毎号の一番人気…

     猿様狂輪集会

 編集長以下スタッフが、恥も外聞もかなぐり捨てて延々と繰り広げる「猿様恋し」の大合唱!それでは一部抜粋ですが、どうぞ笑ってやってください。






≪北前≫ 古いファンの人達に聞いてたの。一、二年は泣けてくるほど猿之助さんを思ってしんどいけれど、五年も過ぎたら静かで深い本物のフアンになれるからね、って。私ら、なれたと思う?
≪宇都宮≫ なれない、なれない。つらぬくねん、ミーハーを!(笑)
≪武部≫ 五月の名古屋の一件を考えただけでもわかりますもん。(笑)
≪北前≫ あれねェ、私、あれ思い出すの辛い!(笑)猿之助さんの記憶の中からも抹消してしまいたい!!(笑)
≪丹羽≫ いくら馬鹿なファンがいるったって、あれほど派手に馬鹿やるのも珍しいもの、残念ながらしっかり覚えていらっしゃると思うよ。
≪久保≫ 集団で駅伝やったとかいう話のこと? 聞かして、聞かして。
≪ 森 ≫ 千秋楽の日のことなんだけど、終わった後、みんなで食事しながら打ち合わせ(翔六号の)しようって中日ビルの中の喫茶店にいた訳よ。そこへ母から電話が入って、「いま新幹線のホームにいる。猿之助さん、OO分に乗られるからすぐ来なさい!来るって言っちゃったから飛んででも来なさい!!」って。(笑)
≪武部≫ でも時計見たら何と十二、三分しかない!
≪久保≫ エーッ!だって中日ビルからだと、地下街通って地下鉄に乗って、なんぼ急いでも三十分近くはかかるよー!?
≪丹阪≫ それが間に合ってん、奇跡やろ。
≪小沢≫ そりゃあ奇跡だわ。でもなぜお母さんが新幹線のホームにいたの?偶然?
≪ 森 ≫ 違う違う。 母は最初から「お見送りに行く!」って言ってたのよ。「一と月も楽しませて貰って、お見送りもしないとは何事!」って感じだから、あの人は。(笑)
≪久保≫ けど、列車の時間知ってはった訳でもないんでしょ。あてずっぽうで行ったのによく会えたもんやねェ。
≪ 森 ≫ だから、運良くお帰りの一行に出会えれば柱の陰からでもコッソリお見送りしよう、くらいの気持ちなのに、バタッ!!っと出会っちゃったんだから大変!!それこそ気も動転よ!!(笑)
≪丹羽≫ それで猿之助さんがおっしゃったんだって。「みなさんはご一緒じゃないんですか」って。で、とっさに「す、すぐに来ます!」ってお母さん答えちゃった(笑笑)
≪北前≫ ほら、出会った人に「いいお天気ですね」とか、「どちらまで」とかって声かけるでしょ、特に意味もなく。きっと猿之助さんにとってはそういう言葉だった訳よ。
≪小沢≫ でもお母さんは真に受けた。
≪宇都宮≫ 何たって、素直で素朴な方だもの(笑笑)
≪ 森 ≫ ううん、おっちょこちょいなだけよ(笑)
≪武部≫ けど「猿之助さん待ってはるから早く来て!」なんて言われて、ぶっ飛ばへん人なんていませんよねー。
≪丹阪≫ あとで冷静に考えたら、猿之助さんが私達を待ってはるなんてことあり得ないって分かるよ。でも急にあんなこと電話で言われたら頭の中真っ白け!やもん。(笑笑)
≪丹羽≫「十二、三分ではダメ」「ラッシユ時だし無理」って一瞬皆たじろいだよね。
そしたら誰か「行ける!大丈夫!!」って雄たけびあげた人がいて(笑)、それを合図全員がダダタダタ―ッ。
≪北前≫そらもう、スゴイ大人数だったんよ。武部さん、丹阪さん、森さん、丹羽さん、私でしょ。それから四国のHさん、Mさん、Mさんの姪っこ、千葉のTさん、三重のOさん、まだ他にもいたような気がするけど、とにかく近くにいた猿之助ファンをぜ〜んぶ巻き込んで走ったみたい。(笑笑)
≪宇都宮≫ 分かるわァー、みんなの迫力に思わず引きずり込まれちゃったのよ〜(笑)
≪丹羽≫ 喫茶店とびだして階段駆け下り、エスカレーター駆け下り、正に転がり出るってあのことね。
≪武部≫ 地下街に走り出たのはいいけど、ラッシュ時で人いっぱい!

