密さんから、「思い出と随想」(「マイフェアロングヘアレディ」から改称)に メール投稿をいただきました。 辛かった経験の告白です。しかも、大切にしていた髪を切り、染めてしまったなんて。 自傷行為というとリストカットが連想されますが、密さんの場合は、 髪を傷つけるという自傷行為を行ってしまったんだと思います。 ただ、それだけ辛い経験をしても負けずにちゃんと大学を卒業したのは立派です。 自分を褒めていいと思います。 > 「断ったら、卒業できなくなるかもしれないよ。」 これはパワーハラスメントです。こういう誘い方は問題です。 文脈から、問題の教授は、懲戒解雇ではないものの、 退職することを大学側から要求されたということでしょうか。 その教授は職を失ったわけですから、大学側としては非常に厳しい対応をし、 その教授も十分すぎるほどの罰を受けたと思います。 結果(教授が大学にいられなくなった)をみると、大半の先生達は、 ストーカー行為をした教授に批判的で、密さんの味方をしてくれたということではないでしょうか? ネガティブな面(密さんに批判的な先生がいた)だけを見ず、 影で味方をしてくれた先生が多いということにも目を向けると、気が楽になるのではないでしょうか? ロングヘアマガジンを見て、涙を流されたとのこと。 ぼくがやっているささやかなサイトでこんなに勇気付けられる人がいたなんて、とても嬉しいです。[2006/09/12 08:53:32]
拝読しました。 同じく、大学に在籍する者として、とても憤りを感じました。 大学はデートクラブではありません。その教官は学生を何だと思っているのでしょう。 こういうハラスメント(パワーハラスメントというより、セクハラだと思います)は、 女性が勉強や研究活動をする上での障害以外の何者でもない、絶対に、あっては ならないことです。 それに、被害者である密様が辛い思いをなさらなくてはならないなんて、 こんな理不尽なことはありません。 大変辛い思いをされたこと、心からお察しします。 私はいち学生(院生)に過ぎませんし、そういう悪質な教官に対して何かをすると いうことは出来ません。 でも、周囲にいる女子学生が嫌な思いをしていないか、気を配っていたい。もし、万一 そういうことがあったら、同性として少しでも力になれるようでありたいと思いました。[2006/09/14 15:20:10]
☆阿修*羅さん 密さんは、問題の全体をセクハラとして捉えておられますし、そう書いておられますので、 ぼくはさらに重ねて全体を「セクハラ」と書くことはしませんでした。 阿修*羅さんが「パワーハラスメントというより、セクハラだと思います」と言われるのは、 > 「断ったら、卒業できなくなるかもしれないよ。」 > これはパワーハラスメントです。 の部分でしょうか?これについては確かに、対価型セクハラの面もあります。 ただ、教授(ボス)の権力をちらつかせて言うことを聞くように迫るのは、 典型的なパワーハラスメントでもあります。 例えば教授が男子学生に何か理不尽な要求をし、男子学生が渋っているのに対し、 「断ったら、卒業できなくなるかもしれないよ。」 と言えば、これはセクハラではなくパワハラですよね? 密さんが言われた上の台詞は、セクハラでもありパワハラでもあるわけですから、 「パワーハラスメント」とだけ言い切ってしまったのはぼくの間違いでした。 ご指摘ありがとうございました。[2006/09/14 23:26:18]
僕が十数年前に卒業した、某大学の僕の場合は化学科だったのですが、特に理科系の学部だと 女子の絶対数が少なくこう言う事が横行してしまうのでしょうか? 僕の学科での某助教授にも 噂があり、セクハラやパワハラまがいの言葉を掛けられた事があるという話を聞いた事がありま す。直接裏を取ってないので立件には至りませんでしたが。[2006/09/18 23:42:30]
心理学系大学院にいると、臨床系にこういったトラブルのフォローを担っている人も 居まして、そういった先生に話しを聞くこともあります。 それによりますと、女子学生に対するパワハラ紛いのセクハラ、残念ながら少なくは ないようですね。 当然ながら、まともで、特にセクハラについては神経質な程に気を遣っている教職員 が大半なのですが。そうでない人も一部に居るのは確かなようで。 大学という学び・研究の場でそんなことを考えなくてはいけないのは寂しいことです が、今はどこに居ても、自分を守るという意識が過剰な程に必要な時代なのかも知れ ません。 密さんの心の痛み、すぐには無理と思いますけれど、いつか癒えますように。[2006/09/19 13:34:36]
被害者をターゲットとした噂が二次被害を及ぼします。 また、たかのつめさんが挙げておられる、加害者であるとする噂についても、 そもそも根拠がなく、冤罪である可能性もあります。 孤立している人へのいじめや、気に食わない人を追い落とすために意図的に噂が流される こともあります。そういう意味では、たかのつめさんが、 事実であるかどうか確認できなかったということで、特に行動を起こさなかったのは正しい対応だと思います。[2006/10/04 22:21:22]
