ロングヘアアートに「天の海へ」掲載していただきました。 |
ロングヘアアート「詩・和歌」に今様連作「天の海へ」を掲載していただきました。 今回は空を泳ぎたいと願って人間にしてもらったものの、叶わず呆然とする人魚が 主人公です。海の中ではゆったりと身を包んでいた身の丈を越える髪も、 陸に立ち尽くす彼女の体には重く纏わりつきます。 前作「銀河」はロングヘアの無限の広がりと自由を表現してみましたが、 今回のテーマは「拘束」です。 この作品のヒントになったのは一足のミュールです。 かかとが透明なプラスチックで甲がうろこのようなスパンコール。 三歩歩いて転びそうな所さえロマンを感じて思わず買ってしまいました。 ヒール靴に慣れていないのでまだ履いていませんが、いつか髪を解き放ち、 この靴を履いて歩きたいです。[2005/05/10 10:12:10]
人魚姫とその姉たちはみんな長い髪をしているのを思い出しました。 人魚姫は悲しい童話ですが、自己犠牲を描く物語でもありますね。 ただ、風詠さんの「天の海へ」は、自分の思いと人の世の習いとの間で 方向を見失っている女性の思いを表現しようとしているようにも感じます。 人魚姫の足が痛むのは鰭と足とを交換した代償です。 でも「天の海へ」での「一歩一歩と踏み出」す足は、 勇気を奮って踏み出そうとするたびに傷つく心を象徴しているようでもあります。 そしてその痛みを感じながら立ちつくす姫の姿を 「身の丈に余る 髪纏い/途方にくれる 人魚媛」と描写しているように感じます。[2005/05/21 22:31:03]
感想ありがとう存じます。 私自身が社会のはみだしものなせいか、人魚、天人、神子など人であって人でない ような存在に強く惹かれます。この歌の主人公もそんな存在です。 (アンデルセンの人魚姫ではありません。だから人魚媛なのです)[2005/05/26 16:24:39]
アンデルセンの人魚姫だと思ってました。 でも確かにアンデルセンの人魚姫とすると少し違う部分もありますね。
[2005/05/26 23:23:13]