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last update : 2004.10.24.sun
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わが青春のアルカディア<劇場版>
〜意見集〜
遂に製作されたハーロックがメインで活躍する松本作品の劇場用映画。
1978年のTVシリーズ、大ヒットした映画『銀河鉄道999』のゲスト出演などで多くの人に知られる存在となり、着実にファンを拡大していったハーロック。
その謎めいた陰のあるヒーローは、どうして宇宙海賊になったのか、また親友との出会い、恋人、片目を失ったエピソードなど、秘められた過去の謎が描かれたまだ若かりし頃のハーロックの作品としてファンの注目を集めました。
ところが、実際この作品を見た当時ファンの胸中としては、それぞれに複雑な思いがあった方も多かったようです。
ただ、賛否両論どちらの気持ちであってもそれぞれの方にとってかなり大きな印象や影響を与えた作品であることは確かなことかもしれません。ここでは、この作品に対して一体皆さんはどう感じたのか?寄せて頂いたそれぞれのコメントから劇場版『わが青春のアルカディア』に迫ってみたいと思います。
〜投稿コメント目次〜 |
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★C.H.様 <2000/01/23/tue> ★ひかわけい様 <2000/01/23/tue> ★髑髏城の七人様 <2000/01/23/tue> ★ゆみねこ様 <2000/01/23/tue> ★星野芽衣子様 <2000/01/23/tue> ★まさよす様 <2000/01/23/tue> ★トト様 <2000/01/23/tue> ★がんま・れい様 <2001/03/04/sun> ★花様−1 <2000/01/23/tue> ★花様−2 <2001/03/04/sun> |
★ちから様 <2001/08/04/sat> ★朋様 <2001/11/17/sat> ★annon様 <2002/03/09/sat> ★清久真理様 <2002/8/18/sun> ★外道丸様 <2002/11/24/sun> ★しょうた様 <2003/11/03/mon> ★AKI様 <2003/12/30/tue> ★雨天様 <2004/09/29/wed> ★mura様 <2004/10/24/sun> |
C.H.様 |
投稿日 : 2000.11.08.wed |
ひかわけい様 |
現在日本製アニメでも質のいいものは、海外で「ジャパニメーション」と呼ばれ人気と評価を得ているのはよく知られているところです。 「宇宙海賊キャプテンハーロック」「無限軌道SSX」もフランス等で放映され、前者などは最近モロッコで大人気を呼んだそうです。 「わが青春のアルカディア」の製作当時既に、各アニメ製作会社は海外セールスを視野に入れており、東映アニメーションでも「サイボーグ009超銀河伝説」でアフリカン008のキャラクターデザインを変える等の配慮がありました。 ただし、「わが青春のアルカディア」に関しては、そう言った視点は初めからなかったようです。 “ナチスドイツと旧日本軍の亡霊が、1000年後の未来に蘇る”ととられかねないシナリオを、海外で公開できるはずがありませんから。 イスラエル・パレスチナ紛争の関連報道で初めて知ったのですが、イスラエルでは「ニ−ベルングの指環」を始めワーグナー楽曲は最近まで上演禁止だったそうです。 ヒトラーがワーグナーに傾倒していたと言うのがもちろん最大の理由ですが、そもそもワーグナー戯曲の根底に民族主義・ゲルマン至上主義と言う、ナチス思想と相通ずるものが垣間見られるという評価とも無関係ではないでしょう。 「わが青春のアルカディア」の内容がナチスや戦前日本ファシズムと結びついてるとは思えませんが、“血のつながりは1000年の時をものともしないほど尊い”という民族主義的な部分は見受けられますね。 現都知事の弟であった故・石原裕次郎氏がファントム・F・ハ−ロックのCVで特別出演しているのが、今となっては“国際的視野に欠けた作品づくり”への皮肉にすら思えてしまいます。 (余談ですが「ヤマト」はアメリカでは「スターブレイザーズ」であり、戦艦大和のぞんび返りだとは知られてないんでしょうね。知られたら太平洋戦争リターンズものだったりして。) 「わが青春のアルカディア」は製作時、シナリオでエライもめて、最終シナリオとその他製作作業が並行して行われるような形で、さらにはシナリオ決定稿からフィルムも作られ、ムック等出版物にまで載っているのに実際の上映版にはなかったカットもかなりありました(時間が合わないために、ストーリー進行上必要な場面でも削ってしまったみたいですね)。 結局この映画って、「なぜこの作品を作るのか」という根幹が曖昧なまま作った結果、ファンにはよく判らない、その他の人には到底見せられない作品になってしまったんじゃないでしょうか。 作品は人(それも出来れば、最初っから限定はしない方がいい)に見せることを大前提にして作るべきだと思います。
