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・イタリア(ローマ、フィレンツェ、ベニス、ミラノ)編

2000年8月19日 ローマへ
 昨年と同様、前日に成田入り。今年はホテル日航成田に前泊。8月19日12:00発JL419便で出発。
 昨年、パスポートを落としかけるといった失敗を生かして、父親、今年は首からぶら下げる形のパスポート袋を購入。万全の態勢で臨んでます。が、チェックインや出国審査の際、パスポートの出し入れに苦労しております。
 今年は、日航なので機内でのやり取りも日本語で可能なため、僕は気を使わずにいられます。おかげで、MilanoはMalpensa空港までの約13時間をぐっすり寝ていけました。目が覚めると飛行機はもう着陸態勢。初のラテン国家へは、Milano Malpensa International Airportから入ることになりました。さすがイタリアだけのことはあり、Malpensa空港は壁に絵が描いてあったり、原色がふんだんに使われたきれいな空港です。
 Malpensa空港にて入国審査。ちょっとは勉強したものの、イタリア語はほとんど話せません。少し緊張しながら審査を受けるも、パスポートをちょっと開いたぐらいで入国O.K.。拍子抜けしたところへ、「気をつけて」と日本語で挨拶されて、そのままローマ行きのアリタリア航空へ乗り継ぎ。
 アリタリア航空で約2時間。RomaはFiumicino空港に到着。時間はすでに20:00過ぎ。夜の空港からバスに乗り、イタリア最初のホテルである、Parco Tirrenoへ向かいます。ホテルに着いたのは9:30過ぎ。
 ホテルに入ってから夕食をとろうとしたものの、レストランは閉まっているしホテル内で手に入るものはビールくらい。仕方がないのでビールと飛行機の中で出た機内食のパンを食べて、今日のところは”お休みなさ〜い”。
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2000年8月20日 ローマ市内観光

凱旋門

コロッシアム
 朝6時起床。昨夜遅く着いて疲れているかと思いきや、うちの父親も朝早く起床。”昨日の夜から何も食べていないのでお腹が空いた”という父親を連れて朝のお散歩に。
 ホテル近くのBar(コーヒーや軽食、お酒などが飲めるお店)でエスプレッソとサンドイッチを食べる。いっしょに行った父親は"俺もコーヒー"とのことだったので、エスプレッソを頼んであげたのだが、"量が少ないね"などと言いながら一口飲むなり"もういらない"とのたまいます。エスプレッソはちょっと強すぎたかも。これ以降、イタリアで父親の飲むコーヒーはカップチーノになりました。
 ホテルに戻って朝食を食べ(よく食べること)バスに乗り込んで、ローマ市内観光に出発です。
 最初に向かったのはお決まりのコロッシアム、円形闘技場です。コロッシアムの中に入って見学も出来ますが、このツアーでは予定されておらず石柱の間から中をのぞくだけになりました。ちなみに、”横浜アリーナ”とか言いますが、元々アリーナとはこうした闘技場の戦いが行われる場所のことで、流れ出る血を処理するため砂(アリーナ)が敷いてあったためそう呼ぶようになったとか。
 コロッシアムの近くには、凱旋門があります。凱旋門といえばパリが有名ですが、かのパリの凱旋門は、ナポレオンがこの凱旋門を元にして建造したとか。大きさはパリの方が
立派ですが、由緒正しさはこちらの方が上です(当然)。
 コロッシアムを背にして振り返ると、フォロロマーノがあります。フォロロマーノは古代ローマでも特に初期の頃(帝国になる前)の都市跡です。
 小高い丘に石造りの建物跡があります。中に入って見学すると当然ラテン語で書かれた石碑があったりして、古代ローマの役所などの跡だと分かります(観光案内にそう書いてあるのであって、ラテン語が読めるわけではありません)。
 フォロロマーノから出て周囲を散策しましたが、ここでふと気がつくとけっこう暑い。道端の屋台でペットボトル入りの水を買って、飲みながら歩いて行きます。ガイドさんが言うには、今日の気温は40度とのこと。地中海性気候で空気が乾燥しているために、そんなに