*wind様* 以前のメールでもあった通りwindさんの 「ネガティブな面(密さんに批判的な先生がいた)だけを見ず、影で味方をしてくれ た先生が多いということにも目を向けると、気が楽になるのではないでしょうか?」 この言葉には、はやりとても勇気づけられました。 関係者の先生方とは、なるべく会話や対面を避けるように卒業してしまったので、 今にしてみれば、それぞれどんな思いをされていたのかを確かめず、 疑心暗鬼になっている部分が多かったのは事実だと思います。 結果的に、私はこの「ロングヘアマガジン」に出会うきっかけとなった出来事です。 そしてこのように、私の過去を共有して下さる皆様と出会えた事に今とても感謝しています。 *阿修*羅様* 初めまして、メッセージありがとうございます。 同じ女性からのメッセージという事で、とても嬉しく、何度も何度も読ませて頂きました。 「大学はデートクラブではありません。」というメッセージには、強く共感させられました。 同時に怒りとも侘びしさとも区別のつかない私の心の叫びを、代弁して下さったような気持ちです。 「もし、万一そういうことがあったら、同性として少しでも力になれるようでありたいと思いました。」 心強い言葉です。 こういった相談をする時、はやり女性に相談したい、というのが私の本音です。 阿修*羅様のような自分をしっかりと確立されている友人が、あの時私の側にいたなら きっと私の大きな支えになってくれていたと思います。 因みにセクハラとパワハラについてですが、 私は「セクハラかパワハラか」という事は全く頭に置かず、 ただとても理不尽な事で悩んでいるという事で 一連の出来事を相談したところ、大学側は「セクハラ問題」として取り上げたようです。 なので、私は今回の件がどちらに当たるのかは、恥ずかしい話ですが判断がつきません。 ただひとつ言える事は、今回の事は私が女でなかったなら起きなかったのでは?とい う事です。 私信に当たる事なので大まかにしか書けませんが、この教授からの手紙や会話は私の容姿や 体つき・交際関係についてなどに触れており、私が女性として不快に感じる事があったのは事実です。 勿論、私の黒髪についてもです。 しかし様々な出来事が絡んでいた事でしたから、wind様が「パワハラ」と受けとられた事も 阿修*羅様が「セクハラ」と受けられた事も、どちらも当てはまるように感じました。 自分の事ながら、ずっと蓋をしていた問題でしたので、 このように客観的に出来事を見る機会を与えて下さり、お二人に感謝しております。 *たかのつめ様* 「女子の絶対数が少なくこう言う事が横行してしまうのでしょうか?」とありましたが、 はっきりとは言い切れませんが、これも一つの要因になっているかもしれません。 事実、私の研究室は女性が私以外にひとりもいませんでした。 同じ研究室に女性がいたら、もしかしたらその現場を見て、もっと早く「相談する」 という行動に移せていたのかもしれません。 少し脱線してしまうかもしれませんが、学生時代こんな事がありました。 私の男友達に、女性に対して卑猥な冗談をいつも投げかける友人がいて、 あまりに酷かったので、一度私が怒ってしまった事がありました。 冷静になって話をし、私が「どうしてそんなに性的な事ばかり話すの?」と聞くと 彼は自分では無意識だったと言って、謝りました。 彼の専攻は石彫科で女生徒がほんのわずかしか居ず、二十歳そこそこの男子生徒ばかりの アトリエだとついついそんな話題になってしまうと。 これはちょっと今回の事とずれてしまう内容かもしれませんが、 はやり大勢の男性の中に、ぽつんと置かれた時の心細さというのは 少なからず女性にはあるのかもしれない、と感じた事と、 男性ばかりだと気が付かない点もあるのかもしれないという事で書かせて頂きました。 たかのつめ様の行動とwind様の噂への対応については、私も同感です。 確認の出来ない噂について、行動を起こすべきではないと私も痛感しました。 噂というものの真偽について、この出来事があるまで深く考えた事はなかった私ですが、 自分の噂を立てられた事で初めてその重大さに気づかされたように思います。 私の以外の専攻クラスで、「女子生徒の方が誘ったのではないか?」と言った 根拠のない話が広まっていたのを聞いた時は、胸が張り裂けるような思いでした。 学生もですが、教える立場の先生方も、はやり生活の基本は人間づきあいですので、 (社会に出ても勿論の事ですが)特に封鎖的な大学ではもっと「健康的で気持ちの良 い人間関係」を目指す気持ちがひとりひとりの心に大切だと思いました。 *澪様* 温かいお言葉、本当に嬉しく思います。 心理学系大学院にいらっしゃるんですね。 私も今回の事で、カウンセラーの先生に大変お世話になりました。 こんなにも他人の人生と深く関わった事がなかったので、私はとても戸惑いました。 そんな戸惑いや、言いようのない不安を支えて下さったカウンセラーの先生とは 今もお手紙のやり取りをさせて頂いています。 澪様のおっしゃる通り 「今はどこに居ても、自分を守るという意識が過剰な程に必要な時代。」 だと、つくづく痛感させられました。 お互い後遺症の残るトラブルを起こさないよう、風通しの良い人間関係を築いていこうと強く感じます。 大学院の勉強頑張って下さいね。 どうか心に寂しい迷いを持っている人たちを、導いて行って下さい。[2006/10/06 20:33:38]