「すみませーん、すみませーん!」って叫ばな走られへんけど、恥ずかしいも何も言うてられへん!(笑笑)
≪ 森 ≫ 私は無言! すみません言うてる余裕なんてない!!(笑笑)
≪北前≫ やっとこさ地下街走り抜けて、階段駆け上がったと思ったら、「痛ーッ!」何と地下鉄の切符自動販売機の前にスゴイ行列してるやん。とっさに「ゴメン!非常事態なんです!!」って気迫の横入り!(笑笑)
≪小沢≫ みんな怒るよりあっけにとられてたんでしょう(笑)
≪北前≫ 計算どころじゃないから二千円ほりこんで、出せるだけの切符出して、後から来る人達にパッパッパッと配る!(笑)
≪丹阪≫ 私、お泊り用とかお土産でスゴイ大荷物やったのに、抱えたまま走ったから、地下鉄に飛び乗った時にはもうヒィーヒィー。顔なんか汗でグチャグチャや。
≪ 森 ≫ それで名古屋に着いて地下鉄降りたら、人があふれかえってて、階段なんか走って上がりたいのにどうしようもないの。
≪武部≫ やっぱりそうなると機敏であつかましい性格の者は強いですわ。押しのけ、体当たりしても駆け上がってしまうもんね(笑笑)
≪久保≫ さぁ、ようやくJRの改札や! けと゜あそこから新幹線の改札口まで距離だいぶあるよ。
≪北前≫ そうよ、バーン!! と目の前に二百メートルもありそうな一直線コース出現やもん、一瞬めまい起きたわ(笑笑)
≪小沢≫ しかし走らねばならない! 最後の力ふりしぼって!!
≪宇都宮≫ 猿之助さん、待っててくださいねー!って。
≪北前≫ でもおかしいよ。もう力尽きかけてるから「すみませーん!」なんて声も出せないのに、周りが自然によけてくれる(笑)
≪丹羽≫ そりゃー、異様な一団なんだもん。「何だ何だ、あれは!?」ってよけるよ。みんな物凄い形相なんだから(笑笑)
≪北前≫ ドドドドーッ!! ラッシュ時やのに何故か行く手の道が開いて行く。ちょうどあれよ、あれ。『天と地と』のコマーシャル、「赤と黒のエクスタシー」(笑笑笑)
≪丹阪≫ ほんま、あの一直線コース、長かったー。 でももうあそこまで来たら目の前に猿之助さんの姿がちらちく訳。私、「口紅ぬりたいー!」思って走ってたわ(笑笑)
≪北前≫ みんなそう。Hさんも「ファンデーション直したい!」と思ってたって(笑)
≪宇都宮≫選りにも選って一番汚い姿で前に出なきゃならないなんてねェ。でもその姿見せちゃったら、もう恐いもんないよ!(笑笑笑)
≪武部≫新幹線の改札抜けて、エスカレーター、ダダダダーッ!! ホームに駆け上がったら、丁度列車が入ってくるとこ!!
≪宇都宮・小沢・久保≫ キャー、劇的ーッ!!!
≪武部≫ 三十メートルくらい先に列車に乗りかけてはる猿之助さんが見えたから、「キャー!猿之助さーん、キャー!!」ってメチャクチャ手を振りながらホーム走って(笑笑)
≪小沢≫ 猿之助さん、すぐ気付かれたの?
≪武部≫ もう、ただびっくりした顔でしたわ(笑) 笑うんでもなく『はァ〜?』って感じ。「後からみんなも…」って言うたけど、後は咳き込んで言葉にならない!(笑笑笑)
≪北前≫ その後ホームに駆け上がって来たのが、次々と死力のラストスパートやもんね。まるで映画のワンシーンみたいやったよー。
≪宇都宮≫ 映画のワンシーン? ええように言い過ぎやわ!(笑)私が猿之助さんなら恥ずかしくて隠れたくなるよ!!(笑笑笑)
≪丹羽≫ でも嬉しいじゃない、発車時刻が迫ってるのに、猿之助さんはベルが鳴るまでズーッとホームにいて下さったんだよー!
≪小沢≫ そりゃあ引っ込むに引っ込めないもん(笑笑)
≪久保≫ 耐えてくれはったんよ、恥ずかしさを!!(笑笑笑)
≪丹阪≫ そやけど乗り込んでからも笑三郎さんがズーッと笑ってはったの知ってる?僕は知りませーんみたいな態度で、洗面所の鏡ごしにシッカリ覗いてクスクスって(笑)
≪ 森 ≫ でも猿之助さんもまさか間に合うとは思われなかったみたいね。母に「無理でしょう」っておっしゃったらしいから。
≪北前≫ そらそうやろね。でも悲しいな、「来るかな?来るかな?いやきっと来る!」って待ってて下さるんやなくて「無理でしょう…」だもんね(笑笑)
≪久保≫ ちょっとくらいお話出来る時間あったん?

