記事タイトル:新潟市で教諭が生活科での動物飼育の実践報告します
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お名前: tomoko
中川先生
返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
<講演会について>
11日の講演について返答させていただきます。
卒業論文に取り組むあたって、いくつかの文献を
読んでいたのですが、私の読解力の不足のためか、
文章だけでは、自分の中に馴染みきらない感じがありました。
頭では理解しているのですが、
「納得!」とまではいかなかったのです。
しかし、講演会で、先生方の具体的な事例を交えての
お話をきき、私の頭の中では
今まで抽象的だったものが、具体的にかわり、
文献を読むだけよりも、
自分の中にすっと入ってくるような気がしたのです。
文章から伝わってくるものよりも、
先生方本人の姿や話し方、そしてお話の内容を
直接見聞きして、得るものの方が、
私にとっては、とても大きいものでした。
一番お話をきいて「納得!」したのは、
中川先生の家畜飼育のについてのお話でした。
「子どもが情愛をかけている動物は、殺してはならない。」
という文章は、様々な文献で読んでいました。
しかし、それ以前に、家畜をペットとして飼育し、
最後には食肉工場につれて行くという実践事例の
ビデオや文献を目にしていた私は、
先生の「殺してはならない」という文章に対し、
「それはそうだけど、殺すにしてもなんらかの教育効果があるのでは…」
と、今考えると、とでも恐ろしいことを思っていました。
子どもが動物を飼っていて一番うれしいこととして、
「たくさん食べて、たくさんうんちをすること」と答えたことも、
先生の文献を読んで知っていました。
しかし、その「たくさん食べて、たくさんうんちをすること」
という子どもの気持ちと、ペット飼育、
そして、ペット飼育をした家畜とが、
文献を読んだだけでは、私の頭の中で繋がっていなかったのです。
先生の講演の中で、子どものペットに対する愛情をまじえて、
家畜飼育についてのお話をきいたときに、
私は心から「納得!」しました。
また、講演会のときに配布されたパンフレットも、
とてもよくまとまっていました。
鳩野先生の資料の中の、
学習指導要領の内容について書かれているものや、
中川先生の資料の中にある、様々な表や、グラフ、先生の考察、
長沼先生の丁寧な実践事例、
宮川先生の新潟県、新潟市における活動の報告内容、など、
私にとっては、とても貴重な資料ばかりでした。
他にも、11日の講演会では私は様々なことを学びました。
しかし長くなりすぎるので、ここでとめておきます。
講演会で得たもの、そして、今までの文献で得たもの、
それらを全て無駄にすることのないように、
卒業論文に力を注ごうと思っています。
<筑波大付属の子ども達の絵について>
中川先生の「みんなで育てよう 学校飼育動物」少年新聞社
の中に、子ども達が描いたモルモットの絵が
数枚載っていましたので、それを卒業論文に
使わせていただこうと考えています。
<日本学術会議の外部報告の資料について>
これも使わせていただきます
研究室の先生に持っていこうと思います。
[2003/12/22 01:32:24]
お名前: 中川美穂子
小林さま
励みになるメールをありがとうございます。
ぜひ、論文ができたら見せて下さい。
また、お時間があったら
11日の講演会のどこがどうすばらしかったのか、
教えていただけたら嬉しいです。しかし、私も新潟大学附属小学校の長沼先生と
宮川先生の話を初めて伺いましたので、とても勉強になりました
なお 指導教官先生によろしくおつたえ下さい。
日本学術会議の外部報告(6月24日)や文部科学(副)大臣の国会答弁では、教員養
成過程でのこの問題にたいする講義と実習が必要だと示しています。
子供達のために、簡単な飼育を用意できる先生になって下さいますよう
[2003/12/16 22:47:22]
お名前: tomoko
こんにちは。東京学芸大学4年の学生です。
学校での飼育を卒論のテーマにしています。
それで、「学校飼育動物と生命尊重の指導」という本も大いに参考にしていますが、
大学で10月に行われた中川先生の学術講義を聞き逃しましたので、新潟の講演会に参加
しました。
新潟市でも講演会では、とても有意義な時間を過ごせました。
今まではひっかかっていたことや、
疑問に思っていたことがたくさんありました。
しかし、先生方のお話を聴くうちに、だんだんと自分の中で
考えがまとまっていき、とてもすっきりした気分になりました。
本当にありがとうございます。
今回の講演会で得た情報を最大限に取り入れて、
卒業論文に取り組もうと思います。
私は 学校教育科に所属して、
主に教育学の中の教育方法学を学んでおります。
研究室の教授に、11日の講演会のことを
詳しく報告したいと思います。
本当に素晴らしい講演会でした。
これで、雲をつかむような気持ちでなく、はっきりとした
気持ちをもって、卒業論文に取り組むことができます。
本当にありがとうございました。
[2003/12/15 20:52:59]
お名前: 中川美穂子
新聞記事続き
11日に新潟で 学校での動物飼育の公開シンポ
シンポは県獣医師会主催で、十一日午後一時半から新潟市の新潟ワシントンホテ
ルで開かれる。
文科省初等中等局の嶋野道弘視学官、
日本小動物医師会の中川美穂子氏、
長沼智之教諭、
宮川保獣医師が講演。
総合討論、質疑応答もある。参加費無
料。
申し込み、問い合わせは、〒950−0965、新潟市新光町十五ノ二、県公社
ビル内県獣医師会。025(284)9298.