投稿日 : 2000.11.12.sun |
髑髏城の七人様 |
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ゆみねこ様 |
投稿日 : 2000.11.29.wed |
星野芽衣子様 |
投稿日 : 2000.11.30.thu |
まさよす様 |
投稿日 : 2001.01.05.fri |
トト様 |
「わが青春のアルカディア」といえば、女性ハーロックファンにとってまず気になるのはマーヤの登場、であるべき……だと思うんですけど、どうしたことか当時の私にとって彼女は興味の対象になりませんでした。
投稿日 : 2001.01.11.thu |
がんま・れい様 |
<Arcadia Of My Youth the movie> この場にて私なりの感想を書かせていただきますね。多分良いことは書かないと思いますので、お気を悪くなさらないでくださいね。
<2001.2.15.thu>作品の掲示板にて投稿の記事より |
花様−1 |
「わが青春のアルカディア」を映画館でみたのは中学生の頃だったような気がします。 他のみなさまみたいなりっぱなコメントは出来ませんが、ハーロック大ファンの1人としてコメント(思い出話)をさせていただきます。 当時の私はけっこう引っ込み思案で、(今もですが)街中にある映画館に行くということは、貧乏な私には一大イベントでした。 「1000年女王」の次に見たのが「わが青春の〜」だったような・・・(逆だったらすみません。なにせ昔のことで記憶が・・・。) 朝1番の上映に間に合うように、そしていい席で映画が見れるように、上映時間1時間前から映画館の前で待っていたこと。 大画面で愛しのハーロックに会えることは、私にとっては至福のひとときでした。 (それ以外の映画でも上映1時間前には映画館前にいたんですけどね。) 朝から映画を見るからには、2回は見ないと・・・と2回見ました。 映画を見に行く前からアニメ雑誌などである程度のストーリーはお勉強していたし、パンフレットも見る前にしっかりと買ったので マーヤの存在にちょこっとショックでしたが、ミーメと恋人関係・・・というよりはマシかも・・・と思い、マーヤになりたいと思いつつ映画を見ました。 (きれいなものが好きだったので、マーヤだったら恋人でも許せるかな?って思ったんですね。) 今、もう一度大人の目で「わが青春の〜」を見ると、きっと、ここが矛盾してる、あそこが変。 という意見がいっぱいかもしれませんが、当時は中学生、純粋な子供心で見ていたので、迫力に感動し、ハーロックのかっこ良さに惚れ惚れとし、感涙し、2回見ても苦にならない映画でした。 あの頃は真剣に「アルカディア号」の乗り組員になりたい!と思ったものです。 ハーロックと一緒に「自由な旗」のもと「自由」に生きていけたら・・・と幼心に思ったものでした。 (よっぽど、日々の生活に嫌気がさしてたんですね〜ってまだ中学生だって。) 中学のときの友人が言った台詞を今でも思い出します。 友人は「999」のメーテルの大ファンで、ハーロックなんて・・・って感じだったけど、その友人が「わが青春のアルカディア」の主題歌だけは褒めてくれたんです。 「何で?」と聞いたところ歌詞の途中の部分の 「おれがただひとつ めざすものは 最後に笑って 死ねる人生だけ」 この歌詞はいい歌詞だ。自分も笑って死ねる人生にしたい・・・という返事が。 (重ね重ね、当時の私たちは中学生でした。) 日々、なにも考えず、のほほんと生きてきた私には衝撃の一言でした。 ハーロックの生き様を改めて実感し、惚れ直しました。 今、考えると中学生から人生を語らなくても・・・って感じですが。(笑) そのおかげで、今でも、自分の人生は最後は笑って死ねる人生でありたいと思っています。 なんか、ちっとも映画の話、してないかも。(映画に関する話ばかりで) これは映画じゃないけど映画の初代ハーロックは石原裕次郎さんだったのに、ドラマ編(カセット)では井上さんが初代もふきかえていて、ちょっぴり残念に思ったのを覚えてます。 でも、ハーロックは井上さんじゃなきゃ嫌かも。(だから、映画の話になってないって。) 映画を見終わったあと、アニメーションフィルムコミックも全4巻買い揃えました。 (すぐじゃないですよ。1冊の値段が当時の私にはとても高かったので、何ヶ月かかけて買い揃えました。) ロマンアルバムの画集はとても高くて買えませんでしたけど。 (今、古本屋で買おうとするともっと高値でとても手がだせない。) 私にとって、ハーロックは人生の師匠なのかもしれません。 彼の生き様に惚れ、(井上さんの声に惚れ)人であるために忘れちゃいけないものを教わったような映画でした。 (あくまでも、私にとって、ですが。) 今こそ関連グッズは持っていませんが、(持ってるといったら、携帯ストラップぐらいかな?)この映画を見終わったあと、映画館で関連グッズも購入しました。 下敷きとか・・・・下敷きしか思い出せませんが、いろいろ買ったような気がします。 (あっ、今はキーホルダーも持ってました。) なんか、文脈に脈略がありませんがハーロックラブラブな私にはとってもとっても幸せな映画でした。 また、思い出を思い出したら投稿したいです。 投稿日 : 2001.02.24.sat |
