全国学校飼育動物研究会・設立記念シンポジウム
(時間割 講演要旨はHPの研究会の中のシンポジウム内容に掲載しました)
平成16年8月29日(日)
於)お茶の水女子大学共通講義棟2号館2階201号室
内容
テーマ「命の実感をあたえ、情愛ゆたかに育てたい」
総合司会:鳩貝太郎 国立教育政策研究所教育課程研究センター総括研究官
11:00〜12:00 獣医師交流会
12:00 開 場
参考書展示:参考書&各地獣医師会作成のマニュアル
書籍販売 教育開発研究所、少年写真新聞社 群馬県獣医師会 など
パネル展示:「飼育事例&ふれあい教室教材」
新宿区西戸山幼稚園・新潟市立紫竹山小学校・鎌倉市立大船小学校
群馬県獣医師会学校動物愛護指導委員会・三泗病院協議会
「パネル展示内容」
新宿区立西戸山幼稚園 園長 佐藤暁子
子どもたちが、毎朝元気にやってきて、一番にすること。 まず、ウサギやモルモッ
ト、ハムスターに「おはよう」と声を掛け、なでたり、だいたりしながら少しのあいだ柔
らかな気持ちですごしています。心にゆとりを持ちたいとき、友達とけんかをして悲しい
とき、そんな時黙ってそっとそばにいて受け止めてくれる子どもたちのかけがいのない仲
間なのです。
小さな生き物との触れ合いを通して子どもたちの心の中に本当のやさしさが育っていくこ
とを期待しています。
新潟県紫竹山小学校
6年前から生活科に「モルモットの飼育」を取り入れ、システム化しています。子供達
は1年生の2学期からモルモットを学級に1匹づつ飼育し、1年後の2学期に新1年生に
引き継ぎます。子ども達は動物に興味をもち、世話することで愛情が醸成され、そのこと
で様々な刺激を受けます。新1年生に引き継ぐ時、2年生は心配して懸命に説明し指導し
ます。なお飼育ケージを教室の外に置くことで、6年生までふれあえ、想いを共有できて
います。
鎌倉市立大船小学校 校長 竜田孝則
休日や長期休業中は、児童の安全、担当職員の加重負担など様々な課題があったが、こ
れといった解決策もなく、汚れがちな住居や不足しがちな食料など、動物たちも大いに迷
惑を被っていた。そこでPTAを通じて「飼育応援団」という名称でボランティアをつ
のったところ、40所帯を越える応募があり、年末・年始を含めて当番が決められ、飼育
にとりくんできた。「飼育応援団」は今年で4年目を迎えた。
三泗動物病院協議会(泗動協) 学校飼育動物担当
泗動協は、三重県四日市市と周辺町村で開業する獣医師有志9人の集まりです。1999年頃から、子供たちのためにとの気持ちから学校飼育動物と関 わり始め、少しず
つ手探りでここまできました。昨年度になって、ようやく 教育委員会との協力関係もでき
はじめたところです。今年度からは、獣医師会の支部活動の一つとして広がり始めていま
す。私たちが、学校訪問活動の時に使うスライドを紹介します。子供たちにウサギのこと
を理解してもらう
ためのもので、興味をもって聞いてもらえるように工夫しています。
群馬県獣医師会 学校動物愛護指導委員会
群馬県動物ふれあい教室事業について 動物とふれあうことにより子ども達が「やさし
さ」と「命の大切さ」を感じられるように、群馬県では平成10年度から獣医師を「校
医」として小学校に派遣する事業を始めました。生活科の授業を重点に子どもが動物と楽
しく遊び、怖がらずに動物を抱ける指導「動物ふれあい教室」をT・T方式で実施してい
ます愛情飼育を基本に動物介在教育として取り組んでいる指導実施例と教材などを紹介致
します。
「参考書の展示と販売」
学校の動物飼育に関する参考書と各地の獣医師会発行の参考書を展示しています。またそ
のうち「学校飼育動物と生命尊重の指導」「みんなで育てよう学校飼育動物」をそれぞれ
教育開発研究所、少年写真新聞社が展示即売をしています。
なお群馬県獣医師会では、幼稚園や小学校での動物飼育が楽しいものであり、教育の一
環で実施している飼育(動物介在教育)には基準が必要であると考えています。そこで、
獣医師を含めた指導者の認識や見解に統一した基準を定め、現場での指導マニュアルを作
成しました。動物ともっと仲良くするための参考書として、子ども対象「ふれあい」、教
員用指導書「ふれあい指導案」、動物介在教育実施参考書「ふれあい実施マニュアル」を
販売しています。
[2004/08/14 14:58:29]