[2003/12/08 13:05:47]
お名前: 中川美穂子
新潟日報 2003.12.2 教育欄
適切な環境と知識必要
小動物飼育 県内小学校では・・・
命を大切にする心をはぐくむため、小動物を飼育する小学校が増えている。新潟市
では九年前から学校と獣医師が連携した取り組みが続いているが、全県では不適切
な環境での飼育や教員の知識不足など課題も残る。こうした中、新潟大は教員志望
の学生向けに動物飼育の講義を始めた。十一日には同市で、広く理解と関心を呼び
掛ける公開シンポジウムも開かれる。
学習指導要領は、生き物に親しみ、生命を尊重する効果があるとして、生活科や
理科、総合的な学習の時間などでの動物飼育を勧めている。特に生活科では、一,
二年の二学年にわたったかかわりを求めている。
県獣医師会が二〇〇一年、県内の二百八十七小学校に行った調査によると、動物
を飼育しているのは約85%の二百四十三校。ウサギ、チャボ、ニワトリ、ハムス
ターなどが上位を占めた。一方で「病気やけが、飼育管理の相談窓口がほしい」
「予算がなく獣医師に診せられない」「情報や資料を提供して」との声も多かった。
同会理事の宮川保獣医師は「飼育の知識や経験がない先生が多い。狭い場所で雌
雄一緒に飼って繁殖しすぎたり、病気になってもひん死の状態まで放っておいたり
と動物虐待に近い状況もある」と指摘する。
新潟市の場合、同市獣医師会と一九九四年に委託契約を結び、双方の協力体制を
築いた。担当獣医師は定期検診や飼育指導に学校へ出向く。学校は動物が病気など
になると担当獣医師に相談し、年間三万円まで無料で治療が受けられる。
同市の紫竹山小では、八年前から生活科の一環でモルモットを飼育している。
マンション暮らしで自然や動物とかかわる経験がない児童が多く、おとなしい性
格で、比較的世話が簡単なモルモットの飼育を始めた。
当時、同小一年担任でシンポに参加する長沼智之教諭=現新潟大附属新潟小=は
「モルモットも生きていると気付いた上、生き物を大切にする態度を育てたかった」
と振り返る。一年生が世話をし、二年生の二学期に新一年生に引き継ぐ仕組みを定
着させ、モルモットのケージはいつでも全校児童の目が届くホールに置いた。
最初は触ることができない子どもも、毎日の世話に加え、獣医師から心音を聞か
せてもらったり、紙芝居などで習性の説明を受けたりして愛情を深めていく。引継
ぎ時には毎年、一年間世話をしてきた二年生が熱心に一年生に飼育方法を教える姿
が見られるという。
「低学年のうちに長期間動物とかかわることが大切。それには獣医師の支援が必
要」と長沼教諭。一方で、「飼育の経験がなく、かかわり方が分からない教員もい
る」と、教員養成課程での教育の必要性を訴える。
新潟大では昨年度から、小学校教員を志す学生向けの講義で動物触れ合う機会を
設けた。大学の正式なカリキュラムでなく、講義を担当する教育人間科学部附属教
育実践総合センターの宮薗衛助教授が獣医師や現場の教師を講師に招いた。
「これまで動物と触れ合う経験がなく勉強になった」「教員になったら現場で生
かしたい」と受講した学生ら。宮薗助教授は「教師として子どもや生き物にかかわ
る学生にはメリットがある。すぐに身に付くものではないが、関心や実践への動機
づけにつながればいい」と期待している。
[2003/12/08 13:03:55]
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