花様−2 |
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ちから様 |
子供のころ、映画館で見て『なんか暗いなぁ・・・・』なんて思っていました。 それから十数年たって、突然見たくなり地元の新星堂に取り寄せをお願いしました。 一週間ほどたってからビデオが届き、家にダッシュ! 見ました・・・・・・涙出てきました。 大人にならないとわからないこともあるんだなぁ〜 って感じました。 そして今でもハーロックの考えや生き方に 共感、憧れを抱いた自分にも感動しました。 これはこれでいいと思いますよ。DVDは出てるのかな? 投稿日 : 2001.08.01.wed |
朋 様 |
この夏「大松本零士展」を見に行き、いや「零士展」にハーロックに会いに行き、約20年振りに見事にハーロック熱が復活! ニーベルングや999の新連載に今ごろ気が付き、いそいでGET! ニーベルングでのかわいい二人に、探し物を見つけて貰いました。 だってねぇ、「夢は人がそれを見捨てない限り、消えはしない」なんて感覚を正直言って忘れてた。 そしたらもう、なんだかどんどん懐かしくなってネットの通販でビデオを買っちゃった、「わが青春のアルカディア」 そしたらまた新発見がありました。 当時高校生の私には、”若いハーロック”ってのがピンと来てなかったんですよね。 でも今見ると確かに”若い”それもハーロックが一番。若いというか、青いというか…。 マーヤはどう見たって年上の彼女だし、エメラルダスはやんちゃな弟達を持った男勝りな姉貴、トチローはハーロックにとってはやっぱり兄貴分と見えるし。 ハーロックは、マーヤやトチローを失う事で、逆に二人を己の胸の中に生かす事になり、あのキャプテンハーロックになって行ったんですね。 全体としては、起こった出来事を追うのに忙しくて、味わいが足りなかったっていう印象ですね。 情緒不足?心理描写不足かな? 130分の枠に押し込めるために、必要なセリフまでカットされちゃったっていうか。 私としてはせわしなく、やや物足りない感じですね。 松本ワールド初心者には、難解至極で理解不可能だと思うケド、それはこの際いいのか…? 松本ワールドはいろんな事が”象徴”とされるけど、それは”思い込み”と背中合わせだと思う。 ハーロック2世と大山敏郎のシーンは好きですね。さわやかでテンポがあって。 ハーロックとマーヤの、お互いに互いの愛情を感じ合っていく過程とか、二人の幸せなエピソードも少しは見たかったな。 マーヤの言葉には私もずいぶん支えられました。 「人は、自分がこうありたいと願い、行動したように変わって行く。行動することが全てなのだと…」ってこれ、映画の中には無いんですよね。小説版かシナリオか…。 この気持ちだけはずーっと持っていた気がします。 映画を見て少したってからの日記に、アルカディアからの旅立ちを誓う気持ちが残されてました。 彼らのことばかり考えているんじゃなく、自分も彼らのように、自分の人生をもっと必死に生きようというようなモノなんだけど…あぁケナゲ! そして時は流れ、今こうしてハーロックと再会しているのは、私の運命でしょう。 遠く時の輪の接する所がめぐって来たのかな。 ところで、大人になってワインやバーボンを好きになったのは彼らのせいではないが、冷酒では「美少年」が贔屓になったのは間違いなくこの映画のせいである事を申し添えたい。 ではまた。気持ちの整理に書かせてもらいたいと思います。よろしく。 投稿日 : 2001.11.12.mon |
annon 様 |
高3くらいのとき友人の家でビデオをみました。 戦場まんがシリーズ「スタンレーの魔女」「わが青春のアルカディア」が映像化されているのが嬉しくてそこばかり見てました。 (OVAが出るかなり前)それ以外のところは食傷気味で素直に感動できませんでした。 イルミダスの存在、世界観共に唐突で…SSX観てませんうる星やつら観てましたごめんなさい。 観てたとき裕次郎の出演料5分間で1千万円と聞きましたがほんとですか? 投稿日 : 2002.03.05.tue |
清久真理 様 |
