櫛・ブラシ・ブラッシング

1999/12/28 ロングヘアのブラッシング法  マスミ

ブラッシングは先から2、3度にわけ…と、もののヘアケアの本にはありますが、私くらいの長さ(大体おしりくらい)になると、5、6度にわけます。と、いうか、実は実は、あまり、いえ、全然ブラッシングはしません。なぜなら、何と髪に良くない行為だからです。ではどうしているのかというと、主に手グシです(指をクシがわりにとかす)。あるいは、椿油をしませたツゲぐしで、そうっと、そうっと、とかします。これ自体、かなり自己満足的な行為です。ここまで長くなると、どんな刺激でも枝毛の原因になりかねませんから。

何年も前には、「ロングヘアのツヤはブラッシングで生み出そう」なんてムーブメントがありました。でも、間違って根元からやるようなブラッシングは、キューティクルをボロボロにします。今でも書かれている「イノシシ毛のブラシ」も、美しいロングヘアのため(長い目で見て)には多分あまり良くないです。一時的なツヤが出ても、結局強い摩擦を与えますから。何と、一番髪にいいのは、「何にもしない」ことなんですよ。

以上言っていることは、あくまで「超ロング」である人か、「超ロングを目指す」人向けの話です。超ロングの美は、ある意味あえて禁欲的に作った方がいいのだと思います。例えて言うなら、シャギーやレイヤー、茶髪が「ムニエル」(魚の切り身に、味つけをして小麦粉をはたき、バター焼きにする)だとするならば、ストレート超ロングは「おさしみ」です。素材勝負なので、余計な手をかけるとかえって悪くなるのです。変なたとえですみません……


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