記事タイトル:さいたま市に学校獣医師を! |
さいたま市ということですが、この市はこのところ合併をして、行政はまだ 大変そうです。ウサギのおばさんの、その10年前の学校は、与野、浦和、 大宮のどの地区にありましたか? 実は、平成9年ごろ、大宮市で新聞に掲載された事件がありました、 で、そのころから、当時の文部省が飼育の手引き書を作り出し、平成10年には お手伝いしました。また大宮市も獣医師会に支援を求めて、一応連繋事業が 始まっています。その後、毎年 市教育は教員研修をしていますが、 担当教員のその中でも多分関心のある方だけが参加するような気がします。 ですから、理解が浸透するということは 難しいのではないかと、心配しています。 しかし、獣医師会の支援は、求めれば得られる状態です。 現在の事情はどんなでしょうか? まだ、でしょうか?[2007/01/31 22:04:20]
昨年 NHKテレビで中川先生のご活動を知りました。先生の学校飼育動物を考えるページの HPを拝見させていただき、深く考えさせられましたのでお便りを差し上げました。 約10年前子どもがさいたま市の小学校に通っていたときは、一母親として「ウサギのお ばさん」の一人として学校飼育動物に深く関わっていました。 きっかけはウサギの飼育小屋を小学校のお母さん達と通りかかった折りに、小学校高 学年の飼育係の女の子たちが子ウサギの死骸を集めて始末しているのを見たときです。 驚いて尋ねてみると、環境が劣悪でエサも水も足りず、ウサギの数も多すぎて子ウサギが 育たないのだそうです。 でも、一番、違和感を感じたのはその女の子たちの言葉でした。 「平気平気、いつもの事だから、私たち慣れてるから、大丈夫」・・・エッ?? 最初、何かおかしいけど何がおかしいのか判らない。考え抜いた末、やっと思い当たった 事は、「学校飼育動物の目的は子供たちの小さい命を大切にする心を育てる事にあると 漠然と思っていたのですが、実は、小さい命は粗末にしても良いという教育にするすり 替わっているということ」でした。 その後の小学校側との「ウサギのおばさん」としての交渉はとても言い表せないもの でした。親ウサギはとにかく生きているから飼育環境は問題ないという学校との認識の 違い。休日のエサやりは児童の安全上認められない。親同伴でも認めない。というか、 関係無い親は関わってほしくない。やっと認められたのは「雄と雌の飼う場所を分ける」。 でも、一生懸命ウサギの世話している飼育係の子供たちの「子ウサギがほしい!さわりた い!」という願いに規則は守られず、また子ウサギが生まれて死んでしまう。最後には 学校側が雄ウサギを子どもたちには黙って去勢して終わったのです。 中川先生のご活動は、専門家としての高い見識に裏打ちされた学校飼育動物の教育の 中の位置付けと子供たちへの影響やまなざしがはっきりと示されていて素晴らしいと思 いました。あの時に、もし、先生のご活動やご見識を知っていれば、どんなに助かったか とも思いました。素人ではどうしたら良いのかわからなかったことや、学校側と平行線を たどった認識の違いは何だったのか。ずっと心のすみで考え続けていたからです。 たぶん、教育現場でのウサギに象徴される「すり替わり」はいつでも起こりうることな のだと思います。だからこそ、中川先生方のご活動は大切だとおもいます。また、一親と して学校側にものを申した苦い経験から、こういう問題は親には限界があるということ です。ぜひ、さいたま市にも学校獣医師の制度を確立して欲しいです。第3者の立場から 学校に学校獣医師として学校飼育動物の指導助言をして頂けると本当にありがたいと思います。[2007/01/31 18:02:58]