読んでくださって本当にありがとうございます。下手な文章ですみません。私は、今までフィクションを書いたことがありませんでしたが、やってみると結構楽しいことに気づいてしまいました。
この物語には、ロングヘア小説として幾つか納得のいかない点があったと思います。それらに対して、説明をさせてください。
→ 断髪を肯定してはいません。歩を含むスタディメイト達は、髪を切られそうになったリカを助けようとします。貞子先輩の髪を切った父親の行為にしても、「ひどい」と誰かが非難しています。
静香は嫌がりもせず自分の髪を切っていますが、断髪そのもののシーンはありませんし、特別賛美していません。
→ ロングヘア好きな男性に愛されるのは、ロングヘア女性にとって理想的かもしれません。でも、「好きなのは、君の髪で、君自身じゃないんだ」という男性が彼氏や夫だったら困ります。もし、ロングヘアが、好きになるきっかけだとしても、髪を切った後も、同じように愛されたいじゃありませんか。武は、さやかが学校を退学になるかもしれないと思った時、リカのロングヘアのことは忘れ、さやかのことを心配しました。結局、彼はロングヘアよりもさやかが好きだと気づいてくれたのです。
→ 現実にも、ロングヘアに肯定する人がいれば、否定する人もいます。
このストーリーは、前半は断髪しようとする者と、それを防ごうとする者の「対立」の物語でしたが、後半は、「共存」に目を向けた話です。よって、一応ロングヘア否定派がいないと、物語が始まりません。
主人公の歩も、はじめはロングヘアに憧れはするものの、自分が髪を伸ばすことには抵抗を感じていましたが、リカを見ているうちに、その抵抗を剥いでゆきます。
自分の好きなものが何かわからない、自分がどうしたいのかさえわからない歩という女の子が、リカとロングヘアをとおして、好きなものを素直に受け入れる女の子になる……、というストーリーを書いたつもりです