記事タイトル:宮子姫伝説 |
「ロングヘア文学」のコーナーにある「髪長姫」のお話、 私も最近ふと、 そんな話があったなー。たしか挿絵が平安朝風だったけど・・・ と気になって、ネットで検索をかけてみたら、 髪長姫は藤原宮子(?〜754、聖武天皇の母) だったんですね。 平安ではない! というより、ビッグネームで驚きました。 髪長姫を見出したのは藤原不比等(659〜720)で、 結婚したというか、養女にしたとか。 伝承にすぎなくて、正史にはないそうですが、 「宮子姫」で検索をかけると、詳しいサイトにあたります。ぜひ。 でも、この当時の女子の髪型って、・・・ 里中満智子がまんがでヴィジュアル化していたりしますが、 制度的には、 682年に「男女悉く髪結げよ」(結髪令)、 686年に「婦女は垂髪于背(すべしもとどり)すること猶故の如くせよ」(結髪令の解除)、 701年の大宝律令では「礼服宝髻」だから、正装では髪をあげたみたいで、 705年には、「天下の婦女をして、 神部、斎宮の宮人、老嫗とに非らぬよりは、皆、髪を髻しむ」 だから、神事にかかわる人と老人以外は結髪、ということでしょうか。 (このあたりに、巫女さんは古いしきたりを守っている、 みたいなものがうかがえます) ・・・宮子姫は海女だったからあまり関係ないかも。 ところで、 「平安の姫君」のコーナーで 「橋田ドラマで東山紀之が光源氏を演じた『源氏物語』」 の「葵の上」が「竹下景子」だった という書き込みを拝見しましたが、 数年前、吉永小百合が紫式部を演じた映画、 『千年の恋』では、竹下景子はたしか 六条御息所でした。 ミスキャストな気がしました・・・。 (話題が古くてすみません。最近掲示板に参加したもので・・・)[2004/05/08 11:27:02]
情報ありがとうございます。 >「宮子姫」で検索をかけると、詳しいサイトにあたります。 ということでしたので調べてみました。 1 宮子姫物語 和歌山県御坊市のページ。宮子姫の物語が挿絵入りで紹介されています。 2 「宮子姫髪長譚」 ちゃーさんのサイト。宮子姫伝説の詳しい紹介があります。 3 藤原宮子 水垣さんのページ。正史による系譜 4 宮子姫時代行列 御坊市観光協会のページ。 髪長姫のお話は、単なる昔話・伝説かと思っていたら、実話だったんですね。 「昔昔、あるところに」ではなく、藤原不比等・文武天皇・聖武天皇という 歴史上の重要人物が実名で登場しているんですから。また、 この伝説を伝える道成寺は文武天皇の勅願で建てられたものなので、 さらに信憑性が高まります。 身分の低い美しい娘が素晴らしく長い黒髪を目印に高貴な人物に探し出されて 貴族の養女に迎えられ、さらには天皇の妃となり、天皇の母となる、 というのは、シンデレラ物語に匹敵するのではないでしょうか? p.s. イロコさんの書き込みはとても興味深いものばかりなので、整理の都合上、 話題ごとに別々の書き込みにしていただくと助かります。
[2004/05/15 08:55:41]