フォロロマーノ
ひどく暑さを感じるわけではないですが、気をつけないと脱水になってしまいます。
 ひと通り見学して、再びバスに乗りサンピエトロ寺院へ向かいます。

サンピエトロ寺院

ピエタ像
 バスで15分も走るとサンピエトロ寺院に到着。
 ご存知のように、サンピエトロ寺院はローマ市内の世界で最も小さい独立国家であるバチカン市国にありますが、入国に際してパスポートのチェックなどはありません(笑)。
 寺院の前の広場は、すでに大勢の人がいます。20世紀最後の年としてヨハネパウロ2世の説教があるとのことで、その準備も進んでいました。
 サンピエトロ寺院の正面入り口には25年に一度開かれる(ここら辺は正確ではありませんが)扉があり、通常漆喰で固められているそうですが、今年は開けられる年だそうです。この扉を通ることは、カトリック信者にとって憧れのことだそうですが、カトリック信者でもない僕たちも通らせてもらいました。
 厳粛な気持ちで寺院の中に入ります。思ったより内部は薄暗く寺院中央には立派な祭壇が作られています。
 寺院正面を入って右手にはピエタ像があります。
 ピエタ像とは、処刑されたイエスの亡骸をかき抱いて、嘆き悲しむマリアの姿を刻んだ像のことです。いろいろなピエタ像があるそうですが、サンピエトロ寺院のものが一番有名だそうです(写真は良く取れているので、僕のお気に入りです)。
 寺院内部には祈りを捧げるカトリック信者の方が沢山いらっしゃいます。天窓から入る
太陽が白い光線となって、とても厳粛な雰囲気をかもし出しています。
 寺院を出て、集合場所に向かいます。入った時と比べて更に多くの人々が、寺院前の広場にやって来ていました。カラフルな制服を着た衛兵がいて、子供と戯れていたりしました(当然、休憩中なんでしょうが)。
 再びバスに乗って、昼食をとるリストランテへと向かいます。
 今日のお昼はイカ墨のスパゲッティでした。普通、パスタと何かを食べるのがイタリアの食事なんでしょうが、日本人にとってはパスタだけでも十分。
 ここだけの話、昨年のアメリカ旅行での食事はひどいものでしたが、ここはイタリア。このあとに出されるツアーについてきた食事も、結構おいしくいただけました。
 やはり、欧米で食事がおいしいのはイタリアとスペインですかね(どう思われます?)。食事をとって一休みしたあと、いったんホテルに戻りました。

寺院内部

トレビの泉
 午後は自由行動。
 まずはお決まりのコースとして、トレビの泉へと向かいます。最初は道を間違えて大きな公園に向かってしまいました。というのも、僕の頭の中には、トレビの泉は大きな公園内にあるものだという考えがあり、地図の読み方を間違えてしまったからです。
 結局通りかかったイタリア人に道を尋ねて、無事トレビの泉にたどり着くことが出来ました。実際、トレビの泉は細い入り組んだ路地を進んだところにあり、写真では分かりませんがトレビの泉は建物に囲まれた小さな広場にあります。
 近くの店でジェラートを買って泉の縁に腰掛けて食べた後、後ろ向きでコインを泉の中
に投げ込んで(こうするとまたローマに来ることが出来るそうな)、泉を後にしました。
 続いてタクシーを拾ってスペイン広場へ向かいました。
 スペイン広場には"ローマの休日"でオードリーヘップバーンが座ってジェラートを食べていた階段がありますが、まねする観光客が多く汚れる(実は、階段の上にある教会への参道なので)ため、現在はここに座って物を食べることは禁止されています。
 まずは型どおりに階段で記念写真を撮って、階段の下にある広場の噴水で水を飲みました。ローマ市内にはこうした”飲める泉”がいくつかあります(ちなみにトレビの泉は水を循環させているだけなので、あの水は飲めません)。
 スペイン広場を後にして、ローマの町並みを楽しみながら骸骨寺を目指したんですが、道に迷ってしまい、近くまでは行ったんですが場所が分からず断念。ここで時間切れとなって、ホテルに戻りました。
 はっきり言って、ローマを一日で観光しようというのが無理です(早く気づけよ、おい)。ローマだけ観光しても一週間で足りるかどうか。なにせバチカンの美術館だけでも全部周るのに3日かかるとかなんとかと言ってましたから。

 今日の夕飯はカンツォーネツアー。食事を摂りながらカンツォーネを聴きます。途中リクエストをしてくれとのことで、定番の"サンタルチア"をリクエストさせていただきました。食事もおいしかったし、満足満足。

スペイン広場

スペイン広場の噴水
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