「わが青春のアルカディア」を劇場で見たのは小学生の低学年の時でした。 ハーロックってカッコイイし、スゴイ!こんな人は他にはいないだろうなと思い、素直に感動したことを覚えています。 あれから幾年月を経て改めて「わが青春のアルカディア」を見た時、昔のように諸手を挙げて感動するということはできませんでした。(純粋ではなくなったせいかもしれませんが。) 原因の一つは、ストーリィのまとまりの無さだと思います。 製作者の意見が分かれたりのドタバタが直前まであったそうですが、それがそのまま映画に反映されてしまったように感じられます。 当時「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」の青春時代を描いた作品として、内外から多大な期待が集められていたことでしょうが、それに答えるためにたくさんの意見が出すぎて収拾がつかなくなったと考えられます。 もう少し的を絞って、シンプルな映画作りを心がけていただけたらもっと良い作品になっていたと思います。 また、悲劇的要素が強すぎるわりに、心理描写がうまく表現されておらず、マーヤなどの登場人物に共感できないまま終幕を迎えてしまい、それがストーリィをわかりにくくしていると感じました。 なぜマーヤはハーロックとの愛よりも、地球を愛することを選んだのか、死をも恐れぬほどに彼女を駆り立てているものは何なのか?結局わからずじまいでした。 マーヤの死を描くことによって、ハーロックのその類まれなる強さ、優しさの源にくるものを表したかったのでしょうが、もう少し心温まるようなエピソードがあれば良かったのではないでしょうか。 ところで、ハーロックはトカーガへ一体何をしに行ったのでしょうか? 結局は反乱を起こしただけで、誰も助けることはできませんでしたよね。 よくよく考えてみたのですが、この一見無駄で無謀なような行動は映画「銀河鉄道999」のハーロックの印象的なセリフ「男なら負けるとわかっていても、戦わなければならない時がある。」に象徴される行動だったのだと思いました。 ひょっとしたらハーロックは、トカーガ星はもう手遅れだと感じていたのではないでしょうか。 それでもゾルとの友情のため、人間としての尊厳を守るために一縷の望みをかけてトカーが星へ向かったのではないでしょうか。 ハーロックは寡黙で弁解するということは決して無いので誤解されやすい傾向にあると思います。 ハーロックの青春は、本当に厳しくつらいものだったように感じられました。 けれどもどんな逆境にあっても、自分を見失わず希望を持ち続け、力強く宇宙へ旅立っていく姿には心を打たれました。 無二の親友に託されたアルカディア号に乗り、地球では得られなかった理想郷を探し求める旅、その旅の過程こそがハーロックのアルカディアなのだと思います。 いろいろと批評しましたが、この映画大好きなんです! 投稿日 : 2002.08.14.wed |
外道丸 様 |
投稿日 : 2002.11.17.sun |
しょうた 様 |
拝啓、この度初投稿させて、頂きます。 さて、この作品ですが初上映時に映画館で見ましたが、記憶に残るのは、今は亡き、裕次郎の声、そして画面が暗い作品だな。と感じました。 その後ビデオ、cs放送にて、再度見ての感想ですが、ストーリーは、やや中途半端なイメージが残りました。 正直申しまして、ハーロックに関しては、999、宇宙海賊でのイメージが在りこの作品では、時間での制約もあるで、描き切れない面は在るのかも知れせんが、今ひとつ馴染めませんでした。 しかしながら、登場人物のえがかれ方は見事でした。 投稿日 : 2003.10.30.thu |
AKI 様 |
高校1年生のとき本作品を劇場にて観ました。 キライなアニメではなくトラウマになってるのです、今でも。 DVD化は望んでいますが、いい音源を集めていただきたい。 公開後に日本コロムビアから出たドラマ編LPではクリアなオリジナルの声(裕次郎除く)、再編BGM(ステレオ)そしてブツ切り効果音(低域が弱い)でリミックスされてきれいに響いていましたけど・・・。 じつは劇場での鑑賞後、つづけて別の劇場で「コブラ」も観まして・・・。 投稿日 : 2003.12.29.mon |
雨天 様 |
SSXで嫌気がさして、その後20年近くアニメというメディアとは縁が切れ、ハーロックのことも薄情に、きれいさっぱり忘れ去っていたのですが。 なぜかふいに懐かしくなり、検索してみたら、なんとDVDが発売されていた。 手元に届いたその日、包みを開けるのをためらいました。 で、DVD初見。いきなり「悲喜劇」です(笑)。 うんざりして、DVDを放り出した初日でした。 表面的なディテールや、ストーリーについては、突っ込みどころ満載の作品ですが、通奏低音のように流れているテーマ、これに感動しました。
投稿日 : 2004.09.20.mon |
mura 様 |
「わが青春のアルカディア」は私の生まれる7年前の作品です。 さてこれから感想です。
投稿日 : 2004.10.22.fri |
コメントを投稿して頂いた皆様、どうもありがとうございました!
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