≪武部≫ 一分弱位かな。でもいざ向き合うと話すこと何も思い浮かばへん(笑笑)
≪北前≫ 「ギャ〜!!」なんて駆け付けときながら、みんなヨレヨレの顔と姿で、ただハァー、ハァー言うてるだけ(笑笑笑)
≪丹阪≫ その後発車のベルが鳴って猿之助さんがデッキに立ちはった時、北前さんスゴかったよねェ(笑)せやのにハッキリ覚えてへんねんて。
≪北前≫ そら全く覚えてないことないよ。でも半分ボォ〜よ。
≪ 森 ≫ プッツンしたら分からなくなる?(笑)
≪武部≫ あの時北前さん「まだ来るんです!!」言うて、デッキに足をカバッとかけて、列車止めようとしゃはったんです!!(笑笑笑)
≪小沢≫ エエーッ、猿之助さんそこに立ってらっしゃるのにー!?
≪北前≫ だって四国のHさん、Mさんたち、命懸けで走って来るの分かってるもん、あの人たち来るまで!!って思うじゃない(笑笑)

≪ 森 ≫ いっそ線路に飛び降りたらよかったのよ!!(笑笑)
≪宇都宮≫ でもどうするの新聞にデカデカ出たら。「猿之助ファン新幹線止める!!」名前見たら「北前美耶子」だって(笑笑笑)
≪北前≫ 恥、それ恥やな(笑) 私はいいけど、猿之助さんの恥になったらあかんよね。
≪丹羽≫ でも結局Hさんたちがたどり着いた時には発車した後でね。その時の第一声が「ああーァ、愛染かつらですわァー」(笑笑)
≪北前≫ 後で聞くとHさん心臓が弱いんだって。いつもニトログリセリン持って劇場に行くって言うもん。
≪丹阪≫ たどり着かはった時、顔土色やったよ(笑)
≪北前≫ 私も思わずゾーッとした。「泡吹いて倒れはるのと違うやろか」って(笑笑)
≪丹阪≫ ただ若くないHさんやMさんが遅いのは分かるよね。けどTさんが何で遅いんやろ?って不思議やってん。だってアメリカンフットボールでもやってそうな、体力ありそうな男性なんやもん。それでTさんに「男のくせにどうしてそんなに遅いんですかァ!?」って言うたら、「この荷物、誰のだと思ってるんだ!!」って恐い顔して怒らはるん。ハッと見たら、ヒェー!私の荷物抱えてはってん!!(笑笑笑)
≪久保≫ そら怒らはるわァ。よくそんな残酷なこと言うたねェ(笑)
≪北前≫ 地下鉄でTさんに大荷物持ってもらっときながら、コロッと忘れて走り出して、それで「男のくせに!」やもんね(笑)Tさんなんて、自分の荷物と丹阪さんの大荷物とで、そんなもん足もつれて走れるはずないわ(笑笑)
≪小沢≫ なんで俺が、それも人の荷物まで抱えて、あんなミーハー連中と一緒に走らなきゃならないんだ!!って、絶対Tさん、走りながら腹立てたと思うよ(笑)
≪丹阪≫ お詫びのしるしにジュースおごったら、飲んだ後「今のは冷えてない!一杯くらいじゃ許さない!!」って(笑笑笑)
≪全員≫ そら許せない! 安すぎる!!(笑笑)
≪小沢≫ 猿之助さん思われたんじゃない? 「間に合うはずないのによく走れたなァ」「あの連中なら、五分で来いと言えば本当にくるぞ」なんて(笑)
≪久保≫ 「可愛い奴らだなァ」って?
≪ 森 ≫ ううん、「気持ち悪い奴らだなァ」って(笑笑笑)

【といったバカ話が延々と続く人気コーナーですが、この辺で「おひらき」ということに】





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