獣医師がすでにかかわっているのであれば、家畜保健衛生所へ行って、色素を貰うと話が
早いですよ。
病勢鑑定を実施している家畜保健衛生所であれば、病理検査を実施しているはずですから
各種の色素剤があります。ピクリン酸と石炭酸フクシンの黄色と赤の色があれば、あとは
塗る位置をいろいろ組み合わせれば、かなりの個体識別が可能です。
左耳、右耳、頭、首、背中、腰、お尻と分ければ、2色で14頭です。それで足りなけれ
ば、1つの部位に2つの点で塗って、28頭です。
雄と、雌のグループ分けができて別個に飼育できる施設があれば、それで56頭まで識別
可能です。
豚の話になりますと、イヤータッグがなかった頃は、パンチで耳介を切って番号をつけて
いました。両耳のパンチを入れる位置とその数の組み合わせで、999頭までの個体識別
が可能でした。
もっとも豚同士で喧嘩して耳を咬みさいてしまったりすると、これはもう個体番号が読め
ませんが。
牛や豚のイヤータッグは、金属製のものですと、耳がきれたりして落ちてしまうこともあ
ります。昨今はプラスチックの軟らかいものが主流だと思いますが、こちらにしても少し
離れたところからでもタッグの番号が読み取る事ができるような大きさとなっています。
ウサギの耳に装着した場合は、大きすぎて耳が倒れてしまうように思います。
ウサギ用のイヤータッグということになると、残念ながら、私はまだそのような商品を目
にしたことがありません。
横浜市磯子区の地域猫活動では、避妊手術済みの個体識別のために耳介にビーズ玉を縫い
付けたりしているそうですが、肝心の猫達にとられてしまうこともあるようです。
ビーズですと小さくて見分けにくいので、蜻蛉玉くらいのものが必要でしょうか。
こちらの場合は、手術時に麻酔をかけた状態でという話しになります。
小学校の話で、手術までの間でよいのであれば、色素が適当であるように思います。
[2004/10/09 12:36:30]