていたところに、敬三氏の記事があった訳です。そして「なんだこの人生観は!」と言う事で、ルーツを辿ると、八甲田がある。じゃあ八甲田って何なんだ?。確認するっきゃないでしょ、と言うところにタイミング良く八甲田スキー企画がきた訳ですね。
 残念ながら今回晴天には恵まれませんでしたが、最終日にその一部を垣間見る事ができた様な気がしています。もっと知るには、もっと他のコースにも入っている事でしょうが、その時に同氏が始めてみた時の感動が同様に得るかどうかは分りませんが、何かを感じれれば、と希望したいと思います。

 いやでもこの方のエネルギーには何と申していいやら、です。丁度このレポートを書いている時、偶然にも、【TBS 2003年2月9日PM6:30/ZONE ナビゲーションアクター(人間解析ドキュメンタリー): ナレーター東山紀之 、ZONE 99歳現役スキーヤー元気を維持する日常生活公開】と言う事で三浦敬三氏を取り上げている番組が流れ、食い入って見てしまいました。この2月15日には、モンブラン/ヴァレーブランシュ氷河スキーを親子4代で行なう予定。すんばらしい!ですね。自分も是非チャレンジしてみたい場所ですが、99歳にしての目標を決め手のチャレンジング、こっちも元気をもらえますね。
 それにしても映像でみると、ホントに99歳?、とは思えない(失礼ながら)しっかりとしたスキーをなさる。自分がその歳になってもスキーができているかどうかは分りませんが、情熱とか目標とかを失ってはいけないな、そう感じます。勿論、何のスポーツでも気合い/根性論だけではいけない訳で、その辺も敬三氏は理論を追い求めている。 私もモータスポーツを通 じて”スポーツ”をアマチュアとして探究している訳ですが、このバランスは失ってはいけませんね。そして常に冷静に、そして伝えていく事(無言もメッセージでも)、が必要であって、それは自身が意図的に意識してなくとも、その生き方自体がそうであれば、伝える、継承できていくものではないか、ある捕え方でそう解釈しています。

 何も三浦敬三氏の生き方を思い求める訳ではありませんが、自分なりのアプローチで、いずれは同じ領域に入れれば嬉しいな、そんな気持でいますし、今回の”その八甲田”をみる事で思いました。 まだ、同氏の活動をみて、ヒントをもらっただけに過ぎませんが、、、、。

 第3で、自分のスキー感はどうなるのか、な。?
ある意味、前記三浦敬三氏からの例で考えを申したのかも?、しれませんが、もうちょっとみじか?、な部分で。
誰もが、その多くの方が、”スキー”イコール”ゲレンデ”で始まって、楽しむ、のでしょう。私は28歳位 でそのゲレンデがどうしても納得いかなくなり、何でスキーしてるんだろ?、に落ち入った訳ですが、その時、色んな意味で(スキー技術、山にも入れる技術)基礎スキー検定をやりはじめた訳ですね。まあ、1つのバーンを思いっきり(表現なりスピードなり)滑れる訳でもあった訳ですが。今でもやりたい事には変わりありませんし、無論山スキーはやりたくてやりたくて、となってます。自分が自分の目標である訳ですからいいですよね。
一方で、こんな楽しいスキーをどうやって自分の近くに教えていこうか?、と言う部分もあります。モータスポーツの方では世界選手権に出たりした経験をもって、教える立場になってますが、要はスキーも一緒ですね、そうゆう意味では。しかもスキーは一緒に楽しめる機会になる、訳ですからすごく面 白いはずです。

 今は、12年程継続してきている家族スキーもありますし、会社の同僚(たまにですが)とのスキーもある訳です。要は一般 スキーヤー、今自分らが、心底楽しめるスキーを何かのアプローチで、その場で伝えていけたらいいな、と言う考えもある訳です。中々難しい事ですが、ここ数年は、ゲレンデでもコースを長く設定してあげて引っ張っていったり。要は力いれて頑張らなくとも、天気がいいなら景色を眺めながらクルージングしようよ、そんなスキーにケースバイケースで作っています。
何か1本1本の斜面をくり返しがむしゃらに滑るよりは、長くスキーを楽しめる雰囲気を”知ってもらえば”そんな事です。そしてお茶する時はゆっくりする。それで物足りなかったら”自分から滑る””疲れないから滑ってきます”なんて言うようになっているので、自身から楽しもう!、そんな事はしてあげられたかな?、と思ってます。あとは行動範囲が広くなれば、金銭面 も余裕があれば、ヨーロッパというエリアにも気持がいくのでは、それを数年かけてでも伝えられたら最高ですね。

 自分はあまりゲレンデで滑りを”こうせい、ああせい”とは言わない方ですね。自分ではやりますが。無論、いずれ例えば海外へ延長線上にあるとすれば、”あの滑りは楽しめないな〜”と言う部分では、こうした方がいいんでない?、と言ったりしますが、結局は楽しんで滑れていれば、気持が入ってますからね、形が崩れても滑っちゃうと思うからですね。何もカービング板はいてるからといって常に雪面 を切らないといけない!、って事ではないですからね。! 疲れちゃうでしょ、カチカチになってね。

 また、最近は、子供が小学1年にもなったので、スキーを教えておかないとね、と言う事で彼女らにどうやって伝えていくか?、遊ばせるか?、が課題としています。もう3歳の頃から遊びで雪の上においたり、おんぶして滑ったり(泣いてましたがね)してましたせいか、嫌、とはいいません。ですが教え方によっては”嫌い”になる可能性がある訳ですね。なので自分が楽しめているような感覚を同じではないですが、教えていきたいな。人より楽しく遊べている事がどんなに素晴らしい事かを遠い将来覚えられる様にできたらいいな、そんなスキー感?、と言わないかもしれませんがそう考えるようにもなってます。

 確かに伝えるのは大変です。感覚があわないと伝わるものも伝わらないでしょうし、押し付けても無理でしょうし、じゃあ八甲田がいいからといって連れてきても、、、でしょうし、「継続は力なり」とか「石の上にも3年」と言うことわざが最近身に染みて理解できるようになってます。 何が報酬もらえる訳ではありませんが、このように自身のHPに掲載していってる訳ですし、接する方々とも共有できていけたら最高!、そう考える事ができた様な気がしてます。

何にしても、有意義な八甲田の時間となりました。
また訪れたい、そして新たなチャレンジをしてみたい、そんな感じです。

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