ニキビで悩めるあなたにお願い!!


 実は、私の勤務する済生会新潟第二病院皮膚科ではニキビの新薬の「治験」を行っておりまして、そのボランティアさんを募集しております。


「治験」とは

 「治験」とは聞き慣れない言葉ですが、要するに、新薬が開発され、厚生労働省に認可されるまでに必要なステップであります。

 薬は開発されるまでに、その薬品の合成、薬理作用の研究に始まり、動物実験でその安全性の確認、適切な濃度や投与量の決定などなど、一筋縄では行かない大変な研究の末発売されます。

 「治験」とはその最終段階で人間に実際に使ってみて、効き目、安全性を確認し、最適な濃度を決定するというものです。


薬の説明

 今回、わが病院で治験を行っている薬とは、えっへん、「レチノイド」という薬品をニキビを含めて顔全体ににぬる、というものなのだ。このレチノイドとは皮膚の角化を防ぐ作用があるのだ。

 従来のニキビ薬は毛包内での菌の繁殖を防ぐ、という趣旨のものが多かったのだが、いかんせん薬自体のクリームの油分によって毛穴をかえって塞いでしまい、思ったほど効かないなどの弊害があった。また、市販のニキビ薬に含まれる「毛穴を開く」成分はたいがい硫黄分であり、「肌荒れ」させて毛穴から油が抜けるという、いささか乱暴なものであった。ニキビ治療をしたらかえって肌が荒れたという経験をお持ちの方もおられよう。

 この「レチノイド」は皮膚の角化を防ぎ肌をつるつるにするという作用がある。さよう、つまり、毛穴のつまりの原因となっている毛穴出口部の異常な角化を抑える事により、毛穴を開き油の排出をうながすのであーる。従って、レチノイドにはニキビに限らず塗っている皮膚全体をつるつるにして、ニキビ自体を肌荒れさせることなく縮小する効果があーる。

 何と夢のような薬じゃろう!えっへん。

 実は欧米ではすでに認可され多大な効果を挙げており、知る人ぞ知る存在であったのじゃ。化粧品に入れてもよいか、なども今後の検討課題じゃろう。バイアグラの時のように個人輸入している人もおるな。これがようやく日本でも認可される寸前まで来たということなのじゃ。


治験の対象になる人

 16歳〜35歳までの健康な人。妊娠している人やその予定の人はダメ。

 顔に白ニキビと黒ニキビが合わせて20個以上、赤いものと化膿したものが合わせて 10個以上、合計で30個以上有る人(ただし、顎の下のニキビを除く。顔の正面からみて見えるもので30個以上)。逆にあまりひどい人(しこりになっているなど)はダメ。

 他のニキビ治療をしていない人(2週間以上前にやめたか、抗生物質内服なら一か月以上前にやめていればオーケー)

その他、詳しいことはお尋ね下され。


やって頂きたい事、謝礼

夜、寝る前に顔を洗ってから顔全体にクリームをぬる。

「ニキビ日誌」を毎日付ける。塗ったかどうかをチェックする簡単なものです。

初診時と最後に採血、検尿、写真をとらせていただく。

初診以後は1、2、4、6、8、10、12週後の計8回受診する。プラスマイナス3日の誤差はオーケー。計3ヵ月で終了です。

その他。詳しいことはおた尋ねください。

一回受診するたびに7000円の謝礼が出ます。

また診察料、検査料等はすべて無料です。

尚、薬は「当たり」「薄め(最適と想定される濃度より薄い)「はずれ」があります。

 どれが当たるかは誰にも(私にも)わからないようになっています。「はずれ」の人には大変申し訳有りませんが、これも含めて「治験」なのです。

 「自分の薬は”はずれ”かな〜」と思っても、何とか辛抱して協力して頂ければ幸いです。よろしくお願いします。「当たり」なら無料で良くなるので「大当り〜〜!」、「はずれ」だったら治験が終了してから、通常の治療をしましょう。ま、これは有料ですけど。そのように気楽に考えていただければ、と思います。


エントリー

 全12名のボランティアを募集しておりますが、8月1日時点ですでに4名登録済み、16歳の誕生日待ちの人2名予約済みで、あと6名募集です。エントリー締切は9月30日ですが定員に達したら終了です。

 確実に通って頂ける方にお願いします。希望の方はメールで年齢、性別、ニキビ数等をお知らせください。

 済生会新潟第二病院皮膚科は8月1日より紹介状を持った人しか受け付けないことになりましたが、この治験だけは例外とします。受け付けでお申し出ください。ただし丸山の外来はとても込んでいますので、火、水の午前11時30分までに受け付けしていただき、診察は夕方5時頃になります。また、診察の上この治験にあまり適さないと判断されるものは、他の治療をお願いする場合もありますのでご了承ください。

詳しいことは診察のときお尋ね下さい。