記事タイトル:指導的立場の教育学者が、飼育について「学校は一人で悩むな」といいました 


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お名前: 中川美穂子    URL
発達心理学が専門で、国や都など、広く教育行政に関わっておられ、
教育者を指導している無藤隆先生という方がおられます

 その方は全国学校飼育動物研究会の代表発起人ですが、
1月30日に行われた研究会の発表会で下のように感想を述べておられます
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(無藤 隆先生のお話の趣旨)
 学校の動物がひどい状態にあること、子どもがそれにショックをうけていること、それ
らに学校は気づいていないこと、などにショックを受けている。

また現在、清潔ということから、水遊び、どろんこ遊び、そして糞尿などを汚いとして排
除する傾向がある。そのうち汚れが無い、臭いがないペットが求められ、ロボットとどこ
が違うか、などと言われるだろう。そのような考えが行き着くところは「汚いものを排除
する」社会になるが、その延長上を考える必要がある。
  実は 子どもと老人と障害のある方達について、似ている存在という考えがある。社
会人としてルールを守れない、身をきれいにできない汚い人達ととられがちである。
現在、社会は「汚い」ことは犯罪よりひどいこと、ととらえているようだ。
 糞尿などや汚れのため「動物」が社会から排除されようとしているが、その延長上の社
会をよく考えなければならない。

 また、「飼育に関して、学校には基本的な誤解がある」
 1,飼い方を指導せずにこどもたちに発見させることに意義があると思っているが、飼
い方をこどもたちが発見することはない。適切な言葉かけや指導が必要。
 2,自然に近い状態で飼うとして土床で飼ったり、繁殖管理をしないでいるが、学校の
動物は飼育動物であって自然な環境にいるのではない。管理が必要。

 3,動物が総じて命を教えると「一般の動物」を考えているが、特定の動物との継続す
る関係から子どもは学んでいる。動物イコール命の教育ではなく、飼い方、生態系などを
理解させるやり方で、個別的な愛情のある関係を作る事が必要だ。
 4,動物に限らず学校に見られる傾向は、教育の専門家だから支援を受けるのは恥だと
思って、弱さをみせないように苦心するが、
  子どもの教育は 学校、保護者、地域、地域の専門家なとど、連携してはじめてなり
たつ。
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 と、教育施設は早く獣医師など専門家の支援を得て、楽になるようにと話され
ました。詳しくは 全国学校飼育動物研究会の会誌第2号に掲載されます。
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学校で困ったことがあったら、あるいは飼い方を改善する相談がしたかったら
どんどん専門家に相談すべきです、

 こちらに相談してくだされば、各地の適当な方をご紹介します。
[2005/03/02 23:44:53]

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