記事タイトル:シャンプー・リンス・トリートメント・コンディショナーの役割と違い |
シャンプーにはいろいろ種類があるようですし、リンス・トリートメント・ コンディショナーの違いが分からなかったので、調べてみました。[2004/03/06 23:34:03]
シャンプーを歴史的に見ると、石鹸シャンプーがあり、次に石油系中性シャンプーが登場し、 その後高級アルコール系シャンプー・アミノ酸シャンプーが開発されたということです。 <石油系中性シャンプー> 「石油をベースとするこの洗剤は、汚れを落とす働きには優れていますが、 髪に必要な油性成分まで除去してしまいます。つまり、髪がパサついて しまいます。また、この種の洗剤は皮膚にも刺激を与えます。」 「シャンプーと石鹸の違い」(「化学の質問ありまへんか?」;化学専門家によるサイトです) <高級アルコール系シャンプー> 「石鹸系や石油系の欠点を補う研究が進められて誕生した洗剤」ということです。 (「化学の質問ありまへんか?」) 高級アルコールの原料としては椰子の実などが使われるそうです。なお、 「高級」の意味は、炭素の数が多いことを意味する科学用語で、 世間的な意味での「高級」とは無関係です。 <アミノ酸シャンプー> 髪の成分であるアミノ酸を配合したシャンプーということです。化学的立場 から紹介したページは見つけられませんでした(どなたかご存じないですか?) が、現在、いろいろ研究・開発がされているようです。 なお、シャンプーは洗浄剤だけだと髪がぱさぱさになるので、現在市販のシャンプーには コンディショニング成分が配合されているそうです。 (「ヘアケアの科学」(花王生活科学研究所編; 裳華房)[2004/03/06 23:41:38]
リンスの役割は、髪の表面に保護膜を作って髪を守ることだということです。 <リンス(石鹸シャンプー用)> 石鹸で髪を洗うのが主流だった時代、石鹸で髪を洗うことによって髪が ごわごわしたり、髪の毛の艶がなくなったりしたことへの対策として、 弱酸性の物質として酢やクエン酸がリンスとして使われ始めました。 <リンス(石油系中性シャンプー用)> (石油系中性シャンプーの)「これらの欠点を補うために、リンス剤が 誕生しました」(「化学の質問ありまへんか?」) 「リンスは、髪の毛表面のキューティクルの上に保護膜を作り、 髪を守る働きをします。」 「リンスは陽イオン界面活性剤が主成分で、髪の毛の静電気を逃がし、 髪の毛の摩擦を少なくするため髪の毛のくしどおりがよくなり、 なめらかになります。」 出典:リンスとコンディショナー、トリートメントの違いは?(花王)[2004/03/06 23:44:57]
リンスとコンディショナー、トリートメントの違いは?(花王)によると、 「トリートメントは、傷んだ髪の失われた成分を補給して、髪をリフレッシュ するのです。」 「花王の定義では、リンスとコンディショナーは同じもの。ともに シャンプーの後、髪の表面に皮膜をつくり、すべりをよくするものです。 トリートメントは、髪の表面から浸透し、髪の状態を内側から整えるものと 位置づけています。ただこれらについては、メーカー間で明確な取り決めが あるわけではありません。最近ではリンスにも浸透効果があるなど、 境界がとてもあいまいになっています。例外もありますが、一般的には、 リンス・コンディショナー、トリートメントの順に効果が高くなっています。」 ライオンのサイトも調べてみましたが、同様の定義です。 なお、リンスには髪に保護膜を作るという効果がありますから、 トリートメントを使う場合は、トリートメントの前にリンスをしてしまうと トリートメント効果がなくなります。また、リンスの保護膜が頭皮にできて しまうと頭皮が皮膚呼吸をできなくなりますので、リンスは髪にだけ付ける ようにしないといけないようです。
[2004/03/06 23:48:30]