トリインフルエンザのことでしょうか?
トリインフルエンザの場合は、飼育舎から出さずに、獣医師に飼育の状況を
見てもらうことになります。県獣医師会にご相談ください(私のほうでも良いです)
その他のケガなどについては、地域の獣医師会と自治体との関係、地域の獣医師会
の状態などを調べますので、直接地域を教えて下さい。
診療費の話は、多くで行われているように
先生が負担するとか、獣医師が負担するとか、の話ではなく、
こどものための「動物飼育体験教育」のために維持している動物達ですので、
自治体、学校など体制として支える必要があると思っています。
そのような必要を感じた28県にわたる100の自治体が、学校獣医師制度、
体制、委託事業、申し合わせなどの形をとって、学校等に地域獣医師を派遣し
たりしています。
それが出来るかどうかは、学校からの要望も大事だと思います、
PTAが理解している地域は、早くまとまると思います。
今回のトリインフルエンザの話では、文科省も
事務連絡のなかで、「地域獣医師と連携して」、と全国に指示しました。
仲間をつのり、理解を求めて、獣医師といっしょに行政に働きかけ
堂々と治療依頼ができるような地域にしていただきたいと思います。
どこかで書いたかもしれませんが、獣医師にとっては、日々の診療の中で、
学校の治療事例はとても少なく、経済的にどうこうと言うことはありません。
しかし、何度も何度も 無料診療で心をかけても、同じことがくり返されることが
おおく、とても傷付いています。
飼育方法、動物の捉え方、責任体制などが、改善されないと
絶望している獣医師も多いのです。
だから、私たちは、治療の問題ではなく、飼育指導(と言う言葉を使っていますが、
つまり学校で動物を見ながら交流する)の体制をとりたいと思っています、
その体制ができれば、治療の必要は少なくなって行き、
新潟市獣医師会の報告では、
飼育指導、定期健康診断(学校訪問)、などを10年間行ってきたが、
最初は去勢などの手術が多く診療費もかかったが、結局10年間の平均をとったら
1年間、1校平均で、2万円弱だったそうです、
嶋野視学官は『皆安心します」と感想を述べられました。
重要なのは、この問題を 教師と動物病院だけの問題にせず、体制をつくる
ことだと、ご理解ください。
現在、責任教科がないため、どなたも本気で飼育教育を捉えずに、そのときの
対応で終わりがちですが、
先生がたは、積極的に、生活科に組み入れて、こども達の成長をたしかめるなど、
研究報告をなさっていただきたいと思います。
(別のところで、学齢と飼育教育のあり方をご紹介します。)
弱いものを大事に飼うことで
心をかける、庇う、愛して責任をもつ、科学的な刺激などを、こどもたちに
伝えることができます。とても良い教材です。
嶋野先生がたは、年度始めに飼育教育の意義を確認し、年間計画をたてるように、
そして年度末に評価をするようにと、話ておられます。
(飼育当番の年間計画も大事ですが、そのような意味ではありません)
メールでご相談いただけたら、お宅の学校を支援できるようにと
地域の担当者と相談してみます。
[2004/02/29 